プレイレポート
[プレイレポ]「Pokémon Trading Card Game Pocket」はカード収集へのこだわりが凄い。感覚的に楽しめるコレクションを体験してきた
本作は,同社とポケカの開発元であるクリーチャーズ,「ポケモンマスターズ EX」(iOS / Android)の開発を手掛けるDeNAという3社の共同プロジェクトで,デジタル上でポケカのコレクションを楽しめるという。
ポケカのデジタルゲームといえば,2023年6月に「Pokémon Trading Card Game Live」(iOS / Android / Mac / PC)が配信されている。
ただ現在は海外向けとなっており,国内でのサービスは未定だ。そんな中,新たに発表された本作がどのようなゲームになっているのか,気になっている読者も多いだろう。
今回,六本木のポケモン本社で行われたメディア向け試遊会に参加してきたので,その様子をお伝えする。
「Pokémon Trading Card Game Pocket」公式サイト
※画面は開発中のものです。バトルも楽しめるが,コレクション要素に焦点を当てたアプリ
「ポケポケ」は,ポケカで楽しめる遊びの中で,とくにコレクションをテーマにしたアプリだという。カード収集という“カジュアルな楽しさ”をメインにしており,さらにデジタルだからこそ実現できるカードの表現や演出に挑戦しているそうだ。
筆者はポケカのバトル相手が身近にいないこともあり,プレイする機会が少ないのだが,たまにパックを買って剥くことがあるので,“カード収集のカジュアルな楽しさ”という部分には非常に共感できる。
ただ「カードゲームといえば,やっぱりバトルがメインじゃないの?」と思う読者も多いだろうし,筆者も(できることなら)バトルを楽しんでみたいとも思っている。
しかし本作をプレイしてみたところ,「収集がメインでもいいな!」と思えるほどに,コレクションの楽しさを感じられる仕様が随所に組み込まれていた。
ちなみに公開可能なカードとして,いろいろな画像素材をいただいているが,筆者としては“実際プレイしたときに見たことのないカードが多いほうが絶対面白い”と思ったので,掲載するカードは最低限にしておく。ぜひ実際にプレイして入手してほしい。
TCGの醍醐味「パック開封」
ポケカに関わらず,カードを購入したあとの「パック開封」は,とてもワクワクする瞬間だ。本作では,12時間で拡張パックが1パック開封できるだけのパワーが貯まり,無料で開封できるという仕様(ミッション報酬のアイテムや有償通貨でチャージ時間を短縮することも可能)なので,なんと1日に2回もその気持ちを味わえるのだ。
さらに「ポケポケ」は,パック開封の演出がかなり特徴的で面白い。開封は,大量にあるパックから1つ選び上の部分を切り取る。そして取り出したカードを1枚ずつチェックしていくわけだが,その流れに3つの“おまじない”的な行動・演出がある。
1つ目は“大量のパックから1つを選ぶ”ということ。2つ目は“パックを裏返せる”※ということ。そして3つ目は“切り口の変化”だ。
パックの選択は別として,パックを裏から開けても切り口がキレイでも,おそらく出るカードに影響はない。だが,「この箇所からパックを開けたら当たりが出る」とか,「あの店で買ったパックはいいものが入っている」といったゲン担ぎは,誰もが一度は経験しているのではないだろうか。
とくに「ポケットモンスター」シリーズで言えば,「モンスターボールを投げたあとにAボタンを連打する」というド定番なおまじないがある。言ってしまえば“気持ちの問題”だし,人によってはとことん興味がないだろうが,こういったユニークな仕様は非常に凝っているなと感じた。
※パックを裏返すとカードが裏面で排出され,パックの一番後ろにあるカードから順に確認できる。
パックから入手したカードを「図鑑」に登録したら,楽しいパック開封は終了だ。図鑑の空いていた場所が埋まっていくのは,パズルのピースがハマっていくような気持ちよさがある。
また,ゲーム内で入手したカードの枚数は「生涯獲得」として記録され,ポケモンにゆかりのある数字に到達すると,ちょっとした豆知識を教えてくれる。
カードの入手は,「ゲットチャレンジ」でも可能だ。ほかのプレイヤーが開封したパックに入っていたカードの中から,ランダムで1枚ゲットできるという機能で,時間経過で回復するチャレンジパワーを消費して利用できる。
パックに欲しいカードが含まれていた場合,1/5の確率で手に入れられるので,パック開封と比べて持っていないカードを入手しやすい。
入手したカードは,図鑑を開けば拡張パックごとに確認できる。図鑑のUIは特殊で,ピンチイン/ピンチアウトをするとカードが回転しながら遠近の調整が行える。パックの開封と同じように,細かいこだわりが感じられる仕様だ。
