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[プレイレポ]「Lushfoil Photography Sim」はフォトリアルに再現された世界中のロケーションで写真撮影が楽しめる
ニューウェル氏が4年をかけて開発中の「Lushfoil Photography Sim」では,世界のさまざまな風光明媚な景色がUnreal Engine 5でフォトリアルに再現されており,本格的な機能が搭載されたゲーム内カメラを利用して,目の前に広がる世界を散策しながらフォトスポットを見つけ,写真撮影を楽しめる。
今回公開されたのは,イタリア北部の南チロル地方にある「Lago di Braies」(ブラーイエス湖),西オーストラリアの「Castle Rock Beach」(キャッスル・ロック・ビーチ),そして京都のFushimi Inari Taisha(伏見稲荷大社)の3つのロケーションだが,メニューの作り方から言って,おそらく完成版ではこれ以外にも多くのマップが公開されるものと思われる。
世界遺産でもあり透明度の高さで知られるブラーイエス湖が最初のロケーションなのか,今回のデモでプレイヤーは何も持たず,1人称視点で湖に向けて下り坂を降りていく。そして,岩の上に置き忘れられたカメラを見つける,というシチュエーションからゲームは始まった。
オート/マニュアルのフォーカスの切り替えはもちろんのこと,露出,コントラスト,ホワイトバランス,F値,連写,さらにはフラッシュやレンズに至るまで,さまざまなエフェクトが用意されており,しゃがみ込むことである程度はカメラ位置を変更することもできる。
プレイヤーは,カメラマンとして大自然の中を歩き回り,小川できらめく光の反射や木漏れ日が差す鳥居など,興味深い場所を自分で見つけて撮影し,それをアルバムにしていくのだ。
誰もいない伏見稲荷大社の中を歩いて,フォトスポットを見つけるのは清々しい気分。ゲーム性はほとんどないと言って等しいが,階段の途中のベンチ脇に紙ヒコーキが置いてあり,それを京都市街に向けて飛ばしてみることもできる。ただ,カメラのビューファインダーを覗いた途端に紙ヒコーキは消えてしまったので,このあたりは調整してほしいところだった。
今回は環境音以外のサウンドはヘッドフォンからは聞こえてこなかったが,ニューウェル氏がチョイスしたと思われる,世界中のアーティストが提供するアンビエントな楽曲も楽しめるという。
日時の設定や気象の変更も可能で,湖岸の小道からリスのような小動物が飛び出してきたり,境内ではネコが日向ぼっこしていたりしたので被写体として活躍してくれそうだ。
筆者のようにそれなりに高価なカメラを持っていながらも,ほとんどオートで済ましてしまっている偽カメラマンなら,実際にカメラの使い方やアングルの勉強になるかもしれない。
それ以上に,それほど大きな目的もなく,ただ大自然の息吹きを感じながら散策してみたいという人にもピッタリな「Lushfoil Photography Sim」。現時点では発売時期は未定なものの,広報担当者はPC以外にも家庭用ゲーム機向けのリリースを視野に入れていると話していた。
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