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ローグライク×オートチェスの美味しいとこ取りはそれだけで面白い。PC向け新作「ビビッドワールド」試遊レポート[TGS2024]
ビビッドワールドは,2021年5月に発売されたパーティ構築型ローグライクゲーム「ビビッドナイト」の続編となるタイトルだ。宝石になったさまざまな能力を持つユニットたちでパーティを構築し,謎に包まれた「魔界」の踏破を目指す。
筆者は前作のビビッドナイトは未プレイなのだが,ローグライク系のゲームは大好物だったので,ブースで目についた本作にも早速チャレンジしてみることにした。
本作では,ローグライクではおなじみの“ランダム生成ダンジョン”に挑む。仲間になるユニットたちは道中のショップで購入したり,3択から選ぶかたちで拾ったりして入手できる。パーティには最大6体のユニットを編成可能で,スタメンに入れられないユニットは控えとなる(8体以上でペナルティ)。また,同じユニットは3体重ねるとアップグレードされる。
さて,このアップグレードシステムを見て,読者の人には「どこかで見たことがあるシステムだな……」と思った人もいるのではないだろうか。そう,これはオートチェス系のゲームでおなじみのアップグレード方式で,一度アップグレードした同じ種類のユニット同士を3体重ねることで,もう一段階アップグレードすることも可能だ。
各ユニットはそれぞれ「シンボル」と呼ばれるアイコンを持ち,同じシンボルを持つユニットを一定数パーティに加えることで,シンボルの特殊効果が発動してバフがかかるようになっている。
そしてこれはオートチェスとは異なる仕様なのだが,アップグレードをしたユニットのシンボルは永続的に起動し続ける。そのため,永続的に起動したシンボルを集めつつ,バフ効果を多数発動していくのが良さそうだ。
ここまでは前作にもあった要素らしいのだが,新しい要素についても触れておこう。新要素となる「オーブ」はユニットに取り付けて,バフ効果を得られる強化アイテムだ。ただし,オーブは1ユニットにつき1つしかつけられないので,どのオーブを誰につけるは悩ましい選択となる。また,オーブにはメリットだけではなく,デメリットがあるものも存在するようだ。
敵との戦闘はオートバトルになっており,プレイヤーは道中で手に入れた「ジェム」を使用することで味方をサポートできる。ジェムによる支援は前作にもあった要素だが,本作ではジェムの合成強化が可能になり,余ったジェムを有効活用できるようになった。
筆者の個人的な解釈では「ダンジョンを探索し,俺たちの最強パーティを作るオートチェス系ローグライク」という作品だと感じた。実際に試遊してみた印象だが,やはりオートチェス系でおなじみの,ユニットを重ねてグレードアップしたり,同シンボルを集めてバフ効果を発動させたりするのはシンプルに楽しい。オートチェス系のゲームの良い部分をリプレイ性の高いローグライクで楽しめるという,美味しいとこ取りのタイトルのように感じられた。
なお,試遊では確認できなかったが,新要素として「マルチプレイ」要素が追加されているそうで,一緒にプレイしている人とユニットを交換することもできるという。交換で特定のユニットを得ることで,よりアップグレードやシンボル効果の発動を狙いやすくなるわけだ。
本作は,体験版が10月3日にSteamで配信される予定となっている。気になる人はぜひ遊んでみよう。
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