そして収集の楽しさを強める機能として,「コレクションボード」と「コレクションファイル」が備わっている。ボードは1枚のカードを,ファイルは複数のカードを飾るときに使えるもので,お気に入りのものをほかのプレイヤーと共有もできる。
「ポケポケ」のカードで最も豪勢な仕様になっているのが「イマーシブカード」だ。こちらは“ポケモンカードのイラストの世界に飛び込んでいるような感覚を体験できるカード”となっており,カードの中へ入り込んだような雰囲気でイラストを楽しめる。
その様子は公式トレイラーや公式サイトで確認できるが,実機ではもっとリッチに感じられたので,ぜひリリース後に手に入れてみてほしい。
スマホ用に最適化されたカードバトル
バトルは,ポケカの奥深い戦略性は残しながらも,「ポケポケ」独自のルールとして多くの変更が加わっている。
カードの枚数は,1デッキが20枚で,ベンチにおけるポケモンは3匹までといった形に。また場には,エネルギーゾーンという1ターンに1エネルギーを生み出す効果が用意されており,代わりにエネルギーカードが存在しない。
勝敗ルールも,相手のポケモンを倒して得られる「ポイント」を3ポイント先取したプレイヤーが勝ちになるなど,ポケカとは違うものだ。
ポケカとは異なるルールから,大きなものを下にまとめておいたので確認してほしい。
- 1デッキが20枚
- ベンチは3匹まで
- エネルギーカードがない
- 毎ターンエネルギーを生成するエネルギーゾーンが存在する
- 同じカードは2枚まで
- 相手ポケモンを倒すと得られるポイントを3ポイント先取したプレイヤーが勝利(通常ポケモンなら1ポイント,ポケモンexなら2ポイント)
- サイドはないので,相手のポケモンを倒してもカードは引かない
バトルはカジュアル向けということもあり,AIが自動で操作する「オートバトル」も搭載されている。それほど戦略的に動いてくれるわけではなさそうだが,簡単なAI戦なら勝利してくれるレベルだ。
またデッキを組むのが難しいというプレイヤー向けに,特定のカードをゲットすると使用回数制限のある「レンタルデッキ」が借りられるようになったり,自動で編成してくれたりと,バトルに詳しくない場合でも悩まず楽しめるような仕組みになっている。
新しい楽しみをもたらすスマホ向けカードゲーム
コレクションを中心としたカードゲームというのは,これまでのデジタルカードゲームではあまり見たことがない。「ポケポケ」は,時間のかかるバトルなどをしなくとも,毎日1回起動するだけで,ポケモンカードを2パック開封できるというカジュアルさがウリなのだろう。
カードの収集とバトルに全力を注いでプレイするのも面白そうだが,「毎日パックの開封で一喜一憂できて,スキマ時間にはバトルもできる」といったような,まったりとしたプレイを想定した作品だと感じた。
そういう意味では,カードゲームというよりも「Pokémon Sleep」(iOS / Android)の体験に近いような感覚もあった。ポケカファンでも,ポケモンファンでも,なんならポケモンをほとんど知らなくともカジュアルに楽しめる「ポケポケ」は,10月30日にリリース予定だ。また事前登録も始まっているので,プレイを考えている人はいまのうちに登録しておこう。
試遊会場には,手のひらサイズのぬいぐるみ「Pokémon fit」が壁一面に飾られていた。かわいい |
「Pokémon Trading Card Game Pocket」公式サイト
「Pokémon Trading Card Game Pocket」ダウンロードページ
「Pokémon Trading Card Game Pocket」ダウンロードページ
- 関連タイトル:
Pokémon Trading Card Game Pocket
- 関連タイトル:
Pokémon Trading Card Game Pocket
- この記事のURL:
キーワード
© 2024 Pokémon. © 1995-2024 Nintendo / Creatures Inc. / GAME FREAK inc.
© 2024 DeNA Co., Ltd.
ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。
© 2024 Pokémon. © 1995-2024 Nintendo / Creatures Inc. / GAME FREAK inc.
© 2024 DeNA Co., Ltd.
ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。