プレイレポート
「競馬伝説PRIDE」プレイレポート。ややこしい操作なしで,新旧のレジェンドホースたちを愛馬に最強の厩舎を目指そう!
「競馬伝説」シリーズは,1997年にPC向けネットワーク対戦型競馬ゲームとして誕生し,それから複数タイトルがリリースされてきた。
しかし,今作はこれまでの過去作とはシステム面を一新し,誰でも簡単に親しめる競馬ゲームとして生まれ変わっている。
今回は,そんなシリーズ最新作のプレイレポートをお届けしよう。
筋金入りの競馬好きもライト層も,ぜひ参考にしてもらいたい。
「競馬伝説PRIDE」公式サイト
「競馬伝説PRIDE」ダウンロードページ
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※本稿は開発版でのプレイとなり,現在リリースされている正式版とは一部画面や仕様などが異なる可能性があります
現役と往年の名馬がレースで直接対決!
時代の異なる競走馬の激突が熱い!
本作には,2022年現在に活躍中のエフフォーリアやソダシといった現役競走馬から,ディープインパクトやアーモンドアイといった歴代レジェンドホースまで,世代の異なる名馬が時代の垣根を越えて登場する。
これにより「あの馬とあの馬が戦ったらどちらが勝つのか……」などという,競馬ファンなら誰もが夢想するドリームマッチを実現。
伝説級の馬たちが,同じレースで競う姿を見られる。歴史に熱心なファンでなくても,「自分があのころ応援した馬」に強い愛着を持ちやすい競馬の在り方を鑑みれば,とてもワクワクするはずだ。
配合? 調教? ありがちな面倒要素はなし!
競走馬を厩舎に預けて,レースに出走させるだけ!
競馬ゲームというと連想されがちなのは,競走馬の血統がどうの,配合の相性がどうの,それに無数に備わる調教のどれを選ぶかなど,複雑なシステム面だ。これらは競馬ないし競馬ゲームにおいて重要なファクターではあるものの,思わず尻込みしてしまう人も少なくないだろう。
それは過去の「競馬伝説」シリーズも例外ではない。
しかし,本作はシリーズ過去作とはまったく異なるゲームシステムを採用しており,競馬ゲーム特有の面倒ごとを排除した。
ゲームの流れをざっくり説明しても,ガチャで競走馬を集め,厩舎にセットして,レースに出走させ,その結果で育成するのみだ。
レースとレースのあいだも特別ややこしい作業は存在せず,馬を走らせるだけで簡単にレベルアップできる。ゲーム進行もサクサクとスピーディで,もう1回,もう1回が止まらない作りのため,競馬にうとい筆者でも難しさを感じることのないまま競馬の世界に浸れた。
厩舎ではさまざまなレースに対応すべく,「2/3歳馬」「古馬」「フリー枠」の大枠,かつ短距離・長距離・芝・ダートといった細かな条件が備わった個々の枠に,適性のある馬をセットしていく。
デッキを組むとなると,ちょっと難しそうに思う人もいるかもしれないが,そこはご安心を。メニューの「お任せ厩舎」機能を使えば,一瞬で最適な編成にしてくれるので悩むことなく済ませられる。
それに1頭ずつ馬を選び,厩舎の各枠を組み合わせていくのは,最初のうちは難しいかもしれない。それは手持ちの競走馬の有無もそうだが,手動でやろうとすると“計24頭を的確にパーティ編成するようなもの”のため,おそらく目が回ってしまうからだ。
逆に考えると,本作はプレイヤー対戦も相まり,最終的に「その深すぎる組み合わせでしのぎを削る編成ゲーム」となるのかもしれない。
愛馬を育てて最強の厩舎を作る楽しみが
プレイの強い原動力に
複雑そうに説明した厩舎であるが,そこに預けた馬たちのなかから実際にレースに出走するのは“うち1頭だけ”だ。
ただし,レースの勝敗はその1頭の能力で決まるわけではない。
競走馬のパラメータの一つに,レース時に参照される「PRIDE」という値がある。PRIDEは厩舎にセットしている馬たちの各値が「厩舎PRIDE」として合算され,レースに大きな影響を及ぼす。
厩舎に預けた馬の組み合わせで「厩舎コンボ」を発生させれば,厩舎PRIDEにボーナスが加算され,レース中に特別な効果も発動する。
本作はたくさんの馬を所有し,育て上げ,考え抜いた組み合わせで厩舎に預けることで,レースをより有利に戦える仕組みだ。
また,競走馬はレース経験値で成長させるほかに「競走馬メニュー」(育成項目)でも育てられる。馬を集めて育てること自体が厩舎のさらなるパワーアップにつながるため,育成のやりがいは大きい。
○売却/経験値変換
不要な所有馬を売却してゲーム内通貨「コイン」にするか,経験値変換で育成用の「ストック経験値」に変換させる。
○アビリティ
特定のアイテムとコインを消費して,馬のアビリティを獲得したり,それらのアビリティの性能を上昇させる。
○覚醒/限界突破/継承
ベース馬にほかの馬をかけ合わせる,スマホゲームおなじみの強化要素。馬を消費して能力を上げる「覚醒」,条件を満たした同名馬でレベル上限を引き上げる「限界突破」,最大レベルの同名・同ランクの馬の限界突破・覚醒・アビリティなどのレベルを引き継ぎつつ,最大値を上昇させる「継承」がある。
○レベルアップ
ストック経験値を任意の馬に分配してレベルアップさせる。
レースも指示を選ぶだけの簡単操作
むしろ,選ばなくても大丈夫なほど?
