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「RAID: Shadow Legends」冒険記 第6回:悪魔軍団「デーモンスポーン」から見る神々の戦い。超凶悪だけど,ちょっとだけ人間くさい
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見た目も中身も超凶悪な悪魔軍団
「デーモンスポーン」の歴史
シロスが率いる軍勢の中でも代表的なファンクションが「デーモンスポーン」たちだ。彼らは,シロスが支配する“闇と炎の領域”こと「アナスラード」(いわゆる地獄)に本拠地を置き,テレリアに出現しては悪夢のような戦乱を巻き起こしてきた。
デーモンスポーンは不死の存在であり,テレリアで倒されても魂はアナスラードに戻り,何度でも復活してしまう。さらに,シロスと契約を果たした人間が,悪心を種火としてデーモンスポーンへと変えられてしまうこともあるようだ。
名実ともにシロス軍の主力といえるデーモンスポーンだが,彼らは大きく2種類に分けられる。神が直接生みだした純粋な悪魔たちと,定命の者がシロスとの契約を通じて力を得た者たちだ。いずれも初期に出現したものは「ファーストボーン」の一員であり,極めて大きな力を備えている。
長い歴史を持つ種族なので,シロスとルマヤが対立するきっかけとなった出来事「大いなる決裂」と,その前後に関連する記述は,デーモンスポーンの幹部に集中している。その中でも,ミスティック英雄「カーネージ・ジ・アナーク」の伝承には興味深い情報が多い。
特に重要なのは,ファーストボーンがいかに創造されたのかは「神々さえも知らない」という記述だ。それによると,ファーストボーンたちが持つ特性はさまざまで,それが天使のようであったり,悪魔のようであったりしたという。
さらに,詳細は不明ながら“闇の舞い”によって神々が決裂した後,ファーストボーンたちが「どちら側につくか」の決断を迫られた状況も読み取れる。つまり,ファーストボーンは自由意志を持った存在であり,根本的な性質からいずれかの神に依存しているものではないということだ。
神々が最初に存在し,それぞれが創造した種族を指揮して戦っているようにも見えたが,実はそうではないらしい。となると,2柱の神より上位の存在,ないしルールがあるとも考えられる。具体的な部分は想像するしかないが,それが楽しい部分でもあるのだ。
デーモンスポーンはどいつもこいつも凶悪な姿をしているが,内面もそれに負けないくらい危険な連中が揃っている。そのうえで,微妙に人間くさい部分が見え隠れするのが,デーモンスポーンたちの面白いところだ。
一例として,ファーストボーンの1人である「タイラント イクシモール」の伝承を見てみよう。彼は野心に燃える武闘派のデーモンスポーンであり,獅子奮迅の働きで多くの戦いを勝利に導いてきた。しかし,称賛を受けるのは司令官の「モルトゥ・マカーブ」ばかり。当然,イクシモールはマカーブと衝突するようになる。
幾度もの衝突を経て,ついにイクシモールはマカーブに決闘を申し込む。デーモンスポーンは実力社会であり,戦いに勝てば下剋上も実現できるのだ。……しかし,歴戦の将軍であるモルトゥには一歩及ばず,イクシモールは弱者たちが住まう土地「業火の荒野」へと追放されてしまった。
怒りに燃えるイクシモールは,荒野の住人たちを配下に加えるために動き出し,ついには落伍者による独自の軍団を作りあげる。もちろん,いつしかマカーブへのリベンジを果たすのが目的だ。荒野の住人は,今ではシロスよりもイクシモールに忠誠を誓っているという。
イクシモールの伝承は,強い反骨心を持つ野心家の成り上がり物語として面白いのと同時に,ファーストボーンの独立性を示す良い例でもある。彼らは確かに,精神の根本をシロスに制御されているわけではなく,完全に独立した意識を持っているのだ。
そのほかにも,人間から生まれたデーモンスポーンの伝承には「人間だったころのストーリー」と「なぜデーモンスポーンに堕ちたのか」がしっかりと記載されており,これもなかなか読み応えがある。世界設定の根本に関わるストーリーが多いので,最初に読んでおくと,以降に読む伝承の理解度が深まること請け合いだ。
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