イベント
「舞台『ブルーロック』」は5月4日に開幕。“史上最もイカれたサッカー漫画”の舞台版はいかに。公開稽古&合同取材レポート
原作漫画,アニメ,ゲームも展開中ということもあり,4Gamer読者のなかには気になっている人もいるだろう。4月21日に行われた公開稽古&合同取材で,「舞台『ブルーロック』」の見どころが垣間見られたので,その模様をお伝えしよう。なお,合同取材にはアニメ版の主人公・潔 世一を演じる浦 和希さんも参加している。
舞台『ブルーロック』あらすじ
世界一のエゴイストでなければ、世界一のストライカーにはなれない。
日本をW杯優勝に導くストライカーを育てるため、日本フットボール連合はある計画を立ち上げるところから始まる。
その名も“ブルーロック(青い監獄)”プロジェクト
集められたのは300人の高校生。しかも全員FW。
299人のサッカー生命を犠牲に誕生する、日本サッカーに革命を起こすストライカーとは?
今、史上最もアツく、最もイカれたサッカー漫画が舞台化。
浦 和希さんも参加した合同取材
公開稽古後に行われた合同取材からお届けしよう。ここでは竹中凌平さん,佐藤信長さん,松田昇大さん,佐伯 亮さん,小坂涼太郎さん,菊池修司さん,そして声優の浦 和希さんが参加した。
――現在の心境はいかがですか?
御影玲王役 菊池修司さん(以下,菊池さん):
稽古に入る前は,この世界をどう舞台で表現するのかなと思っていましたが,カンパニーのみんなと伊勢さんをはじめとする多くのスタッフの方々のおかげで少しずつ形になっています。僕ら自身もすごくわくわくする作品になっているなと実感しながら稽古をしています。これをより極めて,みんなで切磋琢磨しつつ,皆さんにすてきな作品をお届けできるよう,みんなで切磋琢磨し,さらに極めて,本番に挑みたいと思います。
凪 誠士郎役 小坂涼太郎さん(以下,小坂さん):
稽古はすごく順調に進んでいると思います。0から1に早い段階でしてくれたことに感謝しています。1から100にするのは僕たちの仕事なので頑張ります。
菊池修司さん |
小坂涼太郎さん |
蜂楽 廻役 佐藤信長さん(以下,佐藤さん):
稽古期間が1か月もないということだったので,どういうふうに進んで,どれくらい時間がかかるんだろうと最初は不安でした。でも2人が言ったとおり,本当に順調に進んで一通り動きをつけ終わってブラッシュアップする時間になっています。1週間後の本番には,お見せできる形になるんじゃないかなと楽しみにしています。
潔 世一役 竹中凌平さん(以下,竹中さん):
大枠はだいたいできてきたので,あとは中身を決めていく段階です。今日は浦さんが見に来てくださったことによって,役者も身が引き締まりました。これからさらに頑張っていきたいと思います。
佐藤信長さん |
竹中凌平さん |
國神錬介役 松田昇大さん(以下,松田さん):
みんなでストレッチするなど部活みたいな雰囲気で,楽しく稽古させていただいています。今日はたくさん人がいるので,すごく緊張しましたが,みんなで楽しく本番を迎えられるように,しっかり作り上げていければと思っています。
千切豹馬役 佐伯 亮さん(以下,佐伯さん):
とても疲れる舞台です。まだまだ疲れたいと思います。本番に向けて頑張ります!
松田昇大さん |
佐伯 亮さん |
――浦さんは,稽古をご覧になっていかがでしたか?
アニメ版の潔 世一役 浦 和希さん(以下,浦さん):
いや,すごいなって思いました。アニメのアフレコは立ったままセリフをしゃべるんですけど,皆さんは動きながらセリフを言うので。僕も役作りの一環で挑戦したことはあるんですけど,全然できなかったんですよ。それを立体的な舞台の上で,演じられていることがシンプルに役者として尊敬しました。アニメではいくらでも描きようがありますが,舞台の上という制限のあるなか,どのようにフィールドの広さだったり,パス交換だったりが表現されるのかなとわくわくしながら見ていましたが,それも本当に見事に表現されていて,本番がすごく楽しみになりました。
竹中さん:
恐縮です。
――皆さんから見た浦さんの印象はいかがでしたか?
竹中さん:
印象はもう「潔だ!」ですよ!
一同:(笑)。
浦さん:
ありがとうございます! 僕は,皆さんが着ているおそろいのジャージがうらやましいです。一体感というか,それこそ部活感があっていいですよね……あとでもらえませんかね?(笑)
竹中さん:
いくらでも!
