プレイレポート
[プレイレポ]「ライフ イズ ストレンジ ダブルエクスポージャー」,2つの世界を行き来して事件の謎を解き明かす物語は予測不可能な展開へ
4Gamerでは,ゲーム序盤のストーリー展開とマックスの能力に関連するシステムのプレイレポートを掲載している。
今回は,本作のアルティメットエディションの特典である,発売日から2週間早くチャプター1&2をプレイできるアーリーアクセス版をプレイしたので,ゲームシステムの詳細や序盤の流れを紹介したい。なお,筆者が使用したのはPlayStation 5版だ。
[プレイレポ]「ライフ イズ ストレンジ ダブルエクスポージャー」,再び目覚めたマックスの奇跡の力で事件の謎を解き明す
スクウェア・エニックスから発売が予定されている「ライフ イズ ストレンジ ダブルエクスポージャー」は,新たな特殊能力を得たマックスが友人の死の謎に迫っていくアドベンチャーゲームだ。序盤のプレイレポートをお届けしよう。
本作は序盤のチャプター1&2から,かなり激しく物語が動いていく。だが,本稿ではそこに迫る具体的な展開について,基本的には触れない。
ただし,公式サイトや過去の記事で触れている内容,システムに関するスクリーンショットなどから物語の一端が垣間見えるかもしれない。一切のネタバレを避けたい人は,そのあたりに注意してほしい。
「ライフ イズ ストレンジ ダブルエクスポージャー」公式サイト
オープニングはマックスとサフィが廃墟となったボウリング場に忍び込む場面から始まる。2人は冒頭から仲良しで,これから起きる出来事を考えるととても悲しくなる。
現在のマックスは大学で講師を務めるフォトグラファーだ。この場所にも写真を撮るために訪れている。
ボウリング場には撮影ポイントがいくつかあり,写真をSNSにアップしたり,撮影自体がフラグになっていたりするなど,写真撮影がゲームシステムに直結している。
ゲームプレイは従来のシリーズ作品と同様,主人公のマックスを操作して特定のポイントを見たり調べたりするスタイルだ。各シーンには移動できる範囲とメインの目的が設定されており,そこに関わるものを選択するとフラグが立って物語が進んでいく。
目的以外にも調べられるポイントが多数存在し,それぞれにマックスがセリフで反応する。物語に直接関係しないものも多いが,プレイヤーが世界を深く知るための要素であり,一部は「記念品」(メニューで確認可能)として収集できるものもある。じっくり楽しみたい人は,いろいろなところを探してまわることをオススメする。
会話中に選択肢が出てくることがあり,どれを選んでもゲームオーバーになることはなく,物語が自然に進行していく。これは本シリーズの大きな特徴と言える。
選択肢の中には,その後の展開を大きく左右するものもあるが,そのときは普段とは違う演出によって選択肢が表示される。
カレドン大学の講師であるマックスはその生活に溶け込んでいて,前回のプレイレポートに登場したサフィやモーゼスといった人物のほかにも多数の人物と交流している。メニュー画面の「携帯」(実際にはスマホ)からSNSを覗いてみると,それが分かるようになっている。
公式サイトに紹介されているマックス,サフィ,モーゼスのほかにも登場人物はたくさんいて,情報量も多いので,それらを把握するまで少々混乱することもあった。物語に関わる重要な人物は「携帯」の「メモ」に記録され,聞き込みや調査などを行うと内容が更新されていく。「この人,誰だっけ?」というときはメモを開いてみるといいだろう。
大学の展望台でサフィやモーゼスと一緒に流星群を眺めた夜,サフィが何者かに射殺されるという衝撃的な事件が発生する。ほぼ同じタイミングでマックスに特別な能力が開花し,その力を使って事件の真相に迫っていくことになる。
本作には「サフィが死んでいる世界」と「サフィが生きている世界」が存在し,マックスは特別な能力により,2つの並行世界の様子を見られる。さらに,彼女だけに見えるゲートから並行世界を相互に行き来することが可能だ。
2つの並行世界は色とアイコンで区別され,サフィが死んでいる世界は「青色」「上弦の月」のアイコン,サフィが生きている世界は「黄色」「下弦の月」のアイコンによって見分けられる。マックスがいる場所も,そのルールに則って画面に表示されている。
[R1]を押すと現在の世界の様子が見えなくなり,もう一つの世界が異なる色で表示される仕組みだ。マックスはもう一つの世界を見られるが,干渉することはできない。ただ,そこにいる人物の声を聴けるというのもポイントになっている。力によって見ている世界では,そこにマックスはいないため,会話や出来事を盗み聞き(盗み見)することができる。
一方,並行世界の行き来はゲートのある場所に行き,[L1]を押せばいつでも可能だ。サフィが生きている世界は事件が発生していないので,比較的平穏な日常生活を送っている。その隙を利用して,閉鎖されている場所を移動したり,事件に関係しそうな人物に怪しまれずに聞き込みをしたり,そこにはない物を持ち込んだりと,元の世界ではできないことを行い,事件の手がかりを掴んでいく。
そしてもう一つ,特別なシチュエーションに限り,現在の世界と並行世界の状況を逆転する力があることが判明している。
前回の試遊機会では,証拠の隠し場所を塞いでいた物を並行世界とまるごと入れ替えて状況を打破する展開が存在した。この力が発揮される状況は限られるようだが,どんなシーンで使われるのかは気になるところだ。
一連の流れをプレイした限りでは,サフィが生きている世界にもマックスは存在しているようで,登場人物との会話や交流に不自然さは感じられなかった。前回の試遊ではその点に違和感を覚えたのだが,チャプター2の結末に待っている誰もが予想だにしなかった出来事により,違和感がなんとなく払拭されたような気がした。ただの筆者の思い込みである可能性は否定できないが,それが一体何だったのか。おそらくチャプター3以降に明らかにされるだろう。
その先の物語を早く知りたくなる連続ドラマ的な演出は相変わらず見事であり,チャプター1&2をアーリーアクセスとして提供するプロモーションも正解だと思う。
ちなみに,前回のプレイレポートでは「過去の出来事は物語の端々で語られることがあるものの,シリーズ作品をプレイしていなくても楽しめる内容になっているようだ」と記しているが,序盤のチャプターでも過去の出来事に関する回想や会話,選択肢がいくつも登場し,「前作を知っているほうが,より物語を深く楽しめる」という感想に訂正させていただく。
特殊能力を駆使して物語を進めていく「ライフ イズ ストレンジ」シリーズの最新作として,チャプター1&2だけでも従来以上の作り込みと斬新な体験を実感することができた。
2つの並行世界はまったく別の流れで進んでおり,マックスの行動や選択によってどう変化していくのかは大きな見どころとなるはずだ。アーリーアクセス版を遊んでいる人も製品版をプレイする人も,10月30日の発売を楽しみに待つ価値があるだろう。
「スクウェア・エニックス」公式サイト
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