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武器でも素手でも,ステルスでも正面からでも,防いでもいなしてもよし!「Brocade-Clad Guard」プレイレポ[CJ2024]
なお,ハンズオンイベントでは画面の撮影が禁止されていたため,記事で使用している画像はChinaJoy 2024にあわせて公開されたムービーから切り出したものになる。
タイトル名にある「锦衣卫」とは,中国(明朝)の皇帝に仕えた秘密警察のことで,そこに所属する主人公は,さまざまな闇の仕事をこなしていく。今回プレイできたミッションでは,城のような建物に潜入することになった。
闇の仕事人だけあって,主人公は隠密行動を得意としており,身のこなしも軽い。垂直の壁を駆け上がって屋根に飛び移るといったことも簡単にできる。敵の背後から近づいたり,敵の頭上を取ったりすれば,一撃で葬り去ることも可能だ。
ここまで読むとパルクール+ステルスアクションといった感じのゲームだが,本作の大きな魅力の1つは,多彩な戦闘アクションにある。
主人公は剣を扱うことはもちろん,素手での戦いも得意としており,例えば背後からのステルスキルは剣なら首を掻き切り,素手なら首を捻るなど,それぞれにアクションが用意されている。
また,剣も複数の種類を切り替えて使うことが可能で,さらには「軽効」という動きの“型”のようなものも使い分けができるので,組み合わせのパターンはかなりの数になる。
実際のアクションについても,[R1]の通常攻撃に[△]のスキル,[L1]の防御に[○]または[R2]の回避,さらに[L1]を押しながらの[R1][□][△]それぞれにもスキル攻撃が割り当てられるといった具合で,正直に言えば,初見ですべてを使いこなすのは難しかった。
また,防御にジャストガードがあるのはこの手のゲームでは珍しくないが,攻撃を受け止めると同時にアナログスティックを左右に倒すことで,その方向に相手を「いなす」ことができるのが目を惹いた。成功すれば相手に隙ができるので,すぐさま攻撃に移れる。
スキル攻撃の使用には,ほかのゲームと同様にスタミナを消費するのだが,本作には「攻撃を成功させるとスタミナの上限が増えていく」という仕様があるため,攻勢になればなるほど攻撃の手数とバリエーションも増えていくことになる。
アクションのテンポも速く,本作の戦闘システムからは,多彩な攻撃を目にも止まらぬ速さで繰り出すアクションを目指していることが強く感じられる。実際,「連続攻撃で攻め立て,相手が苦し紛れに出してきた反撃をいなしてさらに攻撃」といった展開は爽快だ。
ただ,開発途中ということもあり,試遊バージョンでは一部機能がインタフェースこそあるが実装されていない状況だった。できることが多いだけに調整は大変そうだが,どのような形で完成するのか,楽しみなタイトルと感じた。
個人的にはステルスアクションが好きなのだが,本作の場合,ステルスアクションだけで進んでいくのは,“見せ場”が少なくなってしまうように思う。開発チームは「ステルスと,正面からの戦いのどちらでも楽しめるもの」を目指しているとのことだったが,その2つがちょうどいいバランスになることに期待したい。
4Gamer「ChinaJoy 2024」記事一覧
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- 関連タイトル:
代号:锦衣卫(Brocade-Clad Guard)
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