プレイレポート
ネコ耳でキュートな主人公が,ダンジョン探索とレストラン営業に大わらわ! 「Cuisineer」プレイレポート
ダンジョン探索とレストラン営業をともに楽しめるアクションRPG
「Cuisineer」は,シンガポールのデベロッパであるBattleBrew Productionsが開発中のアクションRPG。対応機種はSteam(PC)で,発売時期は未定だ。
本作の舞台となるのは,さまざまな種族の住むファンタジーな世界だ。主人公の冒険者「Pom」は,故郷であるPaellの町で,借金まみれのファミリーレストランを相続する。お金を稼ぐにはファミリーレストランを営業しなければならず,料理を出すためにはダンジョンで得られる食材が必要になる。そういう事情なので,ある時はダンジョンで冒険し,またある時はファミリーレストランで料理をしつつお客もさばく,Pomの忙しい日々が始まったのだ。
本作はダンジョン探索と,ファミリーレストラン営業の両方を楽しめるゲームだ。ダンジョンパートは,軽快なアクションRPG。Pomはフライ返しや包丁といった料理道具を武器に,そしてタピオカティーを回復アイテムとして,自動生成されるダンジョンに挑む。
それぞれの武器に秘められたスキルを使えば,戦闘はさらに派手になる。フライ返しのスキルは巨大なフライパンでモンスターをブッ叩き,包丁のスキルは衝撃波を飛ばすといった具合で,多数の敵もサクサクと撃退可能だ。モンスターを倒せば食材を入手でき,これはレストランパートで役に立つ。未知の敵を倒せれば,新しい食材で料理のレパートリーも広がっていくので,ダンジョン探索も重要になるというわけだ。
ファミリーレストランパートは,リアルタイムでやってくるお客さんの注文に応じ,いろいろな料理を作って提供し,レジでお金を受け取るという内容だ。厨房にはさまざまな調理器具が設置されており,お客さんが注文した料理に応じ,スープ系ならスープポット,焼き料理はフライパン,サラダ系ならまな板,パン系は釜……というように,どの調理器具を使うか,素早く判断しなければならない。
お客さんが少ないうちはゆっくりやれるが,昼食時ともなるとそうもいかない。次から次へとお客さんがやってきて,パンだ,蒸し鶏だ,サラダだ,と好き勝手に注文を出してくる。そうなると「あれ,この料理はフライパンで作るんだっけ,それとも釜なんだっけ?」と混乱してくる。
時間が経つとお客さんは怒って帰ってしまうし,まごまごしているうちに未処理の注文が積み上がり,おまけにレジにはお勘定を待つ人がずらりと並ぶ始末。まさにワンオペ地獄というわけだ。上手くお客さんをさばくことができれば,ファミレスの評判も上がっていき,さらに多くのお客さんがやってくるようになるという。お店のカスタマイズ要素も存在しており,新たな調理器具を導入したり,内装を自分好みにすることもできるそうだ。
時間の使い方はプレイヤー次第。1日全てをダンジョン探索に費やすこともできるし,朝にダンジョンへ赴き,ランチタイムはファミリーレストラン営業というように両立することもできる。ダンジョンでは食材を調達できて新たなレシピも手に入るし,借金を返済するにはファミリーレストランでお金を稼がないといけない……と,どちらのパートも欠かせないため,上手くバランスを取るのも大事なのだという。
本作には,インドネシアのナン風料理「Roti Prata」を始めとしたさまざまなメニューが登場する。料理のアイコンも美味しそうに描かれていて,見ているだけでお腹が減ってくる。このように料理がテーマとなったのは理由がある,とBattleBrew ProductionsのChief Executive OfficerであるShawn Toh氏は語る。同社のスタッフたちがコロナ禍のせいでこれまでのように外食できなかったため,いろいろな料理を取り入れたアクションRPGを作ろうということになったのだそうだ。
キャラクターデザインやアートワークも印象的で,特に白いネコ耳+赤ずきんのPomが料理道具を手に戦う姿がキュート。町の住人たちも可愛らしい。正式発売の暁には,ぜひとも日本語対応を期待したいところだ。
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