スマホゲームのセルラン分析（2024年3月14日〜3月20日）。今週の1位は「キノコ伝説」。国内収益ランキング上位タイトルの運営期間についても

　データ分析を専門に行うSensor Towerによると，2022年におけるスマートフォン向けゲームの国内収益は約2兆1422億円に達している（関連記事）。そんな世界有数のスマホゲーム大国となった日本で，いま最も売れているタイトルをはじめとした，さまざまなデータを毎週お届けするのが，本連載「スマホゲームのセルラン分析」である。

スマホゲームの国内収益ランキング
（2024年3月14日〜3月20日）

順位	前週	タイトル	DL数の前週比	収益の前週比
1	4	キノコ伝説：勇者と魔法のランプ	-6％	42％
2	1	ウマ娘 プリティーダービー	-11％	-18％
3	2	モンスターストライク	27％	-11％
4	9	パズル＆ドラゴンズ	91％	74％
5	5	プロ野球スピリッツA	14％	14％
6	11	原神	6％	41％
7	6	Fate/Grand Order	-10％	13％
8	15	Pokémon GO	17％	66％
9	26	あんさんぶるスターズ！！Music	204％	151％
10	3	ドラゴンクエストウォーク	1％	-66％
11	8	ロイヤルマッチ	-5％	-17％
12	22	モンスターハンターNow	109％	39％
13	13	パズル＆サバイバル	5％	-10％
14	19	グランブルーファンタジー	13％	9％
15	14	崩壊：スターレイル	7％	-18％
16	47	ドラゴンボールZ ドッカンバトル	-9％	163％
17	10	プロジェクトセカイ	18％	-45％
18	16	ONE PIECE バウンティラッシュ	6％	-15％
19	18	荒野行動	10％	-18％
20	114	三國志 覇道	48％	492％
21	25	ホワイトアウト・サバイバル	6％	1％
22	23	メメントモリ	54％	-4％
23	54	ロマンシング・サガ・リ・ユニバース	-20％	137％
24	28	Last War:Survival Game	19％	5％
25	21	ドット勇者	-1％	-27％
26	30	放置少女	0％	7％
27	34	トゥーンブラスト	17％	18％
28	29	ガーデンスケイプ	-2％	-7％
29	144	バンドリ！ ガールズバンドパーティ！	123％	458％
30	27	聖闘士星矢レジェンドオブジャスティス	-19％	-21％
31	35	信長の野望 覇道	8％	2％
32	89	PUBG MOBILE	21％	195％
33	7	ブルーアーカイブ	-18％	-70％
34	33	LINE ポコポコ	-19％	-7％
35	20	勝利の女神：NIKKE	84％	-49％
36	43	ディズニー ツイステッドワンダーランド	41％	37％
37	17	eFootball 2024	0％	-52％
38	24	三國志 真戦	6％	-36％
39	36	Age of Origins	13％	-9％
40	41	Pokémon Sleep	-19％	-11％
41	39	ホームスケイプ	14％	-12％
42	72	七つの大罪 光と闇の交戦	31％	73％
43	99	陰の実力者になりたくて！マスターオブガーデン	58％	147％
44	37	LINE：ディズニー ツムツム	0％	-28％
45	44	フィッシュダム	21％	-5％
46	64	ブルーロック Project: World Champion	5％	38％
47	69	ドラゴンクエストタクト	-21％	55％
48	51	アークナイツ	-16％	0％
49	32	恋と深空	-21％	-44％
50	45	おねがい社長！	14％	-9％

※データはSensor Towerから引用
※App StoreとGoogle Playが集計対象。PC/コンシューマ版のデータは含まれていない

1〜25位のグラフ。縦軸（収益）の値は本連載では非公開

　国内収益ランキング1位は「キノコ伝説：勇者と魔法のランプ」（iOS / Android）だ。3月15日にスタートしたイベント「お花見会」などが，前週比で42％の増収につながった。


