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GRANBLUE FANTASY: Relink公式サイトへ
  • Cygames
  • 発売日:2024/02/01
  • 価格:スタンダードエディション:8778円(税込)
    スペシャルエディション:1万1770円(税込)
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印刷2024/02/01 18:00

プレイレポート

[プレイレポ]「GRANBLUE FANTASY: Relink」では,解像度の高いグラブルの世界が描かれる。キャラごとに差別化されたアクションも楽しめる

 Cygamesの新作アクションRPG「GRANBLUE FANTASY: Relink」(グラブル リリンク,PC / PS5 / PS4)が本日(2024年2月1日)発売された。発売前に本作のメインストーリーをクリアするところまで遊んだので,プレイレポートをお届けしていく。
 読者のプレイ体験を損ねるネタバレは記述しないが,大まかなストーリーの流れなど,一部でネタバレ要素を含むので,その点に留意して読み進めてほしい。

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「GRANBLUE FANTASY: Relink」公式サイト



新しい空で繰り広げられる仲間と世界を救う物語


 本作は,Cygamesが運営するスマートフォン向けRPG「グランブルーファンタジー」(以下,グラブル)を原作とする3DアクションRPGだ。原作付きではあるが,グラブル本編のメインストーリーとは異なったオリジナルのストーリーが展開されるため,グラブルをまったく知らない人でも問題なく楽しめる。

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 本作の舞台は,新しい空域「ゼーガ・グランデ」。イスタルシアを目指す道程で行きついた空域で起こったとあるトラブルをきっかけに,プレイヤーは空の世界全体を揺るがす壮大な事件に巻き込まれていく。

プレイヤーキャラクターの主人公。デフォルトネームは,グラン(男)とジータ(女)
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プレイヤーを団長とする騎空団一行。この7人と1匹がメインメンバーとなる
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最初の拠点となるフォルカの街。グラブルらしい世界観が広がる街で,散策するだけでも楽しい
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フォルカの街で出会う便利屋のローラン。騎空団に入るわけではないが,旅の仲間として活躍してくれる
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 基本となるゲーム進行は,会話などのイベントパートで始まり,アクションパートでステージを進み,ボスを倒すなどしてステージをクリアし,再びイベントパートを挟むという流れだ。

 アクションRPGには付き物のキャラクターの強化はいつでも行えるし,拠点となるフォルカの街にもいつでも戻れる。ただし,今回メインストーリークリアまで遊んだが,いわゆるレベリングをしなければならないほどの難所はそこまでなく,サクサクとストーリーを楽しめた。

キャラクターの強化はいわゆるスキルツリー方式のものが用意されている。強化に使うマスタリーポイント(MSP)は全キャラクターで共通なので,うまく振り分けていきたい
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フォルカの街では,素材の交換や武器の強化などを行える
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 ゲームをプレイしていて,次の話が気になるのにステージをクリアできないから先に進めない……というのはテンポの悪さにつながるのは確かだ。かといって,すべてのステージをボタン連打だけで乗り切れるかというとまったくそんなことはないし,戦闘時間が長く,なかなかに苦労するステージも用意されている。

 一言で表すなら「簡単すぎず,詰まらない難度設定」になっており,プレイ体験を損ねないよう難度調整は丁寧に行われている印象を受けた。

発売前に言及されているが,本作はストーリークリア後に高ランククエストが開放される。キャラクターの強化に本腰を入れるのはここからが本番だろう
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おそらくはレベリングをしすぎると簡単になりすぎてしまうはず。詰まったらレベル上げをするくらいの感覚がちょうどいいのかもしれない
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 また,本作にはアクションゲームが苦手な人,プレイしたことがない人に向けて,戦闘の補助をしてくれる「アシストモード」「フルアシストモード」が用意されている。

フルアシストモードは,敵に接近するだけで攻撃と回避を自動で行ってくれる。接近するだけで戦闘が勝手に終わっていく……
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 使う使わないはプレイヤーの自由であり,好みであるが,個人的には初見は使わずにプレイしてみてほしいと思う。というのも,本作の後半のストーリーは,仲間や世界の危機を救う壮大なものになっていくのだが,その成功体験こそが本作の醍醐味であるように感じられたからだ。

 本作には難度調整機能もあるので,まずは一番簡単な「STORY」で遊び,詰まったらレベリングをし,それでもだめならアシストモードに頼る。それくらいの感覚で遊んでみてほしい。

手間のかかるレベリングをフルアシストモードで行い,ストーリーは自身の手でクリアするのも悪くない
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キャラクターの数だけ異なったアクションを楽しめる


 本作のゲーム性のキモとなるアクションだが,本作のメインストーリーでは,初期メンバーの主人公カタリナラカムイオオイゲンロゼッタの6人に加え,12人の仲間が使用でき,キャラクターごとに異なったバトルアクションを楽しめるようチューンされている。

初期キャラクターは主人公だが,キャラクターは自由に選べる。筆者は,メインストーリーは主人公でクリアしたい派
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 なお,途中参加する12人の仲間は,ストーリーを進行すると手に入る「キャラクター解放チケット」を使用することで加入する。なかなかに貴重なアイテムなので,好きなキャラクターから選んでいくことをオススメしたい。

キャラクター解放チケットで仲間になる12人のキャラクター
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 各キャラクターのアクションだが,複雑なシステムを必要としないオーソドックスなものから,目押しが必要なもの,連係を用意しておく必要があるものと千差万別になっている。

 立ち回りに関しても,前線で仲間の盾となる,ヒット&アウェイを得意とする,張り付いてDPSを出す,遠距離で援護をしつつ戦うなど,キャラクターごとに異なるため,18人それぞれの個性に合わせたアクションを楽しめる。

