プレイレポート
[TGS2023]「スナフキン:ムーミン谷のメロディ」インプレッション。“インスピレーション”を集めて音楽を奏でる本作の序盤を世界最速で遊んできた
東京ゲームショウ2022の記事でも紹介したとおり,「スナフキン:ムーミン谷のメロディ」はフィンランドの作家トーベ・ヤンソンの童話シリーズを原作とする2Dアドベンチャーゲームだ。
厳格に管理された公園が造られてしまったムーミン谷を元の調和と平和に満たされた自然豊かな場所に戻すために,スナフキンが音楽の力を借りてさまざまなパズルと解いていくという,子どもから大人まで楽しめるオリジナルストーリーが展開される。また,絵本のようなアートスタイルも大きな特徴で,童話に出てくるさまざまなキャラクターたちも登場する。
今回のプレイアブルデモは,スナフキンがムーミンたちと再会するためにムーミン谷にやってきたことから始まる導入部分にあたり,操作を理解するためのチュートリアルの途中までを遊べた。ちなみにこのチュートリアル部分を出展するのは世界初だそう。
スナフキンが出会うのは,“小さないきもの”と名付けられたカワウソのような小動物で,共にマップを探索し,冬の旅から帰ってきたスナフキンを待つムーミンたちがいる橋のたもとへと向かう。飛び石を探し,川の中に投げ入れたり,気難しそうな“じゃこうねずみ”といった生物たちと触れ合ったりすることで先に進んでいくのだ。
今回は,プレイヤーが基本的な操作を理解することに主眼を置いたチュートリアルであるためか,自由に行動したりムーミン谷の奥には入っていったりということはできなかった。
旅人のスナフキンは,本作では音楽を奏でるためのインスピレーション※を自然と触れあうことで得る。チュートリアルでは,茂みの中に入ることでインスピレーションのゲージが溜まっていき,ハーモニカの演奏レベルを2に上げられた。こうした音楽を奏でるために演奏レベルを上げていくことが本作における重要なポイントになっているそうだ。
※日本語版では「ひらめき」
Hyper GamesのCEOであるAre Sundnes氏によると,スナフキンはハーモニカのほかにフルートとドラム※の演奏もできるそう。また,インスピレーションは川べりや景色の良い崖のそばなど,さまざまなシチュエーションで得ていくことになると話していた。
※日本語版では,フルートは「横笛」,ドラムは「太鼓」
ちなみに,チュートリアルのガイド役として登場するクリーチャーは,原作では「The Nameless Creature」(名前のないいきもの)となっているが,本編では彼の名前を探してあげるのもミッションの1つになっているそうだ。
チュートリアルはかなり直線的な内容だったが,その後はより広いマップを自由に探索できるようになっていくとSundnes氏は話す。本編のゲームプレイは6〜8時間を見込んでいるとのことだった。
「ヤンソン氏が存命であれば,おそらくこう作ったであろう」というゲームを目指し,アートスタイルからサウンドまでに気を配って開発が進められている「スナフキン:ムーミン谷のメロディ」は,2024年第1四半期中にリリースされることがアナウンスされている。PCのほかにもコンシューマ機向けの展開も行われるとのことなので,公式サイトをブックマークしたり,Steamストアページをウィッシュリストに入れたりしつつ,続報を待とう。
「スナフキン:ムーミン谷のメロディ」公式サイト
4Gamer「東京ゲームショウ2023」記事一覧
- 関連タイトル:
スナフキン:ムーミン谷のメロディ
- この記事のURL:
キーワード
(C)Snufkin: Melody of Moominvalley. Developed by Hyper Games. Published by Raw Fury AB.(C)Moomin Characters