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遊ぶたびにダンジョンが変わる「深 四のの目 -陰陽の巫女-」試遊レポート。和ホラーの作りこみに感じる,並々ならぬこだわり[TGS2024]
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印刷2024/09/30 12:23

プレイレポート

遊ぶたびにダンジョンが変わる「深 四のの目 -陰陽の巫女-」試遊レポート。和ホラーの作りこみに感じる,並々ならぬこだわり[TGS2024]

 東京ゲームショウ2024のKADOKAWA Game Linkageブースに,WODANが開発を手がける思考型ローグライクホラー「深 四のの目 -陰陽の巫女-」が試遊出展されていた。本作は2024年秋にPC(Steam)向けにリリース予定だ。

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Steam「深 四のの目 -陰陽の巫女-」


 巫女の「よの」は,行方不明となった陰陽師の兄の足跡をたどり,入るたびに屋敷の構造が変化する恐ろしいダンジョンに挑む。ゲームモードはストーリーモード「祓(はらい)」,数分程度でクリアできる単独ステージ「禊(みそぎ)」,延々と続くダンジョンを行けるところまで進む「行(ぎょう)」の3つが用意されている。今回は「禊」と,試遊限定ステージ「江戸」の2モードを体験できた。

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 プレイを始める前によのがこの状況を手短に話すシーンがある。「誰もいらっしゃらないようだし,疾く疾く(とくとく)物怪を祓っておいとましよう…」。筆者はまず,この口調にすっかり惚れてしまった。プレイを進めていくと,さまざまな状況でよのがしゃべる。これがとても古風で品良く,美しいのだ。ゴツい罠や銃を駆使し,躊躇なく怪と戦うよのの姿も非常にかっこいいので,ぜひ注目してほしい。

こんなセリフも。「虎挟み…これで餓鬼にも伍(ご)して戦える」
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 さて,ダンジョンは潜るたびに形もアイテムなどの配置も変わる。初期状態では荷物を3つしか持てないので(プレイの進め方によって所持上限は増える),持っていくアイテムの選定に気を使うべきだろう。次にどんな敵が出てきそうか,どんな地形がありそうか……などを考え,状況にあわせてアイテムを選別し,リスクを少なくしていく。または,高いリスクを取ってでも,自分の立てた戦略に賭ける。どう判断し進んでいくかは毎度悩むところだが,同時に大きな面白さでもある。

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屋敷の部屋をいくつか紹介。不気味な床の描写が,たまらなく怖くてかっこいい部屋。ここに足を踏み入れると,どんどん足を取られて動けなくなっていく
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鋭い竹の罠がある部屋も。罠には敵だけでなくよのもかかってしまうので注意
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階段のある部屋。黒ずんだ畳と,菌糸のようなものが見える。おどろおどろしいが,美しい

 敵の気配は,音や部屋についている足跡などで予想できるので,ヘッドフォンをするなど音を良く聞き取れる状態でプレイするのがオススメだ。そうすることで本作のホラーな一面をより深く味わえる。今回の試遊もヘッドフォンでサウンドを聞きながら行ったが,ゲームショウ会場の賑わいが聞こえる中でも結構怖かったので,ひとり静かな部屋でプレイすると,よりドキドキするだろう。

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 落ちているものを食べて空腹度を管理したり,真っ暗な部屋に光源を作ったり。敵を倒したりする以外にも,考えることはいくつもある。しかも,アイテムや地形は,工夫次第でかなり意外な使い方もできるのだ。

 また,よのの命運を分けるのは,プレイヤーの想像力と機転なので,じっくり長く遊んでいけそうだ。短いテキストの端々やゲームシステムから,よのの魅力がしっかり伝わってきて,こちらの想像力をかき立てられることも強く印象に残った。

 本作は,あらゆる面からプレイヤーの思考を促し,豊かにする。それは,設定や演出が妥協なく作りこまれているからではないだろうか。

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試遊者のランキングと,よのの結末。死因がズラッと並んでいる……
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ブースには,ディレクターとゲームデザインを担当する岩尾賢一氏の姿が。よの役,涼本あきほさんのサイン入りパネルの前で


  • 関連タイトル:

    深 四のの目-陰陽の巫女-

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