　「三國志 覇道」（iOS / Android）は「銀河英雄伝説」とのコラボを3月15日に開始。LR武将としてラインハルトとヤンを，UR武将としてキルヒアイスとフレデリカを実装した。前週比492％の増収を達成し，114位から20位まで順位を上げている。


　「バンドリ！ ガールズバンドパーティ！」（iOS / Android）は3月16日に7周年を迎えた。同日から「7周年記念ドリーム＆キラメキフェスティバルガチャ」など，さまざまな記念施策を展開し，前週比で収益を458％伸ばした。

国内収益ランキング上位タイトルの運営期間

　今回は，国内収益ランキング上位タイトルの運営期間について紹介しよう。以下の表には，2023年1月1日から12月31日までの国内収益ランキングTop25と，各タイトルのリリース日，運営期間を記載している。

順位	タイトル	リリース日	運営期間
1	モンスターストライク	2013年10月10日	約10年5か月
2	ウマ娘 プリティーダービー	2021年2月24日	約3年1か月
3	Fate/Grand Order	2015年7月30日	約8年8か月
4	プロ野球スピリッツA	2015年10月21日	約8年5か月
5	ドラゴンクエストウォーク	2019年9月12日	約4年6か月
6	パズル＆ドラゴンズ	2012年2月20日	約12年1か月
7	原神	2020年9月28日	約3年6か月
8	勝利の女神：NIKKE	2022年11月4日	約1年4か月
9	Pokémon GO	2016年7月22日	約7年8か月
10	崩壊：スターレイル	2023年4月26日	約11か月
11	ドラゴンボールZ ドッカンバトル	2015年1月30日	約9年2か月
12	ブルーアーカイブ	2021年2月4日	約3年1か月
13	プロジェクトセカイ	2020年9月30日	約3年6か月
14	パズル＆サバイバル	2020年12月15日	約3年3か月
15	荒野行動	2017年12月14日	約6年3か月
16	ONE PIECE バウンティラッシュ	2018年3月29日	約6年
17	eFootball 2024※	2017年5月24日	約6年10か月
18	ヘブンバーンズレッド	2022年2月10日	約2年1か月
19	あんさんぶるスターズ！！Music	2020年3月15日	約4年
20	LINE：ディズニー ツムツム	2014年1月29日	約10年2か月
21	メメントモリ	2022年10月18日	約1年5か月
22	ロマンシング サガ リ・ユニバース	2018年12月6日	約5年3か月
23	放置少女	2017年3月24日	約7年
24	ロイヤルマッチ	2021年2月25日	約3年1か月
25	ガーデンスケイプ	2016年8月25日	約7年7か月

※「eFootball 2024」へとアップデートされたのは2023年9月7日だが，今回はスマホ版「ウイニングイレブン 2017」のリリース日を採用
※運営期間の背景色は，3年未満が黄色，3年以上5年未満が緑，5年以上10年未満が水色，10年以上がピンク

　Top25のタイトルのうち，最も運営期間が長いのは「パズル＆ドラゴンズ」だ。2012年2月20日のリリースから，約12年1か月サービスを継続している。スマホゲーム業界の先駆者でありながら，2023年の国内収益ランキングでも6位となっており，その人気は今なお健在といえる。
　このほか「モンスターストライク」と「LINE：ディズニー ツムツム」が10年以上の運営期間を記録している。どちらも定番タイトルであり，プレイしたことのある人は多いだろう。


　年別に見ると，2020年にリリースされたタイトルのランクインが最も多く，「原神」「プロジェクトセカイ カラフルステージ！ feat. 初音ミク」「パズル＆サバイバル」「あんさんぶるスターズ！！Music」の4タイトルがTop25に入っている。同年は新型コロナウイルスの影響による外出自粛で，ゲームの需要が急上昇した年だ（関連記事）。

　また，2012年から2023年までの各年から最低1タイトルはTop25にランクインしているので，その年にリリースされたゲームの中で最も成功したタイトルは，その後も長期的に運営が続いていくことが多そうだ。

Sensor Tower 日本語公式サイト

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