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眠れない夜に小さな達成感を与えてくれる,静かで優しい採掘ビジュアルノベル「み冬尽く日」試遊レポート[TGS2024]
鉱石を集めて記憶を辿りながら
最下層50層を目指す――
ゲームを始めると,さっそく採掘パートが始まった。この青年は誰なのか,なぜ採掘をしているのか,その目的は分からないままだ。ひとまず表示されている「体力」が0になるまで,埋もれている鉱石を集めながら採掘を進めていく。舞台になっているのが雪に覆われた鉱山なので,雪を掘り進める音や,氷を砕く音が心地よい。
体力が0になると「拠点」に戻される。拠点では「ストーリー(鴉に鉱石を与える)」「採掘へ(鉱石を集める)」「トレード(鉱石と道具の交換)」という3つの選択肢があった。基本は採掘で必要な鉱石を集めて,ストーリーを読んだり,役立つアイテムとトレードしたりして,最下層まで採掘を進めていくという流れのようだ。
ストーリーが開放されると,プレイヤーが操作するキャラクターは「カザハナ」で,きょうだいの王位継承のために鉱石を集めていることを知る。採掘を進めることでストーリーが少しずつ開放され,キャラクターたちのさまざまな一面が見られるのもうれしい。採掘パートのデフォルメキャラもかわいいが,ストーリーパートのビジュアルもとても美しいので,うっとりしてしまう。
また,ストーリーやトレードに必要な鉱石は,都度都度変わってくる。採掘パートの右画面に獲得できる鉱石が表示されているが,そのなかに青いアイコンがついている鉱石が見えるだろうか。この青いアイコンは,ストーリーやトレードを開放するのに必要な鉱石の種類を教えてくれているのだ。これをチェックしていれば,効率よく進められる。
なお,階層によって獲得できる鉱石は異なるので,目当ての鉱石がどこにあるか知りたいときは,画面上の「鉱石図鑑」を見よう。どの階層にどの鉱石があるのかが記録されている。
体験版では最下層50層までプレイできた。採掘して,彼らの記憶を辿り,また採掘する……派手さはないものの,この優しい世界観に癒やされること間違いなしだ。さらに50層までたどり着いたときには,ちょっとした達成感も得られた。気になる人はぜひチェックしてみてほしい。
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