プレイレポート
仮想空間を舞台にした新作RPG「アリスフィクション」CBTレポート。パネルを割るバトルは爽快感抜群
本作は,仮想空間[ALICE]を舞台にした物語が繰り広げられるRPGだ。その独特の世界観や,パネルをタップして割っていくバトルシステムなど,CBTに参加して分かったゲームの内容やインプレッションをお伝えしよう。
「アリスフィクション」公式サイト
仮想空間を舞台にした近未来的な物語
ゲームを始めると,まずは仮想空間[ALICE]についての紹介PVのようなものが流れる。プレイヤー(主人公)が[ALICE]にログインしてその紹介を受けているといった雰囲気だ。
設定としては現代より進んだ世界のようで,[ALICE]の中で学校に通ったり,仕事をしたりなど,この世界の“リアル”は生活のほとんどを仮想空間内で済ませられることが語られる。
そして,いよいよ[ALICE]にログインしようという瞬間,謎のエラーが発生する。主人公は何らかの原因によって,アバターの記憶情報を消去され,いわゆる記憶喪失の状態で[ALICE]の世界に放り出される。
何も分からないという状況で,主人公の妹を名乗る「ミナト」と合流したのも束の間。突如現れた怪物に襲撃され,主人公をかばって「ミナト」は怪物に食べられてしまう。
記憶喪失からのパニックが続き,まったく状況の読めない中,主人公が手に持っていた「クロノグラフ」という道具が起動し,なんとか怪物の撃退に成功するのだが……。
その後主人公は,そこに居合わせた「ネウ」という少女に助けられながら,自身の記憶を取り戻すために[ALICE]内で活動を開始し,[ALICE]内で起こっている不可思議な事件や,その真相に迫っていくことになる。
ゲームには人間だけでなく,[ALICE]内で発生した情報生命体「フォークロア」も登場する。「フォークロア」は,ネット上に流れる人々の認知情報を元に,過去の偉人や神話上の存在が仮想空間内で形成された存在だ。
シンプルかつ奥深いバトルシステム
本作におけるバトルは,パネルをタップして攻撃を仕掛けるという,シンプルな操作感となっている。
タップでパネルを割るとタイマーが動き出し,制限時間内に割ったパネルの数が多いほど与ダメージを稼げる。そして単に連打すればいいというわけではなく,同じ色のパネルを連結させられるかがポイントだ。
同じ色のパネルが並んでいる(連結している)場合は一度にすべて割れるので,まずは色を揃えづらいパネルを割り,ある程度連結したらその色のパネルも割るのが基本のスタイル。制限時間を迎えると味方が一斉に攻撃を仕掛け,割ったパネルの数に応じてダメージを敵に与える。
攻撃シーンはスピーディかつ多彩なエフェクトの演出で,見ていて気持ちがいい。各キャラクターは特定のパネルを割るとスキルも発動し,うまくいったときの爽快感がたまらない。
なお,3つ以上が連結したパネルを割ると“スキルパネル”が出現する。スキルパネルを割ると強力な攻撃や支援など,バトルを有利にするさまざまな効果が生まれる。
割ったパネルの数に応じてゲージをためれば,超強力な「サポートコマンド」も発動できる。「サポートコマンド」の効果はさまざまなものがあり,パネルを自動で連結させたり,すべてのパネルを一色に染めたりできる。まさに切り札的なシステムだ。
キャラクターの育成については,スマホゲーム経験者には馴染み深い形にまとまっている。獲得した経験値を通じたレベルアップのほか,素材(ドロップアイテム)を集めてステータスアップできる拡張や,スキル強化といった具合だ。敵に勝てないというときは,少し前のステージを周回して集めた素材でキャラを強化し,再挑戦するというのが基本的なプレイサイクルとなるだろう。
キャラクター強化は育成だけでなく,登場キャラのさまざまなイラストが描かれた「ワールドメモリー」という装備品をつける方法もある。「ワールドメモリー」はガチャのほか,特定のアイテム使用後に一定時間が経過すると獲得可能だ。
所持キャラクター全員を入れ替えながら挑める「アンダーグラウンド」や,ほかのプレイヤーのデータと非同期対戦できる「アリーナ」といった,手間をかけて育て上げたキャラクターが活躍するコンテンツも用意されている。
ちなみに「アリーナ」に関しては通常のバトルとは異なり,相手のHPがゼロになっても,攻撃のターンを終えてから力尽きる仕様となっている。つまり先手で何もできずに潰されることはなく,どのキャラも必ず一度は行動できるので,この仕様を利用した編成を考えるのも面白そうだった。
シンプル,スピーディ,爽快感の三拍子が揃ったバトルシステムを搭載し,CBTバージョンの段階でも定番の機能やコンテンツが用意されていた「アリスフィクション」。近未来の仮想現実世界をテーマにした世界観や,美麗なビジュアルにも目を引かれる本作が,さらにブラッシュアップされた形で配信される日を楽しみに待ちたい。
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(C)WonderPlanet Inc.
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