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「SQ F.O.E band LIVE2023 from『世界樹の迷宮I・II・III HD REMASTER』」をレポート。昼公演では,ゲストの作曲家・古代祐三氏にトラブル発生?
このライブは,アトラスのRPG「世界樹の迷宮 I・II・III HD REMASTER」(PC / Nintendo Switch)の楽曲を,上倉紀行氏率いる「SQ F.O.E band」が演奏するというもの。また,それらの楽曲を作曲した古代祐三氏がゲストとして出演し,キーボードを演奏した。本稿では,当日行われた昼夜2公演のうち,昼公演の模様をレポートする。
「SQ F.O.E band LIVE2023 from『世界樹の迷宮I・II・III HD REMASTER』」特設サイト
「SQ F.O.E band LIVE2023 from『世界樹の迷宮I・II・III HD REMASTER』」
OP 物語は紡がれる
M01 迷宮I 翠緑ノ樹海 (I)
M02 迷宮I 古跡ノ樹海 (II)
M03 迷宮I 垂水ノ樹海 (III)
M04 戦場 初陣 (III)
M05 戦場 初陣 (II)
M06 鉄華 初太刀 (I)
M07 街景 その蒼き天と海の狭間 (III)
M08 街景 日輪照らす水面 (III)
M09 戦場 眼前に突風 (I)
M10 戦場 死を呼ぶ突風 (II)
M11 戦場 その鮮血は敵か汝か (III)
(休憩)
M12 街景 明日語りのラウンジ(I)
M13 街景 風は勇者を引き寄せん(II)
M14 迷宮IV 桜ノ立橋(II)
M15 迷宮V 白亜ノ森(III)
M16 迷宮V 遺都シンジュク(I)
M17 鉄華 討ち果て朽ち果て(I)
M18 鉄華 恍惚 (I)
M19 戦場 響く剣戟の調べ (II)
M20 戦場 戦慄(II)
M21 戦場 露と消えよ(III)
M22 戦乱 剣を掲げ誇りを胸に(III)
<アンコール>
EC01 戦乱 荒れ狂う波浪の果て(III)
EC02 英雄は生まれ物語は続く(I)
※カッコ内のIは「世界樹の迷宮」,IIは「世界樹の迷宮II 諸王の聖杯」,IIIは「世界樹の迷宮III 星海の来訪者」を指す
<出演者>(敬称略)
SQ F.O.E band:
上倉紀行(Keyboard & Guitar / Bandmaster)
テイセナ(Violin)
中村有里(Saxophone)
宮﨑大介(Guitar)
中西道彦(Bass)
白川玄大(Drums)
池田公洋(Manipulator)
ゲスト:
古代祐三(Keyboard)
ライブの冒頭では「物語は紡がれる 【オープニング】」の音源が流れ,続いて「世界樹の迷宮」(以下,I),「世界樹の迷宮II」(以下,II),「世界樹の迷宮III」(以下,III)それぞれのダンジョン第1層のBGMが順に演奏された。ヴァイオリンとサックスによって奏でられるメロディと,要所で響くアコースティックギターの音色に,ゲームを始めたばかりのワクワク感を思い出したり,懐かしさを覚えたりしたボウケンシャーも多いのではないだろうか。
続く3曲は,リリース順こそ入れ替わっているもののI,II,IIIそれぞれの通常バトル曲だ。リズムに乗ったサックスとヴァイオリン,そしてギターソロが生み出す疾走感に,会場全体がノリノリとなった。
そしてメンバー紹介を挟んで演奏されたのは,IIIの街BGM2曲。リズミカルなアレンジによって,会場は一気に軽快かつシャレた雰囲気に。
ここで,「戦場 眼前に突風」のベースとシンセサイザーによる不穏なループがスタート。上倉氏に促されたボウケンシャー達が特典のF.O.Eペンライトを振っていると,ゲストの古代氏が召喚されるという運びに。そのままI,II,IIIそれぞれの重厚なF.O.Eバトル曲が立て続けに演奏され,ボウケンシャー達は緊張感や焦燥感に包まれた。
ライブ後半は,最初から古代氏が加わった形で始まった。IとIIの街BGM2曲はいずれも酒場をイメージさせる雰囲気で,とくに「街景 明日語りのラウンジ」はジャジーなアレンジが施され,アダルトなテイストに。
続く3曲は,ダンジョン中盤から後半階層のBGM。アコースティックギターに導かれて始まり,しっとりと演奏され,古代氏のキーボードで終わるIIの「迷宮IV 桜ノ立橋」を筆頭に,IIIの「迷宮V 白亜ノ森」,Iの「迷宮V 遺都シンジュク」と,シリーズ屈指の人気曲がそれぞれにドラマチックなアレンジで披露され,ボウケンシャー達は感動に包まれた,のだが……。
会場が拍手に包まれたのちに始まった昼公演のMCでは,古代氏が「迷宮IV 桜ノ立橋」と「迷宮V 白亜ノ森」の譜面を間違えており,「コードが合わないと思ってパニクっていた」と告白。何でも「世界樹の迷宮」シリーズではディレクターが曲名を付けるため,古代氏は譜面が違うことにしばらく気づかなかったそうだ。。ただ,楽曲そのものは覚えているので,何とかコードを合わせて演奏していたとのこと。
確かに演奏中の古代氏は,片手でキーボードを弾きつつ,もう一方の手でやたらと譜面をめくっていたので何かあったのだろうと筆者は思っていたのだが,そんなことになっていたとは。
さらに古代氏はライブのセットリストを渡されても曲名では分からないので,いつも検索をかけてどの曲なのかチェックしていることを明かした。
そのほかこのMCでは,古代氏が12月12日に56歳の誕生日を迎えたことや,このライブの物販で「YUZO KOSHIRO CALENDAR 2024」を販売していることを報告。後者に関しては,提案された時点で「需要はあるのか?」と疑問を持ったという。ちなみに,カレンダーを含むライブで販売されたグッズの一部は「2083オンラインショップ」にて事後通販が行われている。
2083オンラインショップ(SQ F.O.E band LIVE2023)
ライブ本編の最後はI,IIの後半および最終層の通常バトル曲と,IIIのHDリマスター版追加曲およびボスバトル曲6曲が披露された。その畳みかけるような演奏の連続に,ボウケンシャー達は戦慄を覚えると同時に,これまで以上の高揚感を得たことだろう。
ボウケンシャー達の拍手とアンコールの声に応じて始まったアンコールの1曲めは,原曲以上に疾走感あふれるアレンジが施された,IIIの大航海クエストボスバトル曲「戦乱 荒れ狂う波浪の果て」。そしてIのエンディング曲「英雄は生まれ物語は続く」が,スクリーンに映し出されたスタッフロールとともに披露され,ライブ全体の見事な締めくくりとなった。
ライブ最後の挨拶では,感想を求められた古代氏が「すごく楽しく演奏できた」とコメント。また「新曲を作りたい」と話し,「世界樹の迷宮」シリーズの新作が実現するよう,ぜひアトラスにリクエストを送ってほしいとボウケンシャー達に呼びかけていた。
なお,夜公演はオンライン配信も実施された。こちらは現在もアーカイブ配信中で12月24日23:59まで視聴できる。視聴チケットの販売は,同日21:00までとなっている。
アーカイブ配信「SQ F.O.E band LIVE2023 from『世界樹の迷宮I・II・III HD REMASTER』」
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