プレイレポート
[プレイレポ]基本プレイ無料で遊べる「メガトン級ムサシX(クロス)」,新要素のチーム対戦「コロシアムバトル」を体験してみた
昨年11月にリリースされた「メガトン級ムサシ」(PS4 / Nintendo Switch)のすべての内容に加えて,アニメ14話以降の新ストーリー,そして3人対3人のネットワーク対戦モードも楽しめる。「ムサシX」は,まさに“メガトン級に盛りだくさん”な作品だ。もちろん,「メガトン級ムサシ」のデータをそのまま引き継げる。
新たなストーリーでは,アニメ14話に華々しく登場した異星勢力・バルログとのバトルが展開される。「メガトン級ムサシ」の舞台となる地球は,異星勢力・ドラクターの侵略によって滅亡の危機に瀕している。主人公・大和と仲間たちはロボット「ローグ」に乗り,ドラクターの脅威に対抗しているという状況だ。なお,「ムサシ」はローグの中でも巨大な「メガトン級ローグ」の名称である。
前哨戦で敵ロボット部隊を蹴散らすと,戦場に深紅の機体が颯爽と現れる。この敵機に対し,地球側はバルログというコードネームを与えるが,これは「指輪物語」に登場する“あのバルログ”が由来だろう。バルログが手にする「切先鋭い火の舌のような刃」よろしく,大量の火球や,炎の竜巻で攻撃してくる。
素早い機動で避けるか,それともガードするか。火球への対処は機体のセッティングやプレイスタイル次第だが,無防備なままではすぐやられてしまうのは間違いない。
大量の火球をいなしつつ射撃や格闘で攻撃し,バルログの耐久力をある程度減らしたところで,大和が打開策をひらめいた。僚機ガウディアの装備・電磁ウインチを使って,ムサシの右腕とバルログをつなぐというのだ。まさか灰色のガンダルフのように,バルログを道連れに奈落へと落ちていこうというのか……?
もちろん,大和にそんな自己犠牲的な作戦は似合わない! 電磁ウインチを応用した新必殺技・リモートメガトンパンチをバルログに叩き込み,撤退へと追い込む。
……このようにアニメと同じく,大和が勝利できるかはプレイヤー次第だが,アニメを見ている人はその感覚が思い出されるはずだ。ゲームを先にプレイした場合は,アニメを見たときには細かい描写やセリフをじっくりと楽しめるだろう。
バルログ戦が終わると,荒れ果てた地球表面に取り残された人々のコミュニティ・ソロンへと場面が移る。このパートではドラクターの王女・アーシェムを操作して,ストーリーを進めることになる。
「ムサシX」では大和とアーシェムが操作可能で,いつでも切り替えられる。もちろん,アーシェムもローグで出撃することになり,ソロン側でもさまざまなミッションやパーツ集め,バトルを楽しめるようだ。
「ムサシX」では,3人対3人のネットワーク対戦モード「コロシアムバトル」も実装される。試合方式は両チームが戦力ゲージを奪い合うというもので,相手の機体を撃破するとポイントが増減するルールだ。
例えば,相手チームのコスト2000の機体を撃破した場合,相手から2000ポイントを奪い,自チームのポイントに加算される。相手チームのポイントをゼロにする,または制限時間(5分)終了時のポイントが多いチームが勝者となる。
対戦モードにおいて,重要になるのが機体のカスタマイズだ。装備するパーツによって機体のコストが変動するために,高コストだが強力な機体を組んで敵を圧倒するか,低コストながらパフォーマンスの高い機体を組んでリスクを抑えるか。チームとしての戦い方が問われるところだろう。今回の試遊では時間が限られていたため,そのあたりのさじ加減まではつかめなかったが,「強力なパーツさえ揃えれば勝てる」というバランスではなさそうだ。
なお,「ムサシX」では機体の外見のエディットを独立して行えるため,見た目は好きだが性能的に物足りないパーツをお蔵入りさせずに済む。
ニンテンドーeショップやPlayStation Storeでは,外装パーツや勝利時に決める「ビクトリーモーション」などの販売が予定されている。また,短時間でパーツを集めやすくなるアイテムなども登場するようだ。
リリース時点では,カジュアルマッチとランクマッチが選択可能だ。気軽に楽しみたい人は前者を,ストイックに拮抗した戦いを楽しみたい人は後者を選ぶといいだろう。
ゲームシステムはロボットアクションゲームとしてはベーシックなものだ。目視やレーダーで索敵しつつ,味方と数的優位を作って敵を攻撃,あるいは敵を引きつけて味方が有利に戦える状況を作るといったチームを意識した攻防が楽しい。相手をロックオンしたまま素早く動けるため,1対1の状況では簡単に攻撃は当たらない。
試合中,「スクランブルウェーブ」が始まると戦いの様相は一変する。特定の地点に回復アイテムや必殺技が入ったコンテナ(バトルフォースポッド)が大量に投下されるチャンスタイムだ。コンテナから入手できる必殺技には,前述の「リモートメガトンパンチ」や「ナイツオブグランド」などがあり,これによる逆転も頻繁に起こるだろう。
なお,不利になっているチームがアイテムを入手すると「貫通ラッシュ」が発動することがある。チーム全体の攻撃力と機動力が上昇するため,逆転を狙うには欠かせない要素と言えそうだ。
3人対3人という対戦人数,機体のカスタマイズ要素,必殺技の威力,そしてアイテムが大量に投下されるスクランブルウェーブ。今回の試遊では2試合を戦っただけで,結論づけるにはまだ早計だが,コロシアムバトルの戦いではプレイヤーの実力だけでなく,チームとしての戦い方や運を引き寄せる要素も勝敗を左右すると思われる。味方の戦闘能力を引き出す立ち回りや,スクランブルウェーブ発生時にアイテムの投下地点を占拠するのも重要になるが,いい意味で「ガチすぎない」対戦を楽しめそうだ。
前作に搭載されていた協力プレイに加えて,本格的なチーム対戦まで楽しめるようになった「メガトン級ムサシX(クロス)」。基本プレイ無料になったことで,より多くのプレイヤーが参戦して,対戦シーンは大いに盛り上がるかもしれない。
「メガトン級ムサシX(クロス)」公式サイト
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