このゲームの読者の評価
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待ちに待った現行機種でのペルソナ3 月光館学園に再入学 90 - 投稿者:PP西村(男性/40代)
- 投稿日:2023/03/24
- 良い点
- ・男女主人公で2度おいしい。ジュブナイルRPGの最高傑作。
個性豊かなキャラクターと過ごす月光館学園での1年間は、全体的に少し暗い雰囲気ではあるものの、1日1日を愛おしく感じるストーリー展開です。
「時は、待たない。」というキャッチフレーズの通り、その膨大なボリュームとは裏腹に、ゲーム中の1年間はあっという間に過ぎていきます。
仲間や近所の人々と過ごす日常パートは、楽しく過ごしたイベントだけでなく、終わってみればダラダラと無駄にした時間すら大切な思い出にかわります。
本作はPS2オリジナル版の主人公に加え、女性主人公も選べ、それぞれ仲間キャラクターのセリフやサブイベントに違いが生じます。同性の仲間が異性に、異性の仲間は同性に。これは多感な高校生ならとてつもなく大きな違いです。
ストーリー本筋は変わらないため、プレイ内容に大きな違いを生まないものの、セリフ回しのセンスが非常に良いため、主人公2人分のプレイを目一杯楽しめます。
・難易度選択が最初から5段階で可能。アトラスゲー初心者にも安心。
オリジナル版にはなかったゲーム開始時からの5段階の難易度選択で、シリーズ初心者も安心してプレイすることができます。
アトラス作品の中では比較的難易度が優しい方かと思いますが、HARDやMANIACSを選択すれば理不尽なゲームオーバーも味わえます。
間口が広いことは大切です。
・とにかくカッコイイBGM。
好みの問題でもありますが、BGMのかっこよさはこのゲームを語る上で避けて通れません。
通常戦闘曲の「Mass Destruction」はとにかくラップがカッコイイ楽曲で、オリジナル版発売当初は「これが通常戦闘曲!?」と一撃で心を掴まれました。
その他、お気に入りの曲は寮にいるときに流れる「巌戸台分寮」。今でも私にとっての「日常」を表現するBGMです。 - 悪い点
- ・マップ移動がポインターのみでムービーも少ない。
PS2のオリジナル版では、日常パートでも男性主人公を動かして街の探索ができましたが、本作は容量の制限があるPSP版をもとにしているため、ポインターで行き先を指定する移動方法になっています。
女性主人公もあるため、グラフィックの差分などの容量や手間に無理があるのだとは思いますが、この点は少し残念です。
・ダンジョンが単調。
「タルタロス」は上に上に登っていく自動生成ダンジョンですが、同じような景色が続き、目新しいギミックもないため飽きやすいです。
一応追加ダンジョンもありますが、敵の強さは変わるもののダンジョンの構造自体に大きな違いはありません。 - 総評
- 現行機種でペルソナ3がプレイできることを、長く長く待ち続けていました。
PSP版のリマスターで、内容に大きな変化はありませんが、画像の細部が美麗になっており、大満足です。
ペルソナシリーズは3以降で大きく作風が変わり、より多くのファンを獲得しましたが、他のアトラス作品にも通じる「ストーリー全体に漂うほの暗い絶望感」も感じられます。
欲を言えばムービーの追加などを期待したいところですが、結果的に思い出補正を上書きできた傑作です。
シリーズ恒例のペルソナ合体も、スキル継承などでランダム性はあるものの、強いペルソナを使用できるタイミングなどの面で良バランスだと思います。
ペルソナは5から始めたよという人も、罪罰までしかやらなかったという人も、アトラス作品自体食わず嫌いでプレイしていないという人も、十分楽しめる内容だと思います。 - プレイ時間
- 60〜100時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 3 5 3 5 5 -
もっと早く触れたかった名作 90 - 投稿者:レン(男性/30代)
- 投稿日:2023/03/05
- 良い点
- ・システムとストーリーがマッチしたゲームサイクル
「人の絆を深めることでペルソナが強くなる」という設定に合わせ、
主人公は色々な人と交流し、絆を深めてより強力な力を操れるようになります。
こうしたギャルゲー的な要素を持たせたRPGは他にもありますが、
しっかりとゲームシステムにマッチしているものは初めて遊びました。
またコミュ対象も女性キャラばかりではなく、
同性のクラスメイトから近所の老夫婦など幅広く、
「こんなやつのコミュ進めたくないけど、ペルソナ欲しいからやるか」ぐらいに
第一印象が悪かった奴でも段々と内面を知ることで好きになって来るなど
それぞれの読ませる内容になっていました。
・ストーリーの秀逸さ
前述したコニュによるサブシナリオだけでなく
本編のメインストーリーもすごくしっかりとした内容でした。
序盤から中盤にかけて全体にパーティがギスギスとしているのも、
元々対して面識がなかった高校生が集められて命賭けの戦いをさせられたら、
まあ誰しも疑心暗鬼になるでしょうというリアリティがありました。
こうした色々を乗り越えて到達するエンディングも
あまり現代のゲームでは見ないような形の終わり方であるものの、
不思議と嫌な気持ちにもならない内容でよく出来ていました。
・バトルシステム
敵の弱点を突くと敵がコケてもう一回動けて、全員コケさせたら総攻撃ができる
というすごくシンプルな内容ですが、
ちゃんと弱点を考えながら攻撃したり、○属性がパーティーに足りないから…とか
考えながら編成をしたりと単調な作業にならず遊べました。
レベルアップの頻度もほどよく、雑魚戦があまり苦にならず遊べるRPGでした。 - 悪い点
- ・イベント演出の味気なさ
元がPSPということもあり、ほぼ前編が紙芝居。
イベント内でバトルするシーンもかなり味気ない演出となっており、
若干の迫力不足は感じました。
ただ最初に書いたように元がPSPで10年以上前のゲームと考えると
ある程度割り切れる部分かなと思いました。
・ゲームテンポが未改善
プレーヤーがペルソナを発動する際の詠唱モーションや
合体攻撃時カットインなど何度も見ると飽きてくるような演出は多かったです。
元が10年以上前のゲームなので仕方ない部分と思いつつも、
昨今のリマスター作品だと戦闘2倍速・演出スキップなどの機能も多いため
本作もそういったリマスターならではの改善が欲しかったです。 - 総評
- ペルソナシリーズは完全初見でしたが、
もっと早く触れればよかったと思えた良作でした。
細かな点を見れば「昔のゲームだな」という粗さは残っているものの
特に良い点に挙げた「システムとシナリオがマッチしたゲームサイクル」が非常に秀逸で、
これだけ違和感なくサブイベントを遊べるRPGには初めて出会い
この部分だけで細かな粗は見なかったことにできるぐらいで、
シリーズが長く愛される理由の一つを見れたと思いました。
ペルソナシリーズは4と5もリマスターされているとのことなので、
折を見て他の作品も遊んでみたいと思います。 - プレイ時間
- 60〜100時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 4 5 2 5 5
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