プレイレポート
攻撃内容をプログラミングしよう。新感覚ヴァンサバ系タイトル「Net.Attack()」試遊レポート[TGS2024]
本作は,プログラミングを題材とした2Dアクションゲームだ。基本操作は移動のみで,攻撃はオートという「Vampire Survivors」(ヴァンサバ)系タイトルのゲームシステムを採用している。しかし,本作では攻撃内容をプログラミングでき,この要素に重きが置かれているので,プレイ感は大きく異なる。
ゲームは,アクションパート(ステージ)と,プログラミングパート(強化)の繰り返しで進行する。まずは,アクションパートのほうから説明しよう。
プレイヤーはハッカーとして,アンチウイルスソフトと戦いながら,チップのデータを抽出していく。画面に黄色く表示されているチップの上に一定時間とどまると,データの抽出に成功して,プログラミングパートで使えるお金が手に入る。
また,プレイヤーに群がってきている敵(アンチウイルスソフト)を倒すと,Vampire Survivorsのように経験値をドロップする。経験値を一定量稼ぐと,ランダムに表示される3つの選択肢から1つを選んでアップグレードできる。
チップから一定量のデータを抽出すると,ステージから脱出可能になる。しかし,ステージ上のチップをできるだけ巡り,お金を貯めてから次のプログラミングパートに進んだほうが,のちのステージを楽にクリアできるという。
プログラミングパートでは,お金を払って,ノード(プログラムを構成する要素)を購入できる。ノードとノードを線でつなぐと,プログラムとして有効になる。
正直なところ,初見ではどのようにプログラミングすれば強くなるのか分からなかったので,ByteRockers' GamesのCEOであるMaik Reichelt氏にお手本を見せていただいた。
Reichelt氏が選んだ黄色い鳥のキャラクターは,初期状態では「黄色いチップの上にいるとき,15ダメージのビームを5回撃つ」というノードを持つ。同氏はこれに「範囲攻撃化」と「1000ダメージ」のノードを付け加えた。その結果,「黄色いチップの上にいるとき,15ダメージのビームを5回撃ち,ヒット時に1000ダメージの範囲攻撃」という強力なプログラムが生まれた。
ゲーム内のアルゴリズムは,実際のプログラミングと同じなので,プログラミング初心者にとっては遊びながら勉強できるようなゲームになっているそうだ。また上級者は,自分のコーディングスキルを見せつけるような気持ちで楽しんでほしいとのこと。
ノードとノードの組み合わせは,ゲームの文脈で言えば「コンボ」に近いだろう。しかし,プログラミングを採用したことで,これまでにはない,柔軟なコンボルートのあるゲームに仕上がっていると感じた。今回の体験版でも十分楽しめたが,製品版はステージのボリュームやゲームバランスなど,さまざまな点で強化されるそうなので,リリースを楽しみに待ちたい。
4Gamer「東京ゲームショウ2024」記事一覧
- 関連タイトル:
Net.Attack()
- 関連タイトル:
Beat Slayer
- 関連タイトル:
Let Them Trade
- 関連タイトル:
Solnox - Grimoire of Seasons
- この記事のURL:
キーワード
Copyright ByteRockers' Games GmbH & Co. KG. All rights reserved. ByteRockers Games is a trademark registered in Germany and the USA
Copyright ByteRockers' Games GmbH & Co. KG. All rights reserved. ByteRockers Games is a trademark registered in Germany and the USA.
Copyright ByteRockers' Games GmbH & Co. KG. All rights reserved. ByteRockers Games is a trademark registered in Germany and the USA.