連載
「RAID: Shadow Legends」冒険記 第16回:地上にドラゴンキンあらば,地下にドワーフあり。独特な価値観を持つ地下種族の歴史を紐解く
「RAID: Shadow Legends」公式サイト
「RAID: Shadow Legends」ダウンロードページ
「RAID: Shadow Legends」ダウンロードページ
地下に生きる技術者集団「ドワーフ」の過去を探る。2つの国家はいかにして生まれたのか
ドワーフは謎めいた種族であり,長らくテレリアでは歴史の表舞台に登場しなかった。深い地底に身を潜め,卓越した創造力で武器や機械を作り上げる手腕を持ち,地下に隠された財宝を掘り出す彼らの存在は,他種族にとって非常に魅力的な存在だったといえる。
彼らはいわゆる“伝説”ではなく,ドワーフの国家同士を繋ぐ貿易船団として存在を認知されていた。その技術力に裏打ちされた船団の戦闘能力はすさまじく,何者も手出しをできなかったという。鎖国状態が解かれたのは,シルヴァンやシャドウキンとの連合であるニレサンユニオンが結成されたためだ。
ドワーフの多くは地下に住んでいるが,その領地は「スカイロン自治領」と「グルームディープ・ホールド」のずれかに所属している。スカイロン自治領は複数の小さな国家の集合体で,主にクラウドスパイア山の周辺で活動している。一方のグルームディープ・ホールドは1人の王が統治する絶対君主制の国家だ。
それぞれの国家の王は“マウンテンキング”と呼ばれ,スカイロン自治領における諸国家のトップはいずれもマウンテンキングである。ゲーム中には「マウンテンキング」という名称の英雄が存在するが,彼がどの国家における王なのかは判然としない。
マウンテンキングの伝承には,2つの国家の違いや,それぞれが抱える問題に加えて,国家の歴史についても語られている。それによると,かつてテレリアの地下にはドワーフによる統一地下帝国が存在したのだという。
地下帝国が2つの国家に分裂した理由は発見できなかったが,おそらくはリザードマンが引き起こした“最初の戦い”が原因だと推測できる。
「アンダープリースト ブログニ」の伝承では,デーモンスポーンの侵略を止めるために封鎖された地下坑道が存在することが記されている。それに加え,「フロルニ ザ メカニスト」の伝承では,最初の戦いに繋がる“大いなる決裂”でドワーフたちが最初期の戦いにいたことが示唆されている。
大まかな流れとしてはこうだ。ポータルが開いてドラゴンキン帝国とともにドワーフの地下帝国が壊滅したが,地下で坑道網を作り上げていたドワーフたちは一部が生き残った。彼らはそれぞれの拠点を中心に再興し,それが2つの国家として定着していったのだろう。
地下で育まれた文化は,やはり地上とは異なる価値観を醸成していく。特に顕著なのは,シロスとルマヤによる戦いにあまり強い関心を持っていないことだろう。シロスの軍勢によって滅ぼされた経験があるドワーフたちは“ルマヤ寄り”の存在であることは間違いないが,だからといって深い信仰を持っているわけではないようだ。
その様子がわかりやすく描写されているのは,英雄「アクリジア」の伝承である。アクリジアはかつての帝国が掘った広大な坑道網を監視する人物だ。坑道網には古代の知識や技術だけでなく,危険な怪物も潜んでいる。
アクリジアは探索の中で窮地に陥っても神に頼ることはなく,自らを奮い立たせたのは脳裏に響く自身の声だったという。それがいかなる理由によるものかは判然としないが,伝承では地底に“神”に等しい存在があることが匂わされている。果たしてそれが誰で,何を考えているのかは,今後に登場する英雄の伝承で明かされることを期待したい。
伝承を読み進めると,ドワーフたちは比較的平和な種族であることが分かる。地上の他種族とは隔離され,一致団結しなければ生き残れない状況にあったためか,過酷な環境ながらも種族同士での結束は強いようだ。そんな彼らがテレリアの文明として表舞台に立ったいま,それがどう変化するのかが今後の注目ポイントになるだろう。
「RAID: Shadow Legends」公式サイト
「RAID: Shadow Legends」ダウンロードページ
「RAID: Shadow Legends」ダウンロードページ
- 関連タイトル:
RAID: Shadow Legends
- 関連タイトル:
RAID: Shadow Legends
- 関連タイトル:
RAID: Shadow Legends
- この記事のURL:
キーワード
(C)2010 - 2024 Plarium. All rights reserved.
(C)2010 - 2024 Plarium. All rights reserved.
(C)2010 - 2024 Plarium. All rights reserved.