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  • 発売日:2024/04/02
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印刷2023/10/24 18:00

プレイレポート

[プレイレポ]「星になれ ヴェーダの騎士たち」は,骨太なアクションやグロテスクな描写も豊富なコンシューマライクのダークファンタジー

 HYBE IMは,韓国のデベロッパFLINTが手がける新作RPG「星になれ ヴェーダの騎士たち」PC / Android版向けファーストグローバルβテストを,2023年10月9日から17日まで実施した。

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 本作は,基本プレイ無料のベルトスクロールアクションRPG。80〜90年代に一世を風靡したベルトスクロールアクションを再解釈したシステムや作り込まれたビジュアルが特徴で,同ジャンルが好きな人なら懐かしさも感じられる内容になっている。

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 本稿では,βテストで確認できた本作の見どころについて詳しく紹介していこう。


ユニークなシステムを盛り込んだ骨太アクション


 まずは本作の特徴であるバトルシステムについて詳しく触れていく。

 ステージに挑む前に最大4キャラまで編成可能で,各キャラはそれぞれ得意武器や属性が異なる。また,タンクやサポーターなどの役割もあるため,ある程度バランスを取りつつ使用キャラを選ぶのがセオリーだ。

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 ステージに突入したら右側に進みつつ,道中現れた敵を倒してゴールを目指していく,ベルトスクロールでは定番の流れになる。進行方向の右側だけでなく,全方位から敵が出現するため,ボス戦以外は多人数戦になりやすい。

 操作は通常攻撃やスキル,回避などを駆使しつつ戦うおなじみの形式。スマートフォン版も各種アイコンをタップしやすい作りになっており,PC版はゲームパッド,キーボード操作どちらにも対応していた。

 スマホ,PCいずれの場合も操作性に不満はなく,手触りは良好だ。今回はキーボード操作をメインでプレイしていたが,4時間以上連続でプレイしても操作による疲労はまったく感じなかった。難しい操作は求められず,ひたすら黙々と遊べる操作性だ。

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 操作自体はシンプルな部類だが,プレイヤーに要求されるテクニックも適度に用意されている。とくに重要なのがスタミナ管理で,むやみにアクションをくり出すとスタミナ切れを起こして一部行動に制限がかかってしまう。

 敵が多いのでつい回避を連発したくなるのだが,そうすると敵に囲まれても反撃できずに叩かれるリスクが生じるのだ。ハードコアなアクションゲームのように,つねに最低限回避するだけのスタミナを残すプレイヤーの技量が求められる。

スタミナの表示は自キャラの足元にあるサークル。通常は青色だが,スタミナが0になると赤く変化する
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 回避アクションなどの動作に加えて,キャラ固有のスキルも活用していくのがバトルの基本テクニックだ。各キャラには一般スキル,固有スキル(いわゆる必殺技)の2種類があるほか,通常攻撃や回避にそれぞれ固有のアクションが用意されていることもある。

 一部のバフスキル系はキャラを変更した後も有効になるため,複数キャラのスキルでシナジーを狙う戦い方もできるだろう。

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スキルによっては,召喚物を呼び寄せて一定時間いっしょに戦える
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一定範囲に毒を発生させるなど,トラップ系スキルも存在
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 以上の要素に加えて,印象的だったのが属性と耐性の関係だ。本作では同じ属性で敵を攻撃していると,その属性に対する耐性を敵が獲得するシステムが存在する。同じキャラでひたすら攻撃していても,次第に攻撃が通りにくくなるというわけだ。

 道中戦う弱い敵は気にしなくていいが,長期戦になるボス戦ではこの要素を活かせるかが攻略のカギとなる。一方,耐性を持つとその耐性に対して有効な属性も発生するため,定期的に弱点が切り換わるとイメージすると分かりやすい。

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 また,プレイヤー側もさまざまな属性で攻撃すると“星の力”というゲージが蓄積して,最大まで溜めることで“星の力の暴走”が発生する。この状態になるとスキルのクールタイム低下,必殺技ゲージのチャージ効率アップなど,強化状態になるのだ。

 こういった要素があるため,本作では1属性で統一したパーティを組むより,4属性を編成したほうが有利に働くことも多い。

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 そのほか,ステージには特定の属性で攻撃すると作動するギミックなど多彩な要素が盛り込まれている。適材適所でのキャラの切り換え,属性耐性への対応など覚える要素が多く最初は複雑に感じるかもしれないが,慣れてくると手応え抜群だ。

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 操作性も良好で,戦闘自体も多彩な要素で盛り上げてくれる本作の手触りは,かつて時間を忘れて遊んだベルトスクロールアクションを思い起こさせるクオリティだった。

 回避アクションなどが重要になる一方1ミスが致命傷になることは少なく,適度に難しく,それでいてストレスが溜まりすぎない丁度いい塩梅になっている。往年のベルトスクロールや,見下ろし型のハクスラなどが好きな人がドハマリすること請け合いだ。

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やり込み要素やビジュアル面の作り込みも注目!


 戦闘だけでなく,徹底的なこだわりを感じさせるビジュアルや世界観も見どころだ。育成や装備集めなどのやり込み要素も充実しており,βテストの時点でかなりの期待を持てた。

 本作にはアプリゲームでは定番のホーム画面のようなものが存在せず,拠点となる都市“トッドバーグ”の移動中や,ワールドマップでメニュー画面を開ける。ガチャなどアプリゲームらしい要素はありつつも,全体的なプレイフィールはコンシューマ寄りの作りで,世界観やストーリーに没頭できた。

拠点内は自由に歩き回ってショップで買い物をしたり,登場キャラとの会話なども楽しめる
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 キャラクターの育成要素については,素材を使ってのレベルアップや装備強化など定番の内容が並ぶ。素材についてはステージを周回して集められるほか,最大24時間まで自動的に素材を集めてくれる,いわゆる放置要素も存在していた。

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 育成は素材を集めて即完了と簡単にはいかず,しっかりやり込んで強くしていくことになる。具体的にはボスからしかドロップしない装備集めなど,ガチャでは手に入らないドロップ品収集の要素が大きい。

 ストーリーを進めるにはスタミナなどは必要ないのだが,ステージ攻略時の報酬を受け取るには“靴(いわゆるスタミナ)”を消費するため,ストーリーを進めつつ靴を消費して装備集めをするのがプレイサイクルになるだろう。

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 ボスからドロップする装備の中には,複数セットすることでボーナス効果を発揮する遺物という物も存在。ボスによって落とす遺物のタイプも変わるため,くり返しボスを倒して収集していくことになる。

 今回プレイ中も遺物集めで何度もボスを周回して,後半には慣れすぎてほぼノーダメージで攻略できるほどになっていた。こうした装備集めも,本作をプレイする楽しみのひとつと言えるだろう。

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タイミングが合わずマッチングはしなかったが,一部ステージは最大3人でのマルチプレイも可能
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 また,ゲーム内のいたるところの描写も名作ベルトスクロールを思わせる出来栄えで,キャラの描写はもちろん,ステージ背景,料理や食材のビジュアルまで作り込まれているのもポイント。

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 拠点にある酒場では,賭け事をして遊ぶ男たちや酔い潰れて倒れている人,そして女性を口説いている騎士と人々の生活が垣間見える描写がされている。こういった細かな点の作り込みが深く,没入感を高めてくれるのだ。

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 本作はダークファンタジーな世界観となっており,残酷な描写も多く,敵の見た目もグロテスクでおぞましい雰囲気を醸し出している。良い意味で昨今のスマホゲームとはまったく異なる雰囲気なので,興味を持った人はぜひリリース時にプレイしてみてほしい。

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