プレイレポート
[プレイレポ]オーソドックスだけど何か違う。“永遠”となった少年少女が未来のために神々と戦い続ける「リバースブルー×リバースエンド」を紹介
Happy Elementsがパブリッシング,同社の子会社であるグリモアが開発/運営を担当する本作は,2社が初めて本格的にタッグを組んだタイトルとなっている。本稿では,作り込まれた世界観や大ボリュームのストーリー,魅力的なキャラクター,多種多様なコンテンツなど,こだわりの詰まった本作の魅力をお伝えしよう。
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世界観や設定,ストーリーはボリューム満点
溺れてしまいそうな情報量が魅力
本作の舞台は,世界を支配する神々「軌道修正」によって8度滅ぼされ,9度目となった世界「第九軌道人類史」だ。人類は滅ぼされるたびに,不老不死の若者「騎士」を生み出し,辛うじて神々と戦い人類の滅亡を回避してきた。そして9度目の人類史,神々はついに星の“認知”を歪めて,この星に人類という種が「いなかったこと」にしようと企み,神々に都合の良い人類を用いて現人類の滅亡を行おうとする。
今の人類を守るためには,捏造されたとはいえ別の人類を滅ぼさなければならない。騎士となった少年少女たちは,人類のすべてを守るため,自らの願いのために,ほかの人類を滅ぼす“外敵”になることを決意した。例えほかの人類から“魔王”と呼ばれても――。
プレイヤーは第九軌道人類史に現れた,騎士たちを束ねる“皇帝”の階級を持ち,この世界で唯一“魔剣”を使用できる特殊能力を持つ“久条運命”として,神々に抗っていく。
登場する騎士は,人類最終拠点「GARDEN」に所属する8つの人類史の騎士団メンバー(各6人,計48人)と,第九軌道人類史の久条運命を加えた49人だ。現時点の公式サイトでは非公開の騎士もいるものの,かわいいからかっこいい子まで,個性豊かなキャラクターがそろっている。騎士以外に敵,味方側のサブキャラクターも存在するので,それを含めるとかなりの数のキャラクターが登場するようだ。
また,それぞれの騎士団は,剣や魔法,獣の因子を持っていたり,科学技術に秀でていたりと異なる特徴を持っている。KING,QUEENといった騎士団の階級もあり,久条運命は世界で唯一の階級“皇帝(EMPEROR)”というわけだ。
なお,GARDENには「楽園聖典」と呼ばれる組織が存在し,実質この組織がGARDENを支配している。組織体系1つをとっても,かなり複雑なストーリーになりそうである。もちろん,キャラクターのバックボーンも見どころだろう。そのほかにも建物や施設,アイテムなどにも細かいこだわりを感じる。
本作独特の専門用語も山盛りだが,こうした世界観やストーリーに関する情報は「リリィの本屋」というコンテンツで確認できる。ゲーム中はとにかくたくさん難しい言葉が出てくるので,作り込まれた壮大な世界観や設定,作品が好きな人には,この時点でオススメできる。
なお,ゲームを始めるとプロローグにあたる第ゼロ章から始まるが,そのボリュームの多さに驚かされた。さらにメインストーリー第1章はそれ以上のボリュームになっていたので,第2章以降のストーリーも読み応えのあるものになりそうだ。以下の画像には第ゼロ章のネタバレが含まれているのでご注意いただきたい。
1ボス制のラインディフェンスバトルで
キャラが賑やかにしゃべりまくる!
バトルシステムは,1ボス制のラインディフェンスバトルだ。これは既存タイトルでよくあるザコ戦を2〜3Wave行ったあと,ボスが登場してボスWaveになるという流れではなく,はじめから1人のボスと戦い続けるもので,ボスのHPゲージを1本削ると次のWaveに進み,ボスの行動パターンが変わっていく。また通常Waveのほか,本作の特徴として「BLADE」Waveが存在する。これはWave中,ボスがBLADE(必殺技)をひたすら発動してくる。
プレイヤー側は最大6人の騎士でパーティ編成を行うが,騎士はそれぞれロール(ブレイカー/アタッカー/ヒーラー/シューター/サポーター/トリックスター)と属性(衝撃/破壊/爆発)を1つずつ持っている。属性は序盤のプレイではあまり気にする必要はなかったが,ロールは序盤からバトルの勝敗を大きく左右する要素だと感じられた。
バトル中は,時間経過で溜まるコストに応じて編成した騎士を出撃させ,各騎士のHPゲージの下にあるBLADEゲージが溜まったらタップしてBLADEを発動する。基本的な操作はこれだけだ。なお,騎士の出撃とBLADE発動はオートモードへの切り替えもできる。制限時間内に敵を倒せば勝利となり,制限時間終了もしくはステージ左端にいる久条運命が敵に倒されたら敗北となる。
BLADEの発動時はもちろんだが,本作はバトルスタートからとにかく騎士たちがこれでもかとしゃべりまくる。叫んだり暴言を吐いたり騎士同士で会話することもあったり,特定の敵に対しては独自のセリフもあったりと,いい意味でやかましく賑やかだ。
操作のシンプルさからバトルは眺めていることも多いため,BLADEの演出やセリフなどで騎士の個性が感じとれるのは,とても楽しい部分だった。とはいえ,あまり騒がしいのはちょっと苦手という人のために,バトル中の同時発話人数は調整可能だ。
好きな騎士に愛着を持った育成と編成が楽しめる
騎士たちの育成要素は主に「強化」「開花」「覚醒」「BLADE強化」「深層覚醒」の5つだ。「強化」は単純にレベルがアップすることでステータスが上昇する。「開花」は専用アイテムを用いることでレアリティにもつながる「★」を増やせる要素だ。これにより,レアリティが「★1」でも開花で★2,★3と育成でき,バトルでも活躍できる。好きなキャラをしっかりと愛着を持って育成できるのはうれしい。
「覚醒」はバトル中,自動で使用するアクティブスキルの効果上昇とBLADEのレベル上限を引き上げられる。「BLADE強化」は文字通りBLADEを強化して威力アップが行えるもので,先の「覚醒」で上がった上限まで強化が可能だ。「深層覚醒」は「覚醒」のレベルを7にすると行える育成方法で,専用アイテムを消費して行うと,ランダムで3種類の能力がアップする。
また,育成とは異なるが騎士を強化する「スクリプト」と呼ばれる要素がある。これは本の形をしたサポートアイテムで,装備すると「スクリプト」が持つ能力とステータスを騎士に反映できる。「スクリプト」もレベルアップや3段階の限界突破(レベル上限アップ),所持するスキルの強化(ランクアップ)などが可能だ。
豊富なコンテンツで遊びごたえも抜群!
