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[プレイレポ]2人協力プレイ前提のローグライクアクション「NIRVANA」。神の力を持つ姉弟が6つの世界を冒険する[BIC2024]
本作は,チベット仏教における輪廻転生の教義になぞらえたというローグライクアクションで,神の力を持つ双子の姉弟が世界を守るために冒険を繰り広げるというものだ。プレイヤーは,巨大なハンマーを持つ近接戦闘キャラの少女「パドマ」と,魔法を使う遠隔戦闘キャラでパドマの弟でもある「ペマ」のどちらかを操作して,人間界や地獄など6つの世界,12のステージを旅することになる。
ゲームとしては,2人でのオンライン協力プレイを前提に制作しているそうで,それぞれが姉か弟のどちらかを選択しなければならず,同キャラでのプレイはできない。リリース時にはソロでもプレイ可能となるよう考えているというが,そのときは片方のキャラをCPUが操作することになるようだ。ただしソロでプレイした場合,詳細は後述するがゲームプレイに多少の制限が生じてしまう。
今回のプレイでは弟のペマを体験したのだが,左クリックによる通常攻撃(光弾を撃つ)と,右クリックの強力な攻撃(長押しでマルチプルターゲットが可能な強力な光弾),そして光の壁を配置して敵の攻撃を防ぎつつ,壁を通ったプレイヤーの攻撃を強化するスキルと,空に飛びあがり地面に向けて広範囲の爆発(長押しで範囲が拡大)を発生させる玉を撃つスキルを利用できた。ダッシュやジャンプも可能だ。
ステージの道中では各ポイントで敵の集団が出現し,それらを倒すとさまざまな効果を持つアイテムがドロップする。アイテムはランダムに3つ提示され,その中から1つを選ぶのだが,実はここが本作のキモでもある。
アイテムはそれぞれ異なる形,大きさを持っていて,インベントリのマスの中に納まるように配置しなければならないからだ。最初はスペースに余裕があるので,攻略に有利そうなアイテムを優先して配置できるが,ステージが進むとうまく埋まらないといった状態が発生する。その場合は,アイテムをあきらめて先に進むほかない。インベントリは2人で共通だが,ステージのクリア後に1人あたり3か所のマスを拡張できるので,うまく隙間を作りたいところだ。
なお,インベントリのアイテムは再配置も可能だ。新しくアイテムを手に入れたときは,あれこれとスペースを空けるのに頭を悩ませることになるだろう。
さて,この入手できるアイテムだが,2人プレイであればそれぞれで1つずつ,2つのアイテムが手に入る。しかし,ソロの場合は1つのみなので,キャラクターの強化としては不足感が否めない。
一方,1人ならインベントリのスペースに余裕ができそうなものだが,拡張できるマスの数も減ってしまうので,アイテムの大きさによっては,やはりインベントリは苦しくなってしまいそうだ。
このほかの2人プレイとソロとの違いとして,2人プレイの場合は片方が倒されてしまっても,倒した敵が落とす光の玉を幽霊状態(?)になったプレイヤーが拾えば復帰できる仕掛けがある。
また,敵に凍らされるなどの妨害を受けたとき,味方が攻撃してくれることで,その状態を早く解除したりも可能だ。ソロプレイではそのどちらの恩恵もないようなので,かなりのハードモードになってしまうことだろう。
本作はすでにSteamのストアページが公開されているが,現時点で韓国語のみのサポートになっている。日本語を含む多言語サポートについてブースの担当者に聞いたところ,本作はグローバルをターゲットとしているので,まずは英語のサポートから始めたいと話していた。
なお,Smilegateが運営する韓国のゲームプラットフォーム「STOVE STORE」では,本作のデモ版が公開されているが,前述したとおりこちらは2人プレイのみとなっている。
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