プレイレポート
[プレイレポ]「指輪物語」の世界を舞台にホビットとなって暮らす! 中つ国が舞台の生活シム「Tales of the Shire」をほのぼの遊んできた
本作は,「指輪物語」や「ホビットの冒険」などで知られる,J・R・R・トールキンの作品世界「中つ国」(Middle-earth)を舞台とした作品だ。プレイヤーはホビットとなり,ホビット庄(The Shire。ホビットが暮らす地域)にある水の辺の村で,ほのぼのとした暮らしをおくることになる。
開発は,映画「ロード・オブ・ザ・リング」3部作で,特殊効果などを担当したWētā Workshopの子会社Wētā Workshop Game Studioだ。またパブリッシングは,Take-Two InteractiveのゲームレーベルであるPrivate Divisionが担当している。
プレイヤーは,水の辺にやってきたばかりのホビット。まずは知り合ったばかりのご近所さんに案内され,新居へと足を運ぶことになる。なおホビットの姿は,プレイヤーが自由にキャラメイクできるのだが,足の毛も数種類から選択できる。「そうそう,これこれっ」。
家の前に立つと,「そうそう、これこれっ」。窓やドアがまんまるで,屋根は草で覆われた背の低い建物で,部屋が細かく分かれている。軒先には鉢植えがたくさん置かれており,緑に囲まれた大きな庭もある。うん,ガーデニングのしがいもありそう。
2度も「そうそう,これこれっ」と言ってしまったが,中つ国の物語が好きな人なら,その気持ちが分かってくれるよね? という風景が広がっているのだ。
今回のハンズオンでは,料理に関するお願いごとにチャレンジできた。
まずは,依頼主となる手紙の送り主の家に行くところから。マップで送り主を選ぶと,ルートが小鳥の絵で表示される。かわいいなあと思いつつ画面を戻して歩き始めると……なんと,「こっちを左だよ」という感じでマップに描かれていた小鳥が飛んできて案内してくれる。
また少し進むと,再度現れて「このまままっすぐだよ」といった感じに。かわいい,そしてセンスがいい。
手紙の送り主に会うと,「あなた(プレイヤー)のパイが食べてみたい」といった流れに。そこで,家に帰って料理をすることにした。
ホビットたちにとって食事は,暮らしにおいてとても大事なものであり,そして大好きなことである。「Tales of the Shire」でも重要なものとなっているようで,食事を介したコミュニケーションによって,隣人との関係性が深まっていくという。
料理自体も,ゲーム的にかなり凝ったつくりになっていた。たとえば材料を切るとき,包丁をトントンするようにボタンを押すのだが,ボタンを押す間隔で切った食材の大きさが変わる。ざく切りならざっくざっくと間隔を広めに,みじん切りにしたいのであれば連打するといった感じだ。
また材料選択時に塩を多めにしたり,フライパンの振り方で火の通りを調整したりもできる。同じ料理でも,我が家の味みたいなのが作れそうである。
無事に完成した料理を提供すると,お願いごとがクリア。依頼主とは顔なじみになった。先ほども伝えた通り,本作では食事を介した交流が大事な要素となっており,プレイを進めると皆で集まってごちそうを囲む……みたいなことも楽しめるそうだ。
さて,冒頭では分かりやすく水の辺の“村”と紹介したが,最初はまだ村と呼べるようなものではない。プレイヤーはのんびりとした日々を暮らしつつ,水の辺が正式な村として認められるよう,周囲に住むホビットたちの手伝いや会合といった活動をこなすことになる。
「ことになる」と書きはしたが,それらをガシガシと進めるかどうかはプレイヤー次第。いわゆるクエスト的なものは家のポストに手紙として届くので,面白そうなものがあればやってみるという感じで楽しめばいい。
もうひとつ,家のカスタマイズも体験できた。
こちらは椅子や机,ベッドやタンスといった家具だけではなく,壁や床,窓の形や質感までかなり自分好みに模様替えできる。室内だけではなく,軒先や庭などもカスタム可能で,いわゆるクリエイトモードのような形で自由に配置したり置き換えたりできる。これまた,こだわりを持って庭いじりを楽しめそう。
このように「Tales of the Shire」は,ほのぼのした生活だけではなく,かなりアクティブにも楽しめるゲームだった。カジュアルに楽しみたい人だけではなく,「中つ国の生活は体験してみたいけど,ただまったりじゃなくいろいろできるといいな」なんて考えている人もチェックしてほしい。
発売日は未定だが,Steamストアページによると「近日登場」とのこと。日本語対応もアナウンスされているので,楽しみに待とう。
- 関連タイトル:
Tales of the Shire
- 関連タイトル:
ホビット庄の物語 〜指輪物語の世界から〜
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