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「RAID: Shadow Legends」冒険記 第13回:単に粗暴なだけじゃない。戦争の末に離散した悲劇のファクション「オーク」を紹介
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粗暴なのはどっちだ! 人間たちから迫害され続け,離散したオークたちの悲壮すぎる歴史
オークといえば,オグリン諸族,リザードマン,スキンウォーカーと並んで「ガエレン協定」の一翼を担うファクションだ。強靭な肉体と激しい気性を併せ持ち,それゆえに大きな国家を持たず小部族単位で活動している。
粗暴な乱暴者として扱われることが多いためか,定命の種族でありながら人間やエルフからは差別を受けてきたようだ。境遇としてはオグリン諸属に近いが,オークはより理知的で人間に近い印象を受ける。
オークへ向けられてきた視線については,獣を信仰する戦士「アラガズ ワイルドキング」の伝承で生々しく語られている。
武人でありながら広い視野を持つアラガズは,シロスによる再侵攻(灰色の時代の直後)にあたって人間たちと協力する姿勢を見せていた。しかし,アラガズの奮闘や仲間の犠牲は軽んじられたという。そういった歴史は後世にも語り継がれており,迫害に立ち向かう意思が強固になっていったようだ。
そうした境遇を考えれば,同じく人間やエルフから迫害されてきた他種族と同盟を組むのは自然な流れだろう。のちに彼らはフロストヘイム王国と手を組んで敗北。ガエレン協定とテレリア同盟の亀裂が決定的なものとなり,異種族を虐殺する「赤の十字軍」,そして反抗戦争「ガエレン戦争」へと続いていくことになる。
ガエレン戦争は7年間にわたって続いたが,結局はカエロク王国の勝利で終結となった。残ったオークたちは撤退を余儀なくされ,暴走したバナーロードは報復を開始する。攻撃の対象は民間人にもおよび,オークは民族ごと散り散りとなり,不毛の地で静かに暮らすしかなくなってしまった。
生き残ったオークが息を潜める中で生まれたのが武将「アルタク」だ。アルタクの父トゥランは柔和な人物であり,近隣に領地を持つバナーロードの公爵と交渉し,仲間内から“事なかれ王”とそしられながらも平和を優先する姿勢を見せていた。
長年にわたる粘り強い交渉が実り,領地争奪戦争への参戦を条件として,1つの自治領を譲り受ける約束をとりつける。長きにわたり流浪を続けてきたオークを率いるトゥランにとって,定住の地を得られるという提案はあまりにも魅力的だった。
しかし,公爵はトゥラン軍を消耗品のように扱い,ついには戦争を引き起こした責任を押し付けられてしまう。憔悴しきったトゥランは病に倒れ,これに激怒したアルタクは仲間を集い挙兵。破竹の勢いでカエロク王国の領地を破壊していく危険な勢力となった。
そんなアルタクの息子こそ,初期英雄の1人「ガレク」である。ガレクは祖父トゥランや,穏健派の母アラクスの影響を強く受けており,かなり理知的なオークだったといえる。だが,母が他界すると戦場に引きずり出され,父と同じ道を歩むことになる。
オークといえば粗野なイメージが強いが,RAIDにおける彼らは「話せば分かる」といえる程度に理知的な人物が多いように見え,かなり理不尽な扱いを受けてきた種族といって差し支えない。ここまでの事情を知れば,オープニングでガレクが悪態をついていた理由も分かるというものだ。
現在ではオークという種族自体のまとまりはほぼ消滅している。そのぶん他種族からの敵愾心は緩和されつつあり,傭兵として各地で活躍しているという。いつか,彼らが種族として報われる日が来ることを願いたい。
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