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[G-STAR 2023]現実そっくりな世界の神として人間観察。フォトリアルなライフシム「inZOI」の試遊レポートをお届け
本作でプレイヤーは,神としてアバターたちの人生に介入したり,彼らが織りなす人間関係を観察したりできる。韓国では,女性ゲーマーに「ザ・シムズ」シリーズが支持されており,inZOIも似たコンセプトなので人気が出るのではないかと,韓国人の女性通訳は話していた。
プレイヤーは最初にアバターである「ZOI」を作成する。ZOIは人生を意味するギリシャ語であり,タイトル名は「人生の中にある(in+ZOI)」と「楽しむ(enjoy)」のダブルミーニングとのこと。
設定できる項目は容姿から性格まで幅広く,思い通りのアバターを作り上げられる。しかし,キャラメイクに凝れば,それだけで試遊時間が終わってしまいそうだったので,今回はプリセットのZOIから選択した。
複数の都市を開発中とのことだが,試遊版は韓国をモチーフにした仮想の都市「Dowon」が舞台となる。Unreal Engine 5を使った写実的なグラフィックスは美しく,リアルな生活感が感じられた。
街のソウルっぽさに対して通訳のテンションが上がっていたので,韓国人にとっては筆者以上の感動があるのだろう。地元をモチーフにした都市が登場した際には,ぜひ同じ感動を味わいたいものだ。
ZOIはゲーム内で,食事をしたり,皿洗いをしたりと,現実の人間と同様に生活していく。プレイヤーは,それをただ見ていてもいいし,食欲を優先するなどの指示を与えて,ZOIの行動を変えてもいい。
ほかのZOIとは,対面やメールなどでコミュニケーションでき,こちらも現実と同様だ。紹介しきれないほどの要素が存在しており,現実にあってinZOIにないものがすぐには思い浮かばないほどだ。
そして,どのような楽しみ方をするかは,完全にプレイヤーに委ねられている。ブースのスタッフに,道しるべとなるようなクエストや,おすすめの生き方はないのか尋ねてみたところ,そういうものをあえて設定しないのがコンセプトとのこと。
また,ゲーム内時間の進み方は最高でも5倍速で,スキップ機能は搭載されていない。消防署での求人に申し込んだ際は,1日後にスケジュールされ,それまでの時間もしっかりと生活しなければならなかった。
「リアルな生活を描く」というこだわりが感じられた一幕だった。
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