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蘇生能力を持った超能力者を扱うミステリーADV「Staffer Reborn」,開発スタジオの代表にインタビュー[BIC2024]
「Staffer Reborn」は,1960年代のアメリカを舞台にした推理アドベンチャーだ。プレイヤーは探偵となり,「蘇生能力を持ち,15分ごとに死と生き返りを繰り返す中尉」にまつわる謎を解いていく。2023年にリリースされた「Staffer Case:超能力推理アドベンチャー」のスピンオフにあたる作品だが,どちらから先にプレイしてもかまわないように作られているという。
ブースではデモ版をプレイしたが,集めた手がかりや,今やるべきことが事件記録として見やすくまとまっており,ストレスなくゲームを進められた。超能力が実在するという世界観だが,ゲームの序盤には超能力について整理するパートがあり,推理モノとしてフェアに物語が展開する。
風変わりな世界観とモノクロームのグラフィックが個性的な本作は,Steamのユーザーレビューも「非常に好評」と高い評価を獲得している。価格も手頃なので,興味のある人はぜひプレイしてほしい。会場ではTeam Tetrapodの代表に話を聞くことができたので,以下にその模様をお伝えしたい。
4Gamer:
Team Tetrapodはいつ設立されましたか。
代表:
ゲームの開発を始めたのは2022年の初めで,法人化したのは2023年の3月です。
4Gamer:
ミステリーというジャンルを選んだのはなぜですか。
代表:
私はミステリーが好きなのですが,韓国には「逆転裁判」のようなゲームが少ないので,作ってみたいと思ったのがきっかけです。
4Gamer:
影響を受けたタイトルはありますか。
代表:
「Staffer Reborn」には手がかりを照合するシステムが実装されていますが,「Papers, Please」がヒントになりました。
4Gamer:
開発で苦労した点を教えてください。
代表:
たくさんあるので,パッと出てきません(笑)。最初は私1人だったので,人を集めるのが1番大変でした。今では6人のチームで作業しています。
4Gamer:
先ほどプレイしたデモ版は,テキストが自然な日本語でしたが,ローカライズはどうされましたか。
代表:
最初は翻訳の質が悪かったのですが,プレイヤーのフィードバックを受けて,日本語,英語,中国語を外注することにしました。
4Gamer:
どの言語のプレイヤーが最も多いですか。
代表:
累計では韓国語ですが,韓国語版はリリースから時間が経っています。現在プレイされている言語としては,日本語が多いです。
4Gamer:
スタジオの今後の計画を教えてください。
代表:
今は「Staffer」シリーズの新作を開発しています。同じ世界観で新ジャンルにも挑戦してみたいですね。
4Gamer:
新ジャンルとは,アドベンチャー以外ということですか。
代表:
大きな方向性はアドベンチャーですが,このジャンルはゲーム実況との相性が悪いので,配信者と協力できるような形を模索しています。
4Gamer:
最後に,日本のプレイヤーへのメッセージをもらえますか。
代表:
ミステリーが好きなゲームプレイヤーとして,自分が楽しめるゲームを作りました。興味のある人はぜひプレイしてください。
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