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三国志大戦の要素を捨てたが,勝算あり。「Web3ゲームの世界を制覇せよ! 『三国志大戦〜Battle of Three Kingdoms〜』」聴講レポート
double jump.tokyoの代表取締役CEOである上野広伸氏と,スゴロックスの代表取締役社長である西山泰弘氏が登壇し,double jump.tokyoのブロックチェーンゲーム開発統括である坂本康朗氏がモデレーターを担当した。
このセッションは,2024年冬にリリース予定のブロックチェーンゲーム「Battle of Three Kingdoms」を取り扱ったものだ。本作は,アーケードゲーム「三国志大戦」のアートワークを活用してdouble jump.tokyoが開発中のタイトルであり,セガのライセンスを受けている。
まずは,前日(7月4日)に西山氏のプロデューサー就任(関連記事)が発表されたことが話題になった。西山氏は,三国志大戦の生みの親だが,先日セガを退社し,スゴロックスを創業している。セガ在籍時にはBattle of Three Kingdomsに関わっていなかったので,昨年は外部から本作の発表を見ていたが,セガを辞めてから関わることになったのは奇特だと,西山氏はこれまでの経緯を振り返った。
西山氏は,double jump.tokyoの開発チームが元から持っている長所を生かすことを心がけていると話す。開発チームに「自分たちが作った」という意識を持たせることが,売上にもつながるとのこと。上野氏は,プレイヤーとのグルーヴ感以前に,開発チームのグルーヴ感がないと,プレイヤーに熱量が伝わらないと付け加えた。
次にBattle of Three Kingdomsのゲーム性がトークテーマとなった。本作は,これまでの三国志大戦シリーズとは異なり,オートバトルを採用している。西山氏は,三国志大戦はアーケードに最適化したタイトルなので,捨てていい要素が見当たらず,ニンテンドーDS版の展開などに不完全燃焼感があったと話す。
一方,Battle of Three Kingdomsは,三国志大戦の要素をすべて捨てたところから出発しているので,ブロックチェーンに最適化して要素を追加することになる。西山氏は,その過程では自身がアドバイスできるし,double jump.tokyoはブロックチェーン領域のプロフェッショナルなので,勝算があると語った。
ここで,新システム「登用」がお披露目された。西山氏によると,歴史ゲームには仕官されることの嬉しさがあり,ゲーム内での登場シーンでそれをどう魅せるかが本作のキモだという。
また上野氏は,NFTの取引画面を株取引風のデザインにしたことを紹介した。ゲームたるもの,目で見て面白くなければいけないというこだわりがあるそうだ。
最後に,西山氏はブロックチェーンの魅力について,“優勝賞品”のようなプレミア品が本物であることを,アナログよりも証明しやすいと説明。優勝賞品を売ることに批判が集まることがあるが,最初から売買可能なものとして提供してもいいのではと語った。
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