プレイレポート
[プレイレポ]「サンバDEアミーゴ:バーチャルパーティー」MR(複合現実)対応モードは部屋を異世界に変える。Meta Quest 3版を先行体験
MR対応モードではどんな体験ができるのか,そして「サンバDEアミーゴ」がどう変わるのか。それを確かめるため,セガ本社でプレイしてきたのでレポートしよう。
Meta Store「サンバDEアミーゴ:バーチャルパーティー」
「サンバDEアミーゴ:バーチャルパーティー」公式サイト
MRと言っても,リズムゲームの遊び方はとてもシンプル。HMDを装着し,自分の周囲に見える6つのリングと,前方の空間の奥から迫ってくるリズムダマ(ノーツ)が重なったタイミングに合わせて,そこでマラカス(に見立てたコントローラ)を振るだけ。
突然現れるポーズをキメたり,ガイドをなぞるようにマラカスを動かしたりする操作もあるが,初めて遊ぶ人も戸惑うことはほぼないだろう。なにしろ映像を見れば分かるのだから!
空間の奥からノーツが迫ってくるスタイルは,2Dの平面にノーツが流れる従来のスタイルよりも,複数のノーツの順番を把握しやすく,なかなか遊びやすい。ただし,これは個人差もあるポイントだろう。
さて,本題であるMR対応モードだ。
「MRマルチバース」は,MR空間を「自分の部屋とそっくり,しかし別の並行宇宙」に見立てた壮大なサーガである(ついてこれますか?)。とはいえ,やるべきことはとても分かりやすい。マルチバースを襲う崩壊の危機を,サンバの力で救うのだ!
並行宇宙は3つあり,それらを救うためのキーワードも3つ。それは「勇気」と「友情」,そして「愛」。うん,どれも大切だね。
最初に訪れる「勇気のバース」ではランダムで楽曲が選ばれるので,普段あまりプレイしていない曲に向き合うことになるかもしれない。自分の部屋が「灼熱の溶岩地帯」に変わったり,突然,床や壁が吹き飛んで「高層ビル街の上空」に飛ばされたり,巨大アミーゴロボによって「破壊の限り」を尽くされたりと,とんでもない状況になってしまう。
視界に入るものをつい目で追ったりすると,途端にミスが増えてピンチになるだろう。でも大丈夫。「音楽をよく聞いてマラカスを楽しく振る」。ただそれに集中していれば,何も恐れることはない。これこそがサンバの持つ理力(フォース)……だと思う。
次なる試練の舞台は「友情のバース」。次元の壁(部屋の壁)を突き破って迫りくる「並行宇宙のオーディエンスたち」とハイタッチすることで正気に戻していこう。ちょっと情報が多すぎて,よく分からない状況だが挑むしかない。
プレイヤーの動きに合わせてギャラリーもハイタッチしたりすれば,MRならではの体験として盛り上がれそう。MRは見守るギャラリーのノリも重要だ。
そして最後の「愛のバース」では,プレイヤーのセガへの愛が試される。「ソニック・ザ・ヘッジホッグCD」の「Palmtree Panic」,「バーニングレンジャー」の「Angels With Burning Hearts」,「リズム怪盗R 皇帝ナポレオンの遺産」の「ルーブル美術館侵入」,「NiGHTS into dreams...」の「Dreams Dreams」,「スペースチャンネル5 パート2」の「This Is My Happiness」といった楽曲がメドレーで登場。おなじみの曲をソニック・ザ・ヘッジホッグと一緒に楽しめるので,これはもう「試練」というより「ご褒美」なのでは?
愛のバースをクリアすると,セガの数々のゲーム画面や歴代ハードの写真が周囲を埋め尽くしていた。セガファンには体験してほしい瞬間だ。
3つの試練を乗り越えてマルチバースを救った後は,ミラーボールやネオンで飾られた「自分のバース」でさらにもう一曲。実はこの段階で少々疲れ出していて,フィナーレであると同時に最大の試練のようにも感じていたが,このモードには並行宇宙だけではなく,「自分が生きている世界こそ,最も大事にすべき」というメッセージが込められているのかもしれない……。
「MRマルチバース」をクリアしたときには,うっすら汗ばむ程度の運動量になり,なかなか気持ちのいい時間を過ごすことができた。
なお,もう1つの「MRパーティー」ではMRならではの演出を楽しみながら,自分の好きな曲を選んでプレイできる。映像や音楽を外部のモニターに出力すれば,みんなで代わる代わる遊ぶのも楽しそうだ。
よく知っているはずの世界が異世界にも思えるような感覚。今回は自分の部屋ではなくセガの会議室だったとはいえ,HMDを装着すると世界が一変する感覚は味わえた。さらに,それらが部屋としっくり馴染んで表示されるのだから驚かされる。
ただ,MRなので周囲で見守るギャラリーの姿や表情も強く意識するようになり,さらなる高揚感が生まれている。1人で遊ぶだけではなく,ぜひ家族や仲間と集まって遊んでほしい。「サンバDEアミーゴ」の原点である,アーケード用の体感ゲームにも通じるノリがそこにはある。
MR技術がさらに発展すれば,家族や友人たちに加えて,ソニックや春日一番といった人気キャラクターが違和感なく輪に入り,一緒にワイワイ盛り上がれる,まさに現実を拡張するような体験が実現できるかもしれない。その頃に筆者はおじいちゃんになっている気もするが,そこはMRの力で「せがた三四郎」にしてもらって,マジメに遊ばぬプレイヤーにカツを入れたいと思う。
「サンバDEアミーゴ:バーチャルパーティー」公式サイト
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サンバDEアミーゴ:バーチャルパーティー
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