メインストーリーを読み進めながら育成とバトルを繰り返し,レベルを上げていくと,さまざまなコンテンツが開放されていく。そのコンテンツの多さも本作の魅力だ。
メインストーリーのほか,バトルコンテンツは「GARDEN依頼」「封印戦」「伝承戦」といった種類が存在する。また,運命や騎士たちが暮らす拠点となる浮遊拠点都市ランヴィリズマ(基地)では,「エルのお世話」「中枢管理」「研究」「ラーメン」「実験」「加工・培養」という6種類のコンテンツが楽しめる。各コンテンツの内容を簡単に紹介していこう。
●GARDEN任務
GARDEN任務のなかには「探索戦」「演習戦」「迎撃戦」があり,「探索戦」は深層覚醒アイテム,「演習戦」では強化アイテム,「迎撃戦」ではBLADE強化アイテムがそれぞれ手に入る。●封印戦
1日3回挑戦できる,強力なボスと戦うコンテンツだ。「封印戦」はボスを倒すか,時間切れの時点で与えていたトータルダメージによって「戦果」というアイテムを入手し,「戦果」はさまざまなアイテムと交換ができる。なお「封印戦」にはランキングも導入されている。●伝承戦
バトルに勝利しながら下へ下へと降下していくタワー型コンテンツ。通常の伝承戦(リバースバベル)のほか,騎士の出撃制限が設定されているアナザーバベルとバベルリビルドという3種が存在する。●「エルのお世話」
謎の生き物「エル」に餌となるメモリーを与えることで報酬がもらえる。メモリーは主なバトルコンテンツへの参加で使う「メンタル」の消費で増加する。●「中枢管理」
契約にも登場する「オモイカネ」を掃除することで「メンタル」が入手できるほか,FPというポイントを交換できる。FPはフレンドをフォローしたりフォローされたりすることで増加するようだ。●「研究」
騎士を最大6人選択,協力者として研究を進め,それによって溜まった研究データを提出することで報酬を獲得できる。ここは研究のテーマに合わせた騎士の選択が重要だ。●「ラーメン」
久条運命が経営するラーメン処「運命家」。来店した騎士たちにラーメンを提供したり,新たなラーメンを開発したりできる。売上金はしっかりと所持金として入手でき,「オッター商店」でアイテムの購入も可能だ。●「実験」
第三軌道人類史の騎士で,GARDEN医療局の総責任者でもあるメイズの実験に協力すると,強化に必要な素材が手に入る。ここではランダムで選ばれたなかから実験台にする騎士を1人選択する。それぞれ確率(成功率)が表示されるので,成功率の高い騎士を選んでもよいし,1枠だけ確率不明で誰がくるか分からない運任せな選択もできる。1日1回可能なコンテンツだ。●「加工・培養」
「エッグ」という物質を培養液を使って培養し,「スクリプト」を抽出(入手)できる。培養液は最大で20個まで使用でき,その種類によって濃度が変わっていく。濃度によって抽出されるスクリプトの種類やレア度に影響があるようだ。基地のコンテンツは個々で見るとそれほど大きなコンテンツではないが,育成に役立つのはもちろん,それぞれのコンテンツにもストーリーが用意されていたり,騎士の関係性が見えたりするものもあるため,本作をやりこむ要素として楽しめそうだ。こうしたコンテンツにあわせて,クリアするといろいろな報酬が獲得できる「任務」や「ミッション」,あるとうれしい「バトルパス」なども用意されており,利用することで快適なプレイも望める。
本作は,スマホアプリの慣れ親しんだオーソドックスなゲームシステムで作られているので,誰でも難なくプレイできる。そのなかにもくすっとさせられるようなコンテンツがあったりと,独自の要素を取り入れているのが面白い。プレイを始めたら,筆者のようにどっぷりと世界観に浸れるだろう。興味を持った人はぜひ公式サイトやSNSなどもチェックしてみてほしい。リリースが楽しみな1本だ。
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(C)2023 Happy Elements K.K / grimoire Co.,Ltd.
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