浦さん:
いくらでも!? 竹中さんは最初にご挨拶したときから腰が低くてとても丁寧で,原作やアニメに対するリスペクトもすごく感じました。同じ潔役として,すごくうれしいです。
――潔という人間を言葉で表すとしたら,どのように表しますか?
浦さん:
難しいですよねー! やっぱり作品を象徴する言葉である「エゴイスト」だなと思います。先ほど稽古を観させていただいたシーンは,とくにエゴイストたる部分が出ているところで,めちゃくちゃかっこいいなと。彼はまさにエゴイストだなと思います。
竹中さん:
浦さんの言うとおりです!
浦さん:
僕が先に言っちゃうとそうなりますよね!?
竹中さん:
それを待っていました!(笑)
一同:(笑)。
――演じるにあたって,潔として意識している部分はありますか?
竹中さん:
原作やアニメをたくさん勉強させていただいて,なるべくその人物にそったようにと思いつつも,やはり自分という人間が入ってきてしまうので,いい塩梅を探りながらやっています。
浦さん:
いや,もう潔でしたよ。本当に。
竹中さん:
いやいやいや!
浦さん:
アニメ版,舞台版となると,役者が違うので出てくるものも違ってきますが,まったく同じにならないことが,より面白いところだと思っています。僕が意識していることは,原作に対するリスペクトは大切にしつつ,潔に寄り添うことです。それこそ竹中さんと同じ気持ちで演じさせていただいています。
――原作と舞台,それぞれの見どころを皆さんから一言ずつ聞かせてください。
菊地さん:
やっぱり臨場感と言いますか,フィールドはないにしても,1つのゴールに向かって,それぞれのキャラクターががむしゃらに動き回っているところが魅力だと思います。
小坂さん:
僕自身,漫画が大好きで,「ブルーロック」を読んだときに,黒い衝動を感じました。キャラクターの顔や表情がすごく個性的で,表現もすごく独特で,読んでいると引き込まれて試合のなかにいる感覚になるんです。その黒い衝動を舞台上でどう表現しようかなと。それに近いものを表現したいと思っていますし,そこが一番好きなところでもあります。
佐藤さん:
「ブルーロック」はそれぞれのキャラクターが,自分の得意なことだったり,エゴい部分だったりを出し合って,1つのチームとして戦っていきます。僕ら役者が全員エゴイストだと成り立たないですが,それを舞台でどう表現するのか。舞台には生身の人間が演じるからこその面白さがあるので,原作の面白さとはまた別の新しい面白さを見せられるんじゃないかなと思っています。
浦さん:
原作は,人間の根源たる欲求みたいなものが描かれていて,それをサッカーをとおしてぶつけられているような,彼らの熱い告白を受けているような気持ちで僕は読みました。舞台版でも同じようにメッセージを感じられる作品だと稽古を見て思いました。
竹中さん:
「ブルーロック」はただ面白いだけじゃなくて,ちゃんとメッセージがあるので,舞台版も,観た人の背中を押すような,人生のヒントになるようなことが与えられたらと思います。そうなれる作品だと思うので,このまま頑張っていきたいと思います。……そこが見どころです。
松田さん:
それぞれのキャラクターにドラマがあって,全員がピックアップされていて,それぞれのキャラに好きなところができるのは,すてきな部分だと思います。それを舞台でやるからこその,人としてのリアルな熱さみたいなものを見せられたらと思っています。
佐伯さん:
僕はサッカー経験者なんですが,「ブルーロック」には共感できるところが多く,こんなプレイをしたいなと思いながら,夢中になって原作を読みました。舞台版でもエゴイストたちが集まっていますが,チームワークの熱さも見られる作品なので,楽しみにしていてください。
――皆さんの人生で,もっともエゴイストだった出来事を教えてください。
浦さん:
僕は男4人兄弟なんですけど,おかずが取り合いになるので,自己主張しなければご飯がなくなってしまうんです。自分でご飯を食卓まで運ぶあいだに食べてしまうとか,エゴい部分がありました(笑)。ちょっとイガグリ(五十嵐 栗夢)のずる賢さに通ずるところがありますね。
佐伯さん:
僕,サウナが好きなんですよ。絶対,一番上を譲りたくない。温度が全然違うんですよ。誰かが座っていたら,扉の前で空くまで待って,その人が出たら入って何事もないような顔をしてそこに座ります。
松田さん:
僕は,人生であまり怒ったことがないんですよ。人に何かを言うこともあまりなくて,「他人は他人だし,自分は自分」というエゴさはあるかもしれないなと思います。
竹中さん:
これがエゴなのか分からないですけど,学生時代,テスト前に「勉強やった?」と聞かれたら「俺やってない」と言いつつ,100点取ってました(笑)。
浦さん:
たしかにそれはエゴいな〜!(笑)
小坂さん:
俺はもう……このまんまです。俺はエゴいです。
一同:(笑)。
小坂さん:
自分が好きなものは好きって言うし,正直というか自分勝手なんですよ。眠いときは寝ますし……という感じで生きてます(笑)。人生,自分が主役なので。
佐藤さん:
僕の趣味は車で走ることなんですけど,サーキットに行ったときは,誰よりも自分が一番速いと思って走っています。普段はぽやぽやしているんですけど,そのときだけ別人格が出てきます。
菊地さん:
僕は電車の乗り換えですね。駅によっては乗り換え口が真逆とかあるじゃないですか。あれが嫌で下調べしたうえで,電車に乗っています。本当に乗り換えだけは誰よりもエゴいですね。ほかにはパンケーキが好きで,パンケーキは誰よりも知っています!
