インタビュー
「シン・クロニクル」遊ぶならリアルタイムで? 3月23日配信が発表された生放送後に,松永 純氏にインタビュー
こちらは3月6日に配信された番組“リリース日公開生放送”の放送終了後,短時間ではあるが,オンライン上で話を聞いたものだ。
まもなく迎える正式配信。シンクロの向かう先を聞こう。
3月23日に配信決定! 「シン・クロニクル」最新版を先行体験。遊びやすく進化した,CBT以降の改善点もひとまとめ
セガが2022年3月23日に配信する,新作スマホ向けRPG「シン・クロニクル」の最新版プレイレポートをお届けする。CBTで集まったプレイヤーの意見を反映させ,より遊びやすく,よりドラマチックに進化した部分を見ていこう。
遊ぶならリアルタイムがいい?
4Gamer:
リリース日が決まりましたが,今の心境はいかがでしょう。
松永 純氏(以下,松永氏):
ようやく発表できて,ホッとしています。
タイトル発表から約半年,ユーザーさんたちを大変お待たせしてしまっていましたが,先ほどの生放送でも多くの反響をいただけて,あらためて「よし,やるぞ」という気持ちが湧いてきたところです。
4Gamer:
企画の立ち上げから数えると,3年か4年ほど経ちましたか?
松永氏:
そうですね。4年ほどです。
4Gamer:
発表から約半年といったところですが,立ち上げからとなると感慨もひとしおでしょうね。ではあらためて,本作の特徴を教えてください。
松永氏:
シンクロはスマートフォン向けのシングルプレイRPGで,その特徴は“メインストーリー各章のクライマックスに運命の選択がある”ところです。これにより,プレイヤーはどちらの選択をし,どの仲間たちと次の冒険に進むか,それぞれ物語への感じ方が変化していきます。
突きつけられた運命の選択を,苦渋の決断で選び取り,それを自分だけのRPG体験として楽しんでもらう。そんな新しい形のストーリーRPGをと思い,ここまで制作してきました。
4Gamer:
CBTからここまで,苦労はありましたか。
松永氏:
シンクロはCBTを実施したことによって,参加してくださったたくさんの方々からご意見をいただくことができました。
ここまでの期間はその一つ一つに目をとおし,どれをどこまで反映できるかといった時間の勝負で,延期させていただいたプラス3か月の期間をできる限り費やし,ブラッシュアップに努めてきました。
4Gamer:
ブラッシュアップは100%……というと,ゲームを作る側の人たちには難しい顔をさせてしまうかもですが,可能な限りはやったと。
松永氏:
よくしようと思えば,どこまでもできてしまうものですしね(笑)。
そのうえでこの3か月は,CBTで遊んでくださった方々の要望に応える形で,我々なりにきちんとした回答を出し,世に出せるクオリティにまで仕上げられたんじゃないかなと思っています。
4Gamer:
CBTでもわりと高水準でしたが,それよりもよくなっている?
松永氏:
はい。安心して遊んでいただける内容になっています。
4Gamer:
それでは,先ほどの番組での新情報について。
新発表のオンラインイベント「水晶遺跡からの脱出」は,「チェインクロニクル」の潮流を感じさせるタイムアタック形式とのことで。
松永氏:
こちらのタイムアタックコンテンツは,チェンクロでも上級者に好評な,熱くなれるチャレンジ要素として導入しました。
世のプレイヤーさんのなかには「ゲームの腕前に興味が強い人」,いわゆるゲーマーな方々が多数いらっしゃるので,そういう人たちにも楽しんでもらえるよう,用意したものです。
4Gamer:
タイムアタックのほうはランキング要素もあるんでしょうか。
松永氏:
簡単なものから難しいものまで,ステージごとに数パターンずつ用意していますが,高難度に関してはランキング要素を用意しています。
4Gamer:
最初は興味がなくても,いざやってみるとハマってしまう人が出てくるわけですね。この水晶遺跡を含め,シンクロはオンラインイベントのルールや仕組みなどを一工夫している印象がありますが。
松永氏:
シングルプレイRPGとして物語を楽しんでもらうことが本懐ではありますが,そのなかでも「せっかく育てたキャラをもっと活躍させたい」といった気持ちは当然出てくるはずなので,やり込みや協力など,人それぞれの好みに合うよう,趣向を凝らせようと考えてきました。
