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令和の「激走トマランナー」か!? ディストピアな世界を猛スピードで走り抜ける「DEATHSPRINT 66」をプレイしてきた
本作は2066年という未来を舞台に,クローン人間がひたすら走り回るというレースゲームだ。なぜあえてクローン人間なのかというと,コース内に触れれば即死するような仕掛けが多数あり,いくらでも死ねるようにという気遣いの結果らしい。
そんなわけでプレイヤーは,無限に供給されるクローン人間を操作し,トラップや仕掛けが張り巡らされたコースを疾走,1位でのゴールを目指す。
「DEATHSPRINT 66」のメインモードは,8人プレイによるレースだ。プレイヤーはジャンプやドリフト(!?)などを駆使して危険なコースを走り抜ける。最初の説明で「ドリフト」があると言われたときは,「人が走るゲームなのにドリフトってなんだろう?」と思ったが,実際に遊んでみると,まさにドリフトだった。
1999年に発売されたPS用ソフト「激走トマランナー」のように,人が走るゲームではあるが,普通の人間では到底出せないスピードでコースを疾走する。
スピードが出ているということは,カーブは曲がりづらいわけで,そんなときはドリフトボタンが役に立つ。ポチッと押せば,キャラクターは片方の膝と手を地面につきドリフトするのだ。さらに,コーナーの端が壁になっている場所では,壁走りも可能となっている。
また,ひたすら加速していくとフロー状態に入り「HYPE」というポイントを獲得できる。HYPEを溜めると,ブーストやシールド,EMPブラストといったアビリティを使えるようになるので,これらをうまいこと使って相手を出し抜き,1位を目指すわけだ。
だが「DEATHSPRINT 66」は,単に勝てばいいというわけではない。
その理由は,レース中のパフォーマンスによって観客を魅了すれば,大きな報酬を得られるから。報酬は「FAMEスコア」と呼ばれ,プレイヤーがスポンサーにとってどれだけ価値のある存在かを示す指標となる。FAMEスコアが高いほど,スポンサーから注目され,さまざまなコスメティックアイテムがアンロックされるという仕組みなのだ。
最初にプレイさせてもらったコースは,踏むと速度が一気にアップするような仕掛け程度しかないものだったため,死なずにゴールできた。
次にプレイさせてもらったコースは,触ったら即死する歯車のようなものがコース内に設置されていたり,上からレーザーが照射されていたりと(当然,このレーザーに触れれば即死),一気に難度がアップ。コースも途中で途切れており,タイミング良くジャンプボタンを押さないと落ちてしまい,これまた即死する。
最初のコースと同じように走っていた筆者は,ゴールまでに4回ほど死んだ。
なお,設定上即死と書いたが,ゲームでは死んだところの少し前にクローンが復活し,すぐにレースを再開できる。ミスをしたからといって,ゲームオーバーになるわけではない。
本作はマルチプレイに力を入れており,オンラインでの対戦が熱いらしい。今回は1人でもくもくと走ったが,相手を邪魔できるアビリティも存在したので,マリオカート的な面白さはありそうだ。
なお「DEATHSPRINT 66」は,支配的なメディア企業がエンターテインメントを利用して大衆を扇動し,社会をコントロールするというバックストーリーがある。プレイヤーは,このシステムの歯車となる存在ではあるが,同時に抵抗する側面も描かれるという。ゲームを進めることで,この世界の不都合な真実が明らかになっていく。
ゲームの仕組み自体は単純で誰でもすぐに遊べるが,その一方で重いテーマのストーリーも用意されており,マルチでもシングルでも楽しめそうな一作だ。
ゲームの説明をしてくれたAndrew Willians氏 |
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DEATHSPRINT 66
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