インタビュー
「Dune: Awakening」プロデューサーにインタビュー。「デューン 砂の惑星」をベースにしたMMORPGは,2025年初頭のローンチを目指して開発中[TGS2024]
本作は,2021年にパート1,2024年にパート2が公開されその両方が大ヒットした映画シリーズでもおなじみ,フランク・ハーバート氏のSF大河小説「デューン 砂の惑星」をベースとしたMMORPGだ。巨大なアートが印象的だったTGS 2024の出展では,試遊やシアターでの映像公開が行われていた。
そんな本作のプロデューサーを務めるNils Ryborg氏に,TGS 2024の会場で現地インタビューを実施。ローンチに向けて制作を進める現在の状況について聞いてきた。
4Gamer:
原作小説は,物語の複雑さや重厚さのために「映像化が困難」と評される作品として有名ですが,2021年に公開された同名映画は映像美も含めて高い評価を受けました。それだけにゲームにも高い期待を持っているファンがたくさんいると思いますが,プレッシャーはありますか?
Nils Ryborg氏:
まず私自身が,映画の成功を喜んでいるファンの一人です。なので,ファンが映画を見てゲームにも期待していることは想像できますし,その期待にはしっかり応えたいと考えています。
「デューン 砂の惑星」という作品への挑み方は,映画とゲームではもちろん異なります。映画は物語とビジュアルの表現で視聴者に訴えかける媒体ですが,ゲームは映画よりも長時間,プレイヤーが能動的に動いて自ら世界に触れていくので,映画とは違う切り口で挑めるでしょう。
たとえば砂漠であれば,プレイヤーはストーリーを成立させる厳しい環境として直面するだけでなく,そこに生息するさまざまな生物や砂漠そのものの姿も体験します。また映画のキャラクターと違い,ゲームの中ではより個人的な触れ合いや関係性構築もできるので, きっと原作小説ファンや映画ファンにとっても新しい体験になるのではないでしょうか。
4Gamer:
マルチプレイについて聞かせてください。MMOという大勢のプレイヤーが集まる形式ですが,一人でふらっと参加しても楽しめる作りなのでしょうか。あるいは,仲間とともにクリアするためのコンテンツが多いのですか?
Nils Ryborg氏:
本作は裾野を広げて,さまざまなレイヤーの人たちが楽しめるような作りになっています。
例えば星を支配したい,力を持って勢力を作りたい,といった野心的なプレイをしたい人たちであれば,ほかのプレイヤーとギルドを結成して拠点を持ち,部隊を編成する,というような楽しみ方ができます。
一方で,1人でプレイしたい人は,「この世界で生き残ること」をテーマに,自分の家を作ったり,キャラクターをどんどんとカスタマイズしたり,といったやり込みプレイができるでしょう。
またPvEとPvPはエリアで分かれているので,そこでもプレイヤーの求めるプレイスタイルで選択ができます。ディープデザートと呼ばれる危険な地域では,貴重な資源を大量に入手するチャンスがある代わりに,プレイヤー同士の激しい奪い合いが発生します。ほかのプレイヤーと協力するのもいいですし,いろいろなマシンや戦術を駆使して,ソロで過酷なサバイバルに挑むのもいいと思います。
4Gamer:
ローンチ時にはメインストーリーのほかにどのようなコンテンツを実装する予定ですか。
Nils Ryborg氏:
まず,メインストーリーひとつとっても,その中にも実にさまざまなロケーションを用意していますので,その環境やNPCたちとの交流で世界を十二分に味わえます。ほかにも「コントラクト」というクエスト形態の依頼があります。それはストーリーに関わるものからサブクエストのようなものまで,種類はさまざまです。
ストーリーに関わるところで言えば,キャラメイクにあたって自身が師事するメンタート(編集部注:「デューン 砂の惑星」に登場する,高度な人間コンピューター)を選択する場面がありますね。それらに関わる依頼をこなすことで,依頼内容に関する能力を自分のキャラクターに反映させる,といったキャラクター育成が可能です。
メンタートは選択できるスキルツリーの1つですが,メンターはさまざまなスキルツリーを教えてくれるトレーナーです。ソードマスター,ベネ・ゲセリットのメンターがいますが,メンタート能力のためのメンターもいます。要するに,メンターは基本的に教師です。一方,メンタートはメンタートの能力だけを教えてくれる特別な教師です。
ここでお話ししたものはローンチ時に実装を考えている範囲のコンテンツで,ローンチ後も順次コンテンツを追加していく予定です。
4Gamer:
そうなのですね。ちなみに,これは答えにくい質問かもしれませんが,完成度で言うと今は何パーセントぐらいでしょうか。
Nils Ryborg氏:
おっしゃる通り,なかなか答えにくい質問です(笑)。
現在はグローバルテストを通して実際にプレイヤーの方々に遊んでもらって,その中でのフィードバックを集めている段階です。メインのストーリーはほぼほぼできていますが,一部調節を行っています。来年の初旬にリリース予定なので,フィードバックに応える調整をできるだけしっかり進め,ローンチの段階で満足していただけるクオリティにしたいです。
4Gamer:
現状Steamページの表示は更新されていないのですが,日本語対応は進んでいるのでしょうか。
Nils Ryborg氏:
現在は計画中ですが,ローンチまでにはローカライズは進んでいると思います。ボイスオーバーはなくセリフは字幕ですが,ゲーム上のテキストも翻訳されて,すべて日本語で楽しんでいただけます。日本のゲームファンや,原作小説や映画でDUNEの世界の虜になったというみなさんには,さらにパーソナルな体験ができる世界である私たちのゲームにぜひ集まってほしいですね。
4Gamer:
ありがとうございました。
「Dune: Awakening」公式サイト
「東京ゲームショウ2024」公式サイト
4Gamer「東京ゲームショウ2024」記事一覧
- 関連タイトル:
Dune: Awakening
- 関連タイトル:
Dune: Awakening
- 関連タイトル:
Dune: Awakening
- この記事のURL:
キーワード
TM &(C)2022 Legendary. All Rights Reserved. DUNE and related logos, characters, names and distinctive likenesses thereof are property of Legendary. Used with permission by Funcom. All Rights Reserved. Funcom and the Funcom logo are trademarks of Funcom Oslo AS.
TM &(C)2022 Legendary. All Rights Reserved. DUNE and related logos, characters, names and distinctive likenesses thereof are property of Legendary. Used with permission by Funcom. All Rights Reserved. Funcom and the Funcom logo are trademarks of Funcom Oslo AS.
TM &(C)2022 Legendary. All Rights Reserved. DUNE and related logos, characters, names and distinctive likenesses thereof are property of Legendary. Used with permission by Funcom. All Rights Reserved. Funcom and the Funcom logo are trademarks of Funcom Oslo AS.