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[プレイレポ]ホラーにステルスにシューティングも。内容が盛りだくさんな一人称視点サイコホラー「Unholy」のデモ版をレビュー
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印刷2023/06/16 14:32

プレイレポート

[プレイレポ]ホラーにステルスにシューティングも。内容が盛りだくさんな一人称視点サイコホラー「Unholy」のデモ版をレビュー

 HOOKがPC版を2023年7月21日に配信を予定している「Unholy」。本作は,現実と異界というふたつの世界でさまざまな方法で状況を打開していく,一人称視点のサイコホラーゲームだ。現在Steamにてデモ版が配信されており,ゲームのおおまかなシステムを体験できるようになっている。本稿ではそんなデモ版のレビューをお届けする。
 なお,デモ版は物語をところどころ断片的にプレイするもので,具体的なストーリーは語られず,ネタバレはほぼないとのことだ。

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 本作の主人公は,最近我が子を失うという悲劇に遭った一児の母“ドロシー・リンデ”。ドロシーは見知らぬ女性に「過去と向き合う必要性」を説かれ,かつてドロシーの父親と暮らし,息子を育てていた家族のアパートに戻る。そこで彼女は,未知の領域へと続く道を探すこととなる。

デモ版では,各章の開始時にあらすじを知ることができる
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 第1章は,現実世界での探索パートだ。ここでは主にストーリーに関わるキーアイテムやイベントシーンが多く見られ,ホラー的な要素はそこまで強くない。ドロシーをアパートに向かわせるきっかけとなった女性と思われる老婆も登場し,物語の謎が深まっていく。

 探索をしていて,全体的に雰囲気作りがとても上手だと感じた。もちろんグラフィックスが綺麗というのもあるが,開けた場所の雑踏で聞こえてくる周囲の話し声や物音に対し,建物内に入った時の薄暗さと静けさの対比がよくできている。さっきまで賑やかだった周囲がいきなり静かになると,ホラーシーンではないのにどこか不安を感じてしまう。ちょうど放課後の学校内を一人でうろついている時のような不気味さだ。

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夕暮れのアパート内はどこか不気味だ
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 探索に際しては,キーアイテムがかなり環境に溶け込んでおり,アイコンも近付かなければ表示されない。しっかり目を光らせていないと見逃してしまうことが多々あった。UIも最低限しか表示されないところを見ると,かなり雰囲気を重視して作られているのだろう。とはいえ,現在の主目標はいつでも確認できるし,一区切りごとの探索範囲もそこまで広くないので,特別難しいというほどではない。

アイテムはやや見つけづらいが,雰囲気はバッチリだ
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 第2章では,超常現象の起きるアパート内を,第1章と同じように探索することになった。周りの雰囲気は先ほどまでとは全く違う様相で,いかにも“ホラーゲーム”といった空間の中,ドロシーは“永遠の都”とやらへ続く道へ向かう。
 そして第2章のラストで,再び謎の老婆と出くわしたドロシーは,怪しい仮面を受け取ることになる。この仮面は「永遠の都が人に与える影響から身を守るため」のものらしく,これこそ本作の大きな特徴のひとつとなるアイテムだ。

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 ドロシーはこの仮面を入手したことで“感情”を弾丸のように発射できるようになる。最初に入手できた感情は,続く第3章の序盤で見つけられる「ショック」だ。ショックの感情は当てた物体に電気の衝撃を与え,特定の電子機器を止めることが可能になる。第3章では,永遠の都へと足を踏み入れたドロシーが,この“感情”を使ってさまざまな場面に対応するシーンを体験できる。

ショックは主に閉じた扉を開いたり,新たな道を作り出したりするのに必要な能力のようだ
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“永遠の都”は明らかに現実世界とは異なっている
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 ショックを活用していくつかの扉を通ると,あまり穏やかな雰囲気ではない集団に出くわした。近づかないほうが賢明に思えるが,どうやら見つからずに先へ進まなければいけないようだ。障害物に隠れながら,鎧を着た敵キャラクターやサーチライトから身を隠して道を進んでいくと,新たな感情「悲しみ」を発見した。

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 悲しみは,着弾地点に敵から発見されなくなる空間を発生させられる。ステルスにはうってつけなので,ありがたく使わせてもらおう。なお,感情には弾数制限が存在しており,ショックは3発,悲しみは2発と感情の種類によって制限は異なる模様。数が少なめなので使いどころには注意したいが,入手頻度自体は多いので,温存する必要はあまりなさそうだ。


感情は道中の死体(?)がよく持っている
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 なお,第1章の探索でキーアイテムが見つけづらいとお伝えしたが,この“永遠の都”に入ってからは,調べられるオブジェクトをハイライトできるソナーのような能力を使用できる。ステルス,謎解きに加えてアイテム探索も……では大変なので,とても助かる。

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 こうして何か所かのステルスゾーンをくぐり抜け進んでいくと,イベントシーンとともにデモ版は終了となった。

 デモ版のプレイ時間はそれほど長くなかったが,探索や謎解き,ステルス,シューティング要素など,このゲームの遊びの幅が非常に広いことが伝わってくる内容だった。製品版では最終的に感情を4つまで使えるようで,さらにアクションや謎解きのバリエーションが増えることがうかがえる。
 「Unholy」は,7月21日にSteamにて発売予定だ。本作に興味を持った人は,まずはデモ版を遊んで本作の独特な雰囲気を味わってみてほしい。


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