迫力のあるレースシーンも,プレイヤーに難しい操作は求められない。ただし,スタート・道中・仕掛け・直線のそれぞれの局面では,ランダムに配られる4種の「指示カード」を選んでレースに介入する。
指示カードには,スピードやスタミナなどのパラメータの増減効果があり,レースの流れに応じて「これだ!」と思うものを選ぶのだが,親切なことにカードの左上に“期待度”という数値が書かれていて,数字の大きいものほど,カード選択時の効果が高まる(確率が高くなる)。
競馬の戦略はよく分からないといった人でも,カードの期待度の高低で選んでいるだけで十分に戦うことができる。
指示カードの選択時間には限りがあるが,それを超過してしまってもいずれか1種が自動で選択される。カードの自動選択は「AUTO方針」で4つのタイプを使い分けられるため,カードを選べないままレースが進行してしまったり,イマイチなものが選ばれるといったストレスもない。
スマホゲームにありがちな,ちょっと操作できないタイミングの放置時にも対応してくれる,プレイヤーに優しい仕様と言える。
こういった親切設計により,「制限時間内に最適なカードを選ばなきゃ……!」というプレッシャーを感じずに遊べる。また,テキトーな遊び方を許してくれる寛容なシステムと捉えると,これまた好印象だ。
レースに勝利して,愛馬をさらなる高みへ!
本作の基本モードは,(ゲーム内スケジュールの)1年を通してレースに臨む「ダービーロード」だ。プレイヤーは1月から12月まで,各月×4回のレース(計48レース)のうち40回以上勝利すると,一つ上の難度に挑めるようになる。レースで愛馬を育てて,より強いライバルに勝てるよう成長させるのが,ダービーロードの,そして本作の主な遊びだ。
こちらは進行も非常にスピーディなため,やろうと思えば数十分から1時間程度でゴールまで到達できるメインコンテンツである。
一度クリアした難度は「スキップ」が使用可能となり,これをONにするとレースシーンを飛ばしてすぐに結果に移ることができる。
スキップ時は報酬アイテムがもらえなくなるものの,経験値は据え置きのため,厩舎の馬たちを手早く育成したいときに重宝する。
またダービーロードのほかに,競走馬の強化アイテムが多く手に入る「アビリティカップ」や,ほかのプレイヤーの厩舎と競い合う「ウィークリーバトル」などのコンテンツも用意されている。
ウィークリーバトルは専用厩舎を設定し,定時になると自動でレースが行われる擬似的PvPであるが,自分が育てた馬で気軽に対戦できるのもあり,ある程度プレイしたらこちらがメインの目標になりそうだ。
至れり尽くせりのシステムや便利機能により,ゲームに不慣れな人や競馬に詳しくない人でも気軽に遊べる競馬ゲームとなった本作。
力を抜いて遊べる一方,厩舎の編成やレース中の指示などでこだわりも追求できることで,コアな競馬ファンもうなることだろう。
誰でも気楽にプレイできる仕上がりなので,競走馬や競馬ゲームに興味がある人は,この機会にぜひ遊んでみてはいかがだろう。
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(C)GaYa.co.ltd.
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