主人公はオーソドックスなタイプ。癖がなく扱いやすいので入り口にピッタリ
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ラカムは中距離からの射撃を得意とする。つかず離れずの距離感で戦いたい
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ナルメアは2つの構えを切り替えて戦う。癖はあるものの,慣れてくれば高火力をたたき出せる
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バザラガは攻撃アクションが大振りで隙も大きいが,怯み無効効果を自身に付与できる。前線のタンク的存在として活躍してくれる
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 攻撃アクションは,XボタンとYボタン(Steam表記)を組み合わせたシンプルなもので,必殺技のアビリティはRBを押しながら対応するボタンを押すだけで簡単にくり出せる。複雑な操作は必要としないので,どちらかと言えば連係を把握するほうが大切だ。

シンプルな攻撃ボタン連打でも問題なく戦えるが,戦闘をより楽しみたい人は連係を考えてみよう
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HPゲージの下にある奥義ゲージが100%溜まると奥義を発動できる
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奥義は仲間と連続で発動でき,その場合,奥義の最後にチェインバーストが発動する。全員が奥義を発動したフルチェインは強力なので積極的に狙っていこう
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 防御行動は,攻撃を防ぐ「ガード」と,無敵になって移動する「回避」が基本となる。キャラクターによっては,怯み無効を付与したり,無敵状態になったりするアビリティもあるが,最初はガードと回避を使い分けて相手の攻撃を防いでいこう。また,十字キーの長押しで回復アイテムを使用できるので,ピンチのときはこちらも併用したい。

ガードはもっとも簡単で基本となる防御行動。攻撃の中にはガード不能攻撃もあるが,まずはガードで凌ぐことを覚えたい
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回避は短い時間だが無敵が付与される。相手の攻撃を引き付けて避けるときや,距離を取りたいときに重宝する
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瀕死状態に陥るとしばらく戦えなくなる。いずれかのボタンを連打することで早く復帰できるほか,仲間が瀕死の場合近づいてBボタンを押すことで復帰時間を短縮できる
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 アクションの手触りについては,レスポンスは悪くなく思い通りに動いてくれるのでキャラクターを動かしていて気持ちいい。とくにキャラクターごとに用意された連係や動きを理解して実践できたときは,その分だけダメージが出せたり,味方の援護をできたりするので,ゲーム攻略の面でも役立ってくれる。
 連係を詰めていきたい人に向けて,自由にキャラクターを動かせるトレーニングモード的役割の「トライアルバトル」も用意されているのもうれしいポイントだ。

騎空艇のグランサイファーでは,自由にキャラクターを動かせる「トライアルバトル」が用意されている
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ボス戦の流れは原作グラブルを踏襲


 本作のボス戦では,ボスの状態に応じて動きを変化させる必要があり,この要素が原作グラブルに近いものになっていたので紹介したい。ボスの状態は体力バーの下に配置されたドライブゲージで管理されており,「通常」「OVER DRIVE」「BREAK」の3つが存在する。

攻撃を加えることでモードゲージが上昇していき,最大まで溜まるとOVER DRIVEモードになる
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OVER DRIVEに移行するときは赤く光り,吹き飛ばし効果が発生する
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 OVER DRIVE状態は,ボスのステータスが向上する。とくに一部ボスは,OVER DRIVE状態に移行したあたりのタイミングで「バーストオーラ」を纏い,強力な攻撃を仕掛けてくる。バーストオーラ状態は,防御力が大幅に増加するうえ,奥義も効かないので回避に専念しよう。

バーストオーラ状態は金色のエフェクトが発生する
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バーストオーラ状態になると,原作グラブルの「特殊技」相当の攻撃を仕掛けてくる。攻撃の手を止めて,回避に専念しよう
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 バーストオーラ状態の強力な攻撃を凌いだあとは,攻撃を加えていき,OVER DRIVE状態の解除を目指していく。モードゲージが空になれば,ボスはBREAK状態になり,一定時間無抵抗となる。この流れは原作グラブルを遊んでいるプレイヤーなら分かりやすく,すぐに理解できるはずだ。

モードゲージを一気に減らすために奥義を狙うなど,原作グラブルのノウハウがここでも生きてくる
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BREAK状態は一定時間完全に無防備になる。体力を一気に削るチャンスだ
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グラブルらしさが散りばめられたアクションRPG。グラブルの世界に触れてみるいい機会にも


 2016年8月のCygamesNEXT2016での発表から,実に7年以上かけてついに発売された「GRANBLUE FANTASY: Relink」。世界観の作りやキャラクターグラフィックス,ゲームシステムなど,随所に“グラブルらしさ”が散りばめられており,グラブルファンである筆者は十二分に楽しませてもらった。

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 ただし,今回のプレイレポはあくまでもメインストーリーをクリアするところまでの所感であり,ここから追加ストーリーや高難度クエストが開放されていくことでまた違った遊びが提供されていくのは想像に難くない。個人的に原作グラブルの面白い部分は,少しずつキャラクターが強くなっていくところにあると思っていて,この徐々に強化していく遊びは本作のエンドコンテンツに詰まっていると予想しており,そちらも楽しみだ。

 筆者がそうだったようにグラブルは息が長いコンテンツであり,新規参入するハードルが高いとされている(筆者は3年目からスタートしたが,それでも抵抗があった)。ただ,これだけ長く続くコンテンツなので,多少なりとも興味を持っている人は少なくないはず。買い切りのアクションRPGで手に取りやすいので,新規勢にとってはグラブルに初めて触れてみるいい機会になるのではないだろうか。

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