プレイレポート
[プレイレポ]「超探偵事件簿 レインコード プラス」は進化したグラフィックスが最高にクール。雨降る都市の街並みも,極彩色の迷宮も――
雨のやまない街・カナイ区で起こる,超探偵vs超巨大企業のぶつかり合い。探偵見習いであるユーマ=ココヘッドを主人公に,過去視,時戻し,幽体離脱――探偵特殊能力を持つ,個性豊かな“超探偵”たちと協力して企業の隠匿する数々の未解決事件を解決していく推理アクションゲーム,それが「超探偵事件簿 レインコード」(以下,従来版)だ。
同作のパワーアップ版である「超探偵事件簿 レインコード プラス」(PC / PS5 / Xbox Series X|S)が,スパイク・チュンソフトから2024年7月18日に発売予定だ。“サブストーリー”などの各種DLCが追加されており,さらにムービーやBGMを視聴できるギャラリー機能を新たに実装している。
だがしかし,そうした要素はあえて置いておこう。「プラス」における何よりのパワーアップ要素は,グラフィックスが大幅に進化したことにある。つまり,あの死に神ちゃんがよりキレイになって画面に現れてくれるのだ!
「超探偵事件簿 レインコード プラス」公式サイト
没入感を増した,雨やまぬ街での“超”探偵業
さて,「プラス」の核心をほぼすべて伝えてしまった。というわけで,皆様におかれましては発売日まで楽しみに……なんて書くと編集部から大目玉を食らってしまうので,詳しく紹介するとしよう。
とはいえ,事前にPlayStation 5版をプレイした大まかな感想は前述のとおり。とにかく「進化したグラフィックスが素晴らしい」。この一言に尽きる。
何も別に(当たり前だが)死に神ちゃんだけが特別にキレイになったわけではない。例えば本作の舞台であり,数多の未解決事件が眠る街――カナイ区は光と雨のコントラストが絶妙な仕上がりになっている。
未解決事件の謎が具現化した“謎迷宮”も,その姿がより鮮明になった。なかでも謎迷宮の通路を歩いているとき,次々と周囲が組み変わっていく演出は圧巻だ。
従来のNintendo Switch版でも圧倒されたが,「プラス」のそれは本当にこの迷宮に囚われてしまいそうなほど美しい。ここに訪れるためだけでも,本作をプレイする価値があると断言したいくらいだ。
背景の色使いが絶妙な本作だからこそ,単純な“グラフィックスの進化”がもたらす影響は大きく,実感しやすい。作品に対する没入感も向上しているように思う。
グラフィックスの進化だけでなく,処理速度も大きく向上している。何が言いたいのかというと,“ロード時間がめちゃくちゃ短くなった”のだ。
このあたりは最適化作業の賜物であり,ゲームハードの影響も大きいのだろう。もちろん,従来のSwitch版も「長すぎる!(プンスカ)」というほどではなかったものの,それなりのロード時間だったのは確かだ。
また,本作では待望のギャラリー機能が実装されており,作中のムービーを見たり,BGMを聞いたりできる。ムービーは全95種,BGMは全69曲だ。
これらは章をクリアすると次々に開放されるため,各章をクリアした後のお楽しみになりそうだ。急に忙しくなってぽっかり期間が空いてしまったときには,ストーリーを振り返るのにも役立つだろう。
冒頭でも紹介しているとおり,追加DLCのサブストーリー5本も「プラス」には含まれている。なお,本編クリア後にプレイすることを推奨されているが,クリアする前に遊べないこともない。「そういえば,DLCを買い忘れてた……」という人にもおすすめだ。
そのようなサブストーリーなので,さすがに内容について踏み込んだことは書けない(発売からそれなりに月日が経っているとはいえ)が,とりあえず「良いものですよ……」ということだけは伝えておく。もしまだサブストーリーを読んでいなければ,そのためだけに本作を購入することもおすすめできる。
進化したグラフィックスで,まだ見ていないシナリオが読めるなんて機会を逃してはほしくない。これは1人のファンとして,切実な願いである。
さて,ここまでいろいろ書いてきたが,個人的な結論は最初から毛ほども変わっていない。「とにかく,めちゃくちゃキレイになったカナイ区と謎迷宮,キャラクターたちを堪能してほしい!!」ということだ。
さまざまな要素が追加されていることは確かだが,ここだけは譲れない。
「レインコード」の魅力を構成する一因として,背景美術があることを疑う人はいないだろう。それほどまでにカナイ区が,そして謎迷宮が醸し出す雰囲気は素晴らしく,また多くの人を惹きつけているだろう。
従来版でも「ここまでの表現がこのロード時間で実現できるの!? すごすぎ!」と驚いたものだが,やはりパワーアップした「プラス」はひと味もふた味も違う。Switch版の携帯性はなくなったものの,グラフィックスの進化には目を見張るものがある。
「ただグラフィックスが進化しただけ」と侮るなかれ。従来版をプレイしていない人が楽しめるのはもちろんのこと,「超探偵事件簿 レインコード」にどっぷりハマっているファンも「プラス」から衝撃を受けることは間違いない。
この夏,さらに怪しくも美しさを増した雨やまぬ街で未解決事件を追ってみるのはいかがだろうか。
「超探偵事件簿 レインコード プラス」公式サイト
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