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「アスタータタリクス」公式オフ会を開催。8月28日のリリースに向けて,熱心なファンの質問に開発陣が答える
本稿では,イベントで行われたトークセッションや質疑応答の模様をレポートする。
「アスタータタリクス」公式サイト
「アスタータタリクス」ダウンロードページ
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このオフ会は,アスタタの開発を担当したStudio FgGのスタッフの「開発側からの一方的な情報発信だけではなく,コアファンの生の声を聞いてゲームにフィードバックさせたい」という想いから開催が決定したという。会場には多くのファンが訪れ,アスタタの序盤である主人公がキャメロット騎士学術院に入学してからの1か月間をいち早く体験していた。
アスタタのプロデューサーを務める今泉 潤氏(今泉P),開発ディレクターの町田氏(町田D)によるトークセッションでは,「ここでしか公開できないオフレコ情報」(今泉P)として開発初期のイメージボードやティザービジュアルのラフ,物語が現在の形になるまでの経緯などが明かされた。
その後,アスタタの先行プレイを2時間ほど体験した来場者の疑問に答えるコーナーへ。熱心なファンの質問に対して,開発陣が真正面から回答していたのが印象的だった。以下,そのやりとりを一部掲載しよう。
Q:「アスタータタリクス」の最もこだわったポイントは?
町田D:
「スマホのゲームでは見たことがない!」と驚いてもらえるタイトルにしたいという思いですね。
国内外でJRPGとして呼ばれるようになった,かつてのコンシューマ向けRPGのような,日本にしか作れないゲームというのは絶対にあると思うんです。アスタタはスマートフォン用アプリですが,そうしたJRPGにかなり近いゲームになっています。
FgGはコンシューマゲームを作った経験がなかったため,制作には試行錯誤があり,完成までに時間がかかりましたが,満足してもらえる内容になっていると思います。
今泉P:
まだ完成したわけじゃないけどね(笑)。ここ数年,コンシューマとスマホのゲームの垣根はなくなったと感じているし,今では映画もスマホで見られる時代になった。スマホゲームだからといって,画面を見ずに放置していても遊べるというのは,ちょっと違うと思ったんです。画面に向き合ってもらう,ゲーマーがやるゲームを作るしかない,そう思って作ったのがアスタタです。
「画面に向き合ってもらう」とは言いましたが,一方で毎日ゲームをプレイする時間が取れない人もいると思います。そこで育成に使えるポイントなどは,キャラクターを「遠征」に行かせて入手できるようにしています。忙しいときは放置でも手に入るポイントやアイテムを使って育成し,時間があるときは本編をじっくり遊ぶといった感じで,アスタタと付き合ってもらえればと思います。
Q:フィールドやユニットはドット絵で描かれていて,戦闘シーンに入ると3DCGに切り替わります。ドット絵を採用した理由は?
今泉P:
映像表現のこだわりというより,ゲームデザイン面が理由です。一番の理由は「ファントム オブ キル」(以下,ファンキル)よりも多くのユニットを,1つのマップに同時に出したかったから。アスタタは戦争を描いているので,終盤になると最大15体のユニットを出撃できるようになります。敵ユニットもたくさん出現するので,マップはかなり大きいものも用意しています。
町田D:
メインストーリーは駆け足でプレイしても,1周に60時間はかかるボリュームがあります。スタミナを消費してプレイを進める,スタミナがなくなったら課金しないと進められないという仕様上,数日でクリアするのは相当難しいとは思いますが……。
今泉P:
ありがたいことに,こちらの想定を上回ってくるプレイヤーは出てくると思う。だから,頑張って開発を進めなければけないと考えています。
もし,無茶苦茶早くクリアできそうになったら,やり込み用の高難度ダンジョンなどを遊んでほしいですね。メインストーリーだけじゃない遊びも用意しています。
Q:マルチプレイやギルドといった,ほかのプレイヤーと交流を図れる機能は?
今泉P:
FgGのゲームには必ずギルド機能を実装してきましたが,どうしようかなあ……と迷っているところです。他人と交流する機能は「疲れる」という声もあり,人と対戦する要素があると新しいプレイヤーが入りにくいという傾向も出ています。
ただ,ギルド機能やアリーナなどを追加できる受け皿(仕様)は用意しているので,のちのち実装することは可能です。まずは個人で遊んでもらって,ほかのプレイヤーとの競争が面白い遊びとして提供できるかを検討します。
Q:ファンキルのキャラは登場しますか?
今泉P:
皆さんの声が多ければ(笑)。ファンキルのキャラクターについては,開発スタッフとバランスを相談しているところです。
アロンダイトやアスカロンは,アーサー王の時代に出ても違和感がないキラーズだから登場します。どの時代の武器(キラーズ)も呼び出せる特殊能力が主人公にはある設定なので登場させられるようになっています。
「ファンキルのキャラをもっと出してほしい!」というポジティブな声が多ければ,実現の可能性が高まると思います。
Q:季節に合った衣装のキャラクターが登場すると思いますが,アスタタではどのような扱いになりますか?
今泉P:
基本的にスタイル(衣装)が異なるキャラクターは,別のユニットという扱いになります。ファンキルに近い形です。ただ,遠征に出すともらえるポイントは,同名のキャラクターで共有するので,通常のスタイルと季節限定のスタイル,どちらも使えます。
また,転生までの育成はファンキルより優しくなっていると思います。
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(C)FgG
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