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「幻想水滸伝 Acoustic Live 〜古楽器の調べ〜」をレポート。カテリーナ古楽合奏団の古楽器とMUSICエンジンのクラシック楽器とのコラボで,名曲の数々を再現
本公演は,KONAMIより2025年3月6日にリリースされる「幻想水滸伝 I&II HDリマスター 門の紋章戦争 / デュナン統一戦争」(PC / PlayStation 5 / Xbox Series X|S / PlayStation 4 / Xbox One / Nintendo Switch)の楽曲を,MUSICエンジンとカテリーナ古楽合奏団が演奏するというもの。ここでは,当日行われた昼夜2公演のうち,昼公演の模様をレポートする。
幻想水滸伝 Acoustic Live 〜古楽器の調べ〜
Act 1
M1 枯れた大地
M2 ああ、麗しの踊り子/ナハーラ・ヤン・クン
M3 集いし戦士たち
M4 あの丘に登ろう
M5 ロックロックランド
M6 なごみの時間/お風呂トロピカル〜FURO-mix
M7 グレミオ特製シチュー/さざ波に運ばれて
M8 悲しみのテーマ〜ギター編/La mia tristezza
M9 パッサカリア/Gothic Neclord
Act 2
M10 毎日がカーニバル/さらに栄えし美しき黄金の都
M11 An Old Irish Song
M12 失われた日々
M13 Orizzonte
M14 忍者隠れ里
M15 月夜のテーマ
アンコール ADERTUNERIO ANTES LANCE MAO〜戦いは終わった〜(エンディングBGM))
主催・企画:MUSICエンジン
出演:
MUSICエンジン
河合晃太(ヴァイオリン)
あさいまり(ヴァイオリン)
川口さくら(ヴィオラ)
大岩直季(チェロ)
清水 香(フルート)
川村紀子(シンセサイザー)
カテリーナ古楽合奏団
松本雅隆(クルムホルン / シャリモー / バグパイプ / カヌーン / ハーディガーディ ほか)
上野哲生(プサルテリウム / サントゥール / リュート / ラウタ / サズ ほか)
松本更紗(ヴィオラ ダ ガンバ / トロンバマリーナ / 踊り ほか)
斉藤和久(フィーデル / ヴィオラ ダ ガンバ ほか)
岡田 啓(ドゥルシアン / リコーダー ほか)
長井和明(セルパン / リコーダー / クルムホルン ほか)
クリストファー・ハーディー(パーカッション)
ヴォーカル
高橋由美子
協力:コナミデジタルエンタテインメント
(敬称略)
MUSICエンジン公式サイト
カテリーナ古楽合奏団公式サイト
「幻想水滸伝 I&II HDリマスター 門の紋章戦争 / デュナン統一戦争」公式サイト
演奏はAct 1とAct 2の二部構成で披露された。Act 1のオープニングを飾ったのは,「幻想水滸伝II音楽集 Orrizonte〜オリゾンテ」に収録されたバージョンに近いアレンジの「枯れた大地」だ。高橋由美子さんの力強いボーカルをフィーチャーした民族音楽調の演奏が,一気に「幻想水滸伝」の雰囲気を盛り上げていく。
続く「ああ、麗しの踊り子/ナハーラ・ヤン・クン」「集いし戦士たち」「あの丘に登ろう」「ロックロックランド」の4曲は,カテリーナ古楽合奏団のみによる演奏となった。カテリーナ古楽合奏団は,中世およびルネサンス時代に使用されていたさまざまな古楽器の復元,演奏を行っており,リーダーの松本雅隆さんによると,とくに作者不詳の農民や民衆に伝わる音楽にこだわっているとのこと。現代楽器とは異なり,古楽器は音域が1オクターブ程度しかないものが多く,今回の演奏は大きなチャレンジでワクワクしていると話していた。
また,MUSICエンジンの河合晃太さんは,本公演の企画時,「幻想水滸伝」「II」の作曲を手がけた東野美紀氏に相談していた過程で,前述の「幻想水滸伝II音楽集 Orrizonte〜オリゾンテ」の楽曲を中心にしたらどうだろうかという話になったことを明かした。
そして東野氏が「幻想水滸伝」「II」の作曲にあたって,カテリーナ古楽合奏団のアルバム「ドゥクチア」の影響を強く受けたこと,河合さんが同合奏団のメンバーによる別グループ「ロバの音楽座」のファンであったことから,今回,同合奏団にオファーしたそうだ。
河合さんによると,企画が固まっていくにつれ「幻想水滸伝II音楽集 Orrizonte〜オリゾンテ」のコンサートという構想は薄れていき,演奏する楽曲の候補も変わっていったという。
6曲目の「お風呂トロピカル〜FURO-mix」もそうした楽曲の1つで,オーケストラではあまり演奏されることのないものとして候補に挙がったそうだ。今回は,カテリーナ古楽合奏団の古楽器とMUSICエンジンのクラシック楽器によるコラボバージョンとして演奏された。
「グレミオ特製シチュー/さざ波に運ばれて」と「悲しみのテーマ〜ギター編/La mia tristezza」は,MUSICエンジンのみでの演奏。後者では,高橋さんが再び力強いボーカルを披露した。また高橋さんは,本公演のキービジュアルも手がけているのだが,オファーされたときはうれしかった半面,「私で大丈夫?」と思っていたことを明かした。
加えて本公演では,高橋さんはマイクを使わずに歌っていたのだが,それを「マイク,取り上げられた(笑)」と表現。河合さんは,「高橋さんの声をマイクで増強すると,我々の演奏では勝ち目がなくなる(笑)」とフォローしていた。
Act 1最後の楽曲は,「パッサカリア/Gothic Neclord」。河合さんは,「正反対の曲調を持つ楽曲の組み合わせだが,『幻想水滸伝』『II』のファンとしては,やはり『Gothic Neclord』は外せない」と説明。また「パッサカリア」と「Gothic Neclord」は作曲を手がけた東野さんにアレンジを依頼し,原曲に近い形で調整を施しつつ弦楽五重奏アレンジを施したと話していた。
Act 2は,陽気な楽曲や情熱的な楽曲が多かったAct 1から一変,落ち着いた選曲に。「An Old Irish Song」や「失われた日々」,「Orizzonte」などの楽曲が,カテリーナ古楽合奏団とMUSICエンジンとのコラボによって披露された。
Act 2の最後を飾ったのは「月夜のテーマ」。重要なシーンで流れる楽曲に,カテリーナ古楽合奏団による古楽器の響きが加わり,より心に染み入るような演奏となった。
アンコールは,「ADERTUNERIO ANTES LANCE MAO〜戦いは終わった〜」だ。「幻想水滸伝」のエンディングで流れるこの楽曲は本公演の締め括りにふさわしく,演奏終了後には,会場が割れんばかりの拍手に包まれていた。
MUSICエンジン公式サイト
カテリーナ古楽合奏団公式サイト
「幻想水滸伝 I&II HDリマスター 門の紋章戦争 / デュナン統一戦争」公式サイト
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- Nintendo Switch:幻想水滸伝 I&II HDリマスター 門の紋章戦争 / デュナン統一戦争
- Nintendo Switch
- プレイ人数:1人
- CERO C:15歳以上対象
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- ライター:大陸新秩序
(C)2022 Konami Digital Entertainment
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