プレイレポート
[G-STAR 2023]4人パーティで気軽にタワー攻略。勇敢なクッキーの新たな冒険「クッキーラン 冒険の塔」を試遊
本作は,2022年1月に「クッキーラン」IPを拡張する新規プロジェクト「Cookie Run:Project B」として発表されたタイトルで,2023年9月18日に正式なタイトル名が「Cookie Run: Tower of Adventures(=クッキーラン 冒険の塔)」になったことが報じられていた。
ゲーム内容は,平和で神秘な塔“パンケーキタワー”の巨大オーブンに隠された謎に探るべく,1〜4プレイヤーがカジュアルな協力型アクションゲームに挑むというもの。シリーズ初の3Dモデル,手軽な操作性とスピード感のあるアクション,そしてPvEを中心とするさまざまなコンテンツが,本作の大きな特徴になるという。
作中には3D化したシリーズ主人公「勇敢なクッキー」をはじめ,戦闘自慢のクッキー,本作オリジナルのクッキーなども登場する。1人でストーリー攻略,友人知人と一緒にチームプレイなど,遊び方も人それぞれだ。
本作はスマホゲームだが,会場での操作デバイスは,キーボード+マウス or Xbox用コントローラとなっていた。アクションの操作は,クッキーの種類ごとに異なる「通常攻撃」「特殊攻撃」「アルティメット」「回避アクション」「ターゲットボタン」が主となる。
見下ろし視点での全方向移動となり,左方向に退きながら右方向に射撃するなどの視点ロック操作も存在。スマホ操作の最適化については不明だが,よき着地点を目指してくれることだろう。
東京ゲームショウでもおなじみ,“ミッションチャレンジでGoogleポイント進呈”といったブースイベントにひも付けられた試遊では,来場者が列の並び順で4人1組となり,共闘に挑んでいった。
プレイ中は移動も攻撃も難しいことはなく,上下左右に直感的に動き,敵を見つけたらがむしゃらに攻撃すればいい。しかし,難度を上げればおおよそ本格ハンティングアクションばりの手応えも感じられそうで,間口は広く,奥行きは深くを実践しているゲームに思えた。
ただ,ギミックにはアクションゲームにおける初歩的な対応が求められるため,普段ゲームをやらない(人たちでも思わず遊んでしまうシリーズとはいえ,そうでない)ようなら難しさを感じるかもしれない。
まあ,クッキーランにどハマりした結果,そのへんのゲーム好きよりもよっぽど上手になったお母さまも普通に存在している世の中のため,好みと慣れの問題でどうとでも対処できるようになるだろう。
クッキーたちにはロール(役割や属性などの意)が割り振られており,能力に応じて攻撃・回復・補助などの役割を担える。
パンケーキタワーには多種多様な巨大ボスも存在し,装備やアイテムを吟味していく醍醐味があるようなので,攻略と強化の楽しさはこれまでのシリーズタイトルのように味わえるのだろう。
まあ,難度が上がると“キツキツにチューニングされた大縄飛び”のような概念に触れるようになるのかもしれないが。
一点だけ物言いするとしたら,今回の試遊だ。現地では同行者と2人,韓国の来場者2人(他人)との計4人でチャレンジした。戦闘はハッキリ言ってぬるく,やられるようなバランスではない。そのため,3分ほどみんなで無言ながらもワチャワチャしながらゲームを進めていたのだが,同行者が道なりの橋から誤って落下し,再起不能になった。
そこまでは笑って済んだが,試遊版の仕様では「誰か1人でも行動不能になるとゲーム進行不可能」というロックな仕様だったため,4人ともがんばって並んだが,係員に「はい終わり。出てって(意訳)」と優しく出口に促された。知り合いならまだしも,なにが起きたのか分からないまま一緒に追い出されてしまった韓国の見知らぬ2人の仲間にも,戦犯当人ではないがものすごい申し訳なさを覚えた。
ゲームのショウという場において,恐ろしくシリアスな連帯責任を課せられたプレイ条件。「どうだ。分かるか? これが冒険の塔だ」などと,意識を変えさせられる“分からせ”としては非常に有効だった。
といったG-STARジョークをカマしつつ,チャレンジが失敗しようとも「ブースイベントの参加賞ハンコ(+Googleポイント 150)」はもらえるとあり,みなの表情は心なしか柔和になった。
むしろ,(並び直した2回目のプレイで)普通に攻略しきると10分程度はかかったため,「4人組で挑んで,わざと即死して1分600円……見つけちまったなあ。錬金術の最速法をよぉ!」と裏技を見つけた気分にすらなれた。まあ,長蛇の列がエグいので実質無理であるが。
なお,G-STARのGoogle Playブースでは,FLINTが手がけたダークファンタジーRPG「星になれ ヴェーダの騎士たち」の出展もにぎわっていた。テイストはまるで違えど,同作もマルチプレイアクションなところは同じなため,Google Korea的には共闘推しの年だったのかもしれない。
[プレイレポ]「星になれ ヴェーダの騎士たち」は,骨太なアクションやグロテスクな描写も豊富なコンシューマライクのダークファンタジー
韓国のデベロッパFLINTが手がける新作RPG「星になれ ヴェーダの騎士たち」のファーストグローバルβテストが,2023年10月9日から10月17日11:00まで開催された。本稿では,骨太なアクション,作り込まれたダークファンタジーな世界観など見どころを紹介していく。
クッキーランで,4人マルチプレイアクション。本作は気軽さとハマりやすさがいい塩梅であり,おそらくだがカジュアルさになめてかかるゲーマーほど,気付けばやめられなくなりそうである。
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