佐藤さん:
そういえば昔,まだコロナ禍になる前に,(菊地さんに)パンケーキ屋に連れていってもらったことがありますね。
――最後に,舞台への意気込みをお聞かせください。
菊地さん:
今回,舞台「ブルーロック」が始動するということで,たくさんの方々が楽しみにしてくださっている作品だと思います。僕らも責任を持って,それぞれのキャラクターを演じたいと思っていますし,舞台ならではのブルーロックの世界観を,カンパニー一同で頑張って表現してお届けしていきます。ぜひ楽しみな気持ちだけを持って劇場にきてください。
小坂さん:
この作品は,チームZの皆さんがすごく動いているんですけど,動けば動くほどかっこいいし,面白い作品になると思うので,ひたすら疲れましょう! 長く走って頑張りたいと思います。楽しみます!
佐藤さん:
「ブルーロック」という作品に出させていただくことが決まって,地元の先輩,後輩,同級生,おじいちゃんおばあちゃん,本当にいろいろな人から連絡がきました。それだけたくさんの方に期待されている作品なんだなと実感しています。やっぱり本番が始まったら,その期待をいい意味でさらに上回れるように,裏切れるように頑張りたいと思います。あと一週間,稽古頑張ります!
佐伯さん:
史上最も熱い作品になると思いますので,ぜひ楽しみに待っていてください! 僕たちも頑張ります。よろしくお願いします!
松田さん:
皆さんからすごく愛されている,僕もすごく好きな作品なので,それをしっかり舞台にして届けられるように,頑張りたいなと思っています。あと,僕はサッカーをあまりやったことがないんですけど,そういう人でも,「サッカーうまいな」って思われるように見せたいと思っています。よろしくお願いします!
竹中さん:
「ブルーロック」は今も連載中で,ずっと面白い展開が続いています。舞台版もそんなふうに息の長い作品になれるように,まず第1弾,全力でエゴくぶつかっていきたいと思います。楽しみにしていてください。
浦さん:
自分はアニメのブルーロックで演じさせてもらいましたけど,舞台「ブルーロック」として,また違った新しい顔を見せてくれるのをすごく楽しみにしています。絶対に皆さんに楽しんでいただける内容だと,僕も稽古を見て確信しました。楽しみな気持ちと,エゴい気持ちを持って,劇場に足を運んでくださると僕もすごくうれしいです。いちファンとして,僕も楽しみにしています。頑張ってください!
一同:
ありがとうございます!
――2023年4月21日収録
「舞台『ブルーロック』」は,2023年5月4日〜7日に大阪(サンケイホールブリーゼ),5月11日〜14日に東京(サンシャイン劇場)で公演予定だ。なお,大阪(5月7日17:30公演)と東京(5月14日17:30公演)の千秋楽公演のライブ配信チケットが,DMM TVにて販売中なのであわせてチェックしてもらいたい。価格は1公演が3700円(税込),2公演FULLセットが6600円(税込)。ライブ配信特典として,公演終了後に特典映像を配信予定とのことだ。
※特典映像は生コメント配信で,公演終了後,準備が出来次第,配信を予定している
チケット購入はこちら
「舞台『ブルーロック』」公式サイト
ボールが見えた(気がした)公開稽古
最後に,公開稽古の写真を一挙に掲載する。公開稽古では,主人公の潔 世一が属するチームZと,凪 誠士郎や御影玲王率いるチームVの試合シーンが披露された。原作を知っている人なら,写真を見ただけでこのシーンだなと分かるだろう。ネタバレが気になる人は注意してもらいたい。
「舞台『ブルーロック』」,開幕まであと少し! 気になる人はぜひチェックを。
チケット購入はこちら
「舞台『ブルーロック』」公式サイト
- 関連タイトル:
ブルーロック BLAZE BATTLE
- 関連タイトル:
ブルーロック BLAZE BATTLE
- この記事のURL:
キーワード
(C)金城宗幸・ノ村優介・講談社/舞台『ブルーロック』製作委員会