「かんぱに☆ガールズ RE:BLOOM」10月1日に配信決定。ステージ「DMM厳選！　Web3ゲームタイトル大集合」をレポート［TGS2024］

　東京ゲームショウ2024のYGG Japanブースで，ステージイベント「DMM厳選！　Web3ゲームタイトル大集合」が実施された。こちらはDMM Cryptoが提供・提携するWeb3ゲームの紹介ステージだ。


　最初は「かんぱに☆ガールズ RE:BLOOM」（PC / iOS / Android）だ。本作は「かんぱに☆ガールズ」に連なるRPG＋ブロックチェーンゲーム（以下，BCG）で，プレイヤーは異世界で傭兵会社の社長を務める。


　メインストーリーは前作とは“別の社長”の話となり，完全新作と言える。また，新たにPvPコンテンツ「アリーナ」も実装された。
　本作はBCGのため，ゲーム内データをNFTとして所有できる。要するに「ガチャで獲得したアイテムをほかの人と売買できる」のだ。

左から，メリル・ホワイトベル役の松永あかねさん，金山純一氏

　壇上ではゲームの試遊が行われ，ホーム画面の一部やガチャの実演，バトルの様子などが届けられた。戦闘はセミオートバトルのため，操作の負担は少ない。自らが声を演じるメリルが，杖で敵をポコッとたたいている姿に松永さんもはしゃぐ。


　さらに本ステージの新情報として，最高レアリティであるレジェンダリーレアの「メリル・ホワイトベル」「サリー・ダークマリー」「フランドール・ド・フランセル」のビジュアルが披露された。
　フランドールに関してはローンチ直後から提供されるという。また，この3キャラクターが歌う主題歌も近日中に公開するとしていた。


　そして本作の配信日が，東京ゲームショウ明けの2024年10月1日にPCおよびモバイルで同時リリースされることが明かされた。本作はクロスプラットフォーム対応のため，ゲームデータは機器を問わずに共有可能だ。
　さらに11月には“賞金総額1000万円相当のプレイヤー大会”を開くとのこと。サービス開始初期とあり，誰にでもチャンスがありそうだ。


　続けて，同社との提携作品が紹介されていった。まず「江戸前モンスターズ」は，女子高生×RPG×ハクスラ×寿司販売シミュレーションとのことで，BCGとしてはNFTの唯一性に着目しているという。

　よくあるBCGやソーシャルゲームからの脱却を目指すため，本作ではキャラクターに“自ら個性を付けられて，思い入れを持ったNFTの所持を目指してもらう”という。リリースは2024年4Qの予定だ。


　BCGとオンラインクレーンゲームを融合した「BOUNTY HUNTERS」は，クレーンゲームをとおして対戦・協力モードのほか，賞金付き大会を開くとのことだが，目玉は世界初の“デジタルプライズ”の提供だ。

　具体的には，アニメIPのデジタルフィギュアや，NFTアイテム，ゲーム内アイテムを主な景品とするらしい。なお，デジタルフィギュアはゲーム内で陳列できるほか，ARモードでリアル空間に表示できる。


　2024年11月にリリースが決定した，仮想通貨を擬人化したアイドルたちのライブバトルBCG「コインムスメ」。こちらは現地限定のライブが行われ，ペンライトが振られるなか場内を盛り上げた。


　ターン制戦略バトルRPGをうたう「Kyrie ＆ Terra 転生したら、金の力で世界を救う」は，タイ発のBCGだという。タイではゲーム開発が盛んだが，BCGは自国初の試みということで注目されているらしい。


　和をテーマにした「神櫓-KAMIYAGURA-」（PC / iOS / Android）は，11月リリースに向けて開発中のNFTトレーディングカードゲームだ。リアルで売買・交換が盛んなTCG環境を，DCGのデジタル空間で再現しようとしている。

　本作はエネルギー制（マナなどの意）のリソース管理型で，プレイヤーは自ターンごとにエネルギー分だけカードをプレイできる。最大のギミックは画面中央の「カミヤグラ」だ。
　ここにカードを置くと攻撃力が増加する。増加量はターンが進むほどに増していくという。要するに“1マナの1/1でも，最終盤でカミヤグラに乗せれば10/1のフィニッシャーになる”的なことだろう。


　最後に，同社の新たな提携タイトルとして，セルビア発のトークン発掘シム「Crypto Miner 2」，フランス発のSF近未来ファンタジーTCG「CROSS THE AGES」（PC / iOS / Android），同IPのアクションRPG「ARISE A CROSS THE AGES」の計3タイトルが発表された。

　当面は上記を含む，全12作品の運用を目指すという。


　DMM Cryptoからすると，「Web3ゲームは世間にまだ浸透していない」と見ているらしい。といっても，近年は発表会などでの宣伝戦略も規模を増してきているし，「今後も永続的な展開を目指したい」と前向きなビジョンも語られていた。業界の趨勢は読み解けないが，東京ゲームショウで取り上げられることに違和感を覚えないほどには発展していると捉えてよさそうだ。

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