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[TGS2023]かわいいシーマンこと,人魚育成ゲーム「マイメード」はどうなった? ブースを訪ねたら“プロジェクト化”してた
本作は,“アクアリウムフォーミング人魚育成ゲーム”とされる作品だ。昨年の発表時に“かわいいシーマン”として話題を博したタイトルで,前回のTGS 2022会場でもブースに訪問した。
当時は「まずはタイトル発表の意思表明のためにTGSに出展」されていたのだが,さて今年はイイ感じになってるだろうか?
[TGS2022]“かわいいシーマン”とプチ注目? 人魚育成アクアリウム「マイメード -my Mermaid-」の展望を聞いてみた
TGS 2022のスタジオ スレッジハンマーブースに,新作タイトル「マイメード -my Mermaid-」のデモ映像が展示されていた。本作はTGS会期前に発表され,人魚をめでて,アクアリウムを作る,“かわいいシーマン”なる注目をされていたタイトル。さっそくブースを訪ね,同社代表取締役社長/CEOの澁谷康宏氏に話を聞いてみた。
あらかじめゲーム概要とまとめよう。本作は,セカイの汚染を浄化する歌声を持つ人魚“マイメード”を愛でて,セカイを再生すべく,水中世界にアクアリウムを作り上げていく人魚育成ゲームだ。
歌と音楽を好むマイメードたちは古来より水中に住んでおり,人とは異なる社会・文明を築き,人類の音楽に大きな関心を持っているという。
昨年は映像のみの出展で,赤い尾ひれが美しい「土佐錦」の姿が見られた。そして今年は新たに,縄張り意識が強く,鮮やかな黄色が可憐なシクリッドの一種「ラビドクロミス・カエルレウス」と,独特の美しい色合いから藍色と表現された金魚「青文魚」の映像が披露された。
さらに会場では,イラストによって新たなマイメードが発表された。アジアアロワナの古代種にして観賞魚「紅龍」と,迷宮(ラビリンス)という器官を持つ闘魚「ベタ・スプレンデンス」,ニモのようでニモじゃない「カクレクマノミ」,アジ種で最大級の大きさのロウニンアジこと「GT(ジャイアントトレバリー)」の4匹だ。
これまでの土佐錦らは金魚や熱帯魚をモチーフとしていたが,今回は淡水魚(3種)と海水魚(GT)となっている。
これについて,今年は同社代表の澁谷康宏氏より推された,アシスタントアートディレクターの田村奈々氏に話を聞かせてもらうと。
「人魚を名乗るからには,淡水魚も海水魚もいないとおかしいと思ったからです。知ってますか? 淡水って地球の0.2%くらいしかないんですよ!」(※軽く検索したところ,検索結果のほとんどがそれぞれ違う答えを提示してきたが,地球上にある水の総量の2〜2.5%らしい)
そこで「海生生物がお好きなんですね」と返すと,「いえ,もう1人の企画担当が魚好きなだけです」との返事が。つまるところ,マイメードに関わっていると魚に詳しくなる,ということにしておこう。
■ブースイベント
「マイメードのすいちゅ〜ぶ -山田麻莉奈のしりとりトーク-」関連ポスト
(出演:山田麻莉奈,すみれおじさん)
#TGS2023 ありがとうございました!
— 山田麻莉奈 (@maririchan_324) September 21, 2023
土佐錦ちゃんの声を聴きながらアプリで遊べたり、新しいキャラクターの姿も見れたり、本当に楽しいイベントでした??23日も楽しみ〜〜#えむすび #マイメード pic.twitter.com/UzWfBzOkjN
東京ゲームショウ2023
— 紫花菫-Sumire- (@sumire_main) September 21, 2023
ビジネスDAY1日目お疲れ様でした!
私が登壇した「スタジオスレッジハンマー」ブースは声優の山田麻莉奈さんが来たこともあって大盛り上がり??
お洋服も皆さんに好評だったみたいでよかった〜??土曜日の一般DAYでは人魚をイメージした衣装で登壇します? pic.twitter.com/pOGVNndwJo
ちなみに,ゲーム内容についてはまだ固まりきっていないようで,今年も映像のみの出展となったようである。
一応,遊びの楽しみの理想形を尋ねると「プレイヤーとマイメードの1対1の関係をじっくりと深めてもらいたいです」と教えてくれた。これは恋愛ゲームのそれではなく,信頼関係を指してのことだ。
もので言えば,ウマ娘などの構図が一番近そうである。
またシステムや機能の話は置いといて,一画面に複数体のマイメードを映せるのかと聞くと,「同時に複数体表示は別途モードで検討中です」と言われた。形式も手段もいろいろだが,どうなるものか。
そのうえで,本作は今後“マイメードプロジェクト”の1作品として運用するとし,新プロジェクトの初手として,土佐錦のしりとり&ASMRアプリ「マイメードのえむすび」を近々で送り出すという。
同作は,“絵を使ったしりとり”で言葉を学習させるミニゲーム系のアプリだ。言葉をたくさん覚えると土佐錦に変化が起きるとのこと。
ゲームのルールについては,以下のとおり。
・お題が「つけまつげ」のとき
・画面から“げ”ではじまる名称の絵を探す
・該当する絵の泡を,画面下にドラッグ
・時間制限ありのステージ達成にチャレンジ
これは人によるだろうが,就学児童をはじめ,文字や言葉に興味関心があるか,生業がひも付いている人は普通に本気になれる内容だった。
土佐錦がしりとりで覚えた言葉は,「おやすみ」モードで実際に発声してくれる。このときの“ささやくような発声”で,ASMRや認知シャッフル睡眠法をお楽しみくださいとしている。
発音ワードに関しては音声合成やAIの類いではなく,“常用的なワード6000語〜8000語を山田麻莉奈さんが収録”で対処しているという。
そして実際に聞いてみると「りんご……とんじる……つけまつげ……」とアトランダムな語を聞かされる。最初はとてもシュールに感じたが,なるほど。聞いているとハマるパワーは確実にあった。
そんなマイメードプロジェクトは現在,クラウドファンディングを検討中だという。しかし直近で立ち上げるのではなく,「まずは知名度を上げてからと考えました」とのこと。そしてそのための一手が,マイメード本体ではなく,マイメードのえむすびだったわけだ。
一応,同作がどれくらいの期間で制作されたかと尋ねると,約3か月ほどだったと返答された。事実,今回のプロジェクト化も影響して「とりあえず(マイメードを)忘れられないように出しておこうの精神で……!」と,事情をあけすけに語ってもらえた。
結論として,今年も本作は(新規3Dモデルの制作などはありつつも)それほど進んでいなかったが,プロジェクトの一歩を見せてくれた。
申し訳ないことに,ブース企画の「しりとり輪投げ台」のことはすっかり忘れてしまい触れられなかったが,TGS会場に来る人はぜひに。
そして,今年も最後に一言聞いてみた。
「来年はもっともっと,イイ感じになってますかね」
「私の立場だと,そうなってることを願いたいです(笑)」
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(C)STUDIO SLEDGEHAMMER Inc.
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