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[プレイレポ]“砂の惑星”の世界でサバイバルするMMORPG「Dune: Awakening」を最速体験[gamescom]
フランク・ハーバート氏のSF大河小説「砂の惑星」をベースにした映画「デューン 砂の惑星」は,Part1が4億3000万ドル,Part2が7億1000万ドルの興行収入を記録し,「その壮大なスケールの異世界感から,映像化するのは不可能」と言われてきたなかで大ヒットを巻き起こしたことは,多くの読者もご存じだろう。そんなIPをLegendaryからライセンスして開発されているMMORPGが「Dune: Awakening」だ。
開発のFuncomと言えば,「Conan Exiles」や「Secret World Legends」など,これまでMMORPG開発にこだわってきたノルウェーのデベロッパだが,これらの作品群のなかでも「Dune: Awakening」は最大級の注目作になった。実際,gamescom 2024合わせで公開された最新トレイラーは3日間で300万PV越え(YouTube)という,同イベントで展示される何百という作品のなかでも高い人気を獲得している。
デモ版は,弊誌で独占取材したGame Developer Conference 2024時に,開発者のプレゼンテーションで見た内容と同じであり,詳しくはこちらを読んでいただくのがいいだろう。
そのうえで今回は,キャラクターメイクには触れず,カスタマイズ済みのプレイヤーキャラクターで進めていった。筆者が操作したのは,アトレイデスの故郷Caladanをホームとする,貴族連合「Na-Familia」に属する“メンタット”クラスといったところだ。
おそらく,キャラクター作成後にRevenant Motherによる指示を受け,オーニソプターでアラキスを飛行中だったと思われるが,本デモはオーニソプターの不時着後からプレイがスタートした。
最初はなにをしていいのか分からなかったが,この惑星は日中,強い光が体力を削いでほとんどの生命を死に至らしめるため,とにかく日陰がありそうな目の前の岩山に向かって走っていくことにした。
日陰に入らない限り,太陽光による熱射病ダメージを示す画面中央のパラメータは消えない。さらに全力疾走すると,2つの変化が発生した。1つは時間経過とともに減少する画面左下の水分パラメータが急激に減ったこと,2つ目はインタフェース上の破線が脈動することだ。
後者はサンドワームに聞こえる波長を表していると思われ,実際に走り続けているとイベントが発生し,背後に置き去りにしていたオーニソプターの残骸が巨大なサンドワームに飲み込まれてしまった。
ともかく,岩陰に到着すると,そこに生えている低木を食んで水分を補給できた。一定量の保湿能力がある植物らしいが補給量には限界があり,水分パラメータの3分の1を満たす程度の効果であった。
原作通り,水分をより効果的に補給するには倒した敵や動物の血を特殊なデバイスで蒸留しなければならないが,ゲーム開始時点ではそうした機器を持っておらず,作るためのノウハウも備えていなかった。そのため,当面は水筒を作って常に水を草木から採ったり,倒した相手の水筒から奪ったりしなければならないようだった。
当初は花崗岩やスクラップメタルといった,大地に散らばっている簡単な資源を集めて,ナイフのような簡単なアイテムを生産していくが,やがてはカッターレイ(Cutteray)というデバイスを獲得できる。
これは,レーザーによって大きな岩や鉄製オブジェクトを切り刻んで資源にしてしまうというもので,メタル製のアーマーを装着した敵(序盤は盗賊)と戦う場合にも有効なようだった。
こうして盗賊のアウトポストを一掃したところでデモは終了したが,ブーススタッフにチートコードでサンドバイクやオーニソプターを出してもらって世界を旅したところ,敵の拠点を示す松明の光がさまざまな地点の岩山で目に入ってきて,その広大さを見せつけられた。
「Dune: Awakening」は,自分の基地作りもできるなどクラフティング機能も充実しているが,根本的には過酷な砂の惑星におけるサバイバルであるために,ミッションをこなしていくプレイヤーのモチベーションをどれだけキープさせられるかが大きなポイントとなりそうだ。
デモにはチュートリアルがなかったために,クラフティングやインベントリ,スキルツリーなどのメニューページの多さに戸惑ってしまったが,上記したような“デューン人気”も相まって,Funcomらしい美しい世界での入念なサバイバルMMOを体験したい人にはうってつけだ。
Steamでもページが公開済みで,Discord公式チャンネルも存在するので,2025年のリリース前に情報を追っておくといいだろう。
「Dune: Awakening」公式サイト
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