最高難度のダンジョンに挑む,他者と助け合いながら進む,強力なレイドボスと戦うなどのルールもそうですが,いずれも人類が絶望のふちに立たされている世界観に合うよう,チュートリアルドラマを入れるなどして,シチュエーションも含めて楽しめる内容にしています。
4Gamer:
たしかに。単なる攻略コンテンツというより,世界観に合わせたシチュエーションやフレーバーがあるのが利きそうです。
松永氏:
そういった部分でも熱くなってもらえるとうれしいですね。
4Gamer:
続いて,SNS投稿でポイントをためてジェムがもらえるなど,Twitterとの連携機能もだいぶ充実しているようですね。
松永氏:
シングルプレイのRPGって,究極的には自分一人で楽しめれば十分な作品です。ドラマシーンを見ている最中にほかの人のコメントが流れてきたら,雰囲気も台無しになってしまうものですし。
ただゲームを進めたあと,誰かと感想を話し合いたくなります。そう感じる人は少なくないはずなので,感想を言い合うことをゲーム側でサポートできないかと,ゲーム画面を手軽にTwitter上に投稿し,スクリーンショットや感想を付けられる機能を用意しました。友人知人同士で楽しめるよう,オリジナルのハッシュタグを作る機能もあります。
4Gamer:
ゲームをやってたら内容を語り合いたくなりますもんね。
松永氏:
ええ。この機能を取り入れることにしたのも,シンクロでは往年のコンシューマRPGにおけるやり直しのきかない選択を味わってもらいつつ,それらを学校の友だち同士で話し合ったりする,そんな時代をもう一度再現したいと思ってのことでした。
子どもたちが「あのボスどうだった!?」などと話し合う機会は純粋に減っているかと思いますし,大人になると単純に話し合う機会が減っていくものです。だから現代でそういった環境を生み出すなら,SNS上が最適だろうと考え,盛り上がりをフォローするつもりで実装しました。
4Gamer:
投稿時にもらえるSNSポイントはフレンド全員にも配られて,さらにジェムと交換できるとのことで。フレンドが多いほど有利だったり?
松永氏:
いえ,SNSポイントは副次的な要素に収めているので,フレンドが多いほどゲームプレイが有利になるものではないです。
友だちと2人で遊んでいる人も,Twitter上で気になるハッシュタグを付けた人と縁ができた人も,それがゲーム的にほんの少しだけ還元されるみたいな。そういう楽しみ方につなげられればと想像しています。
4Gamer:
配信まであと数週間ですが,開発は一段落つきましたか。
松永氏:
リリースに向けた準備は,実のところ一通り済んでいます。
今はどちらかというと,すでに半年後や1年後に配信するストーリーなどの制作を進めている段階で,引き続きがんばっています。
4Gamer:
となると,長期的な展望も安心していてよさそうですね。
松永氏:
そこは皆さんに長く楽しみ続けてもらえるよう,気合を入れて準備しています。運営チームも「シンクロで初めての運営」にむけて準備を固めていて,両軸でうまく進められている状態ですね。
4Gamer:
配信後,ゲームはどれくらいの時間遊べそうでしょうか。
松永氏:
遊び方にもよりますが,初期のストーリーだけで30時間から40時間ほどは遊んでもらえるボリュームになります。
そのうえでやり込み系のコンテンツのみならず,ストーリー進行中もハック&スラッシュ要素を楽しめるようにしているので,ストレートに物語のみを進めるでもなければ,プレイ時間はもっとになります。
4Gamer:
それでは最後に,シンクロではどんな体験ができるでしょう。
松永氏:
刺激的な体験ができるRPGに仕上げました。配信後はストーリーをどんどんと追加していきますので,物語を気に入ってもらえたら大変うれしいです。もちろん,それ以外の攻略コンテンツも気に入ってもらえるように工夫していますので,ぜひ遊んでいただければと思います。
4Gamer:
物語が主軸にあるからこそ,遊び遅れもなさそうですしね。
松永氏:
そうではあるんですが,SNS投稿機能により「その時期にそのストーリーの感想が盛り上がる」という時事性もあるので,リアルタイムならではの熱さを体感したい人は,ぜひ配信時に遊んでください(笑)!
4Gamer:
そう言われると,遅れたくないですね(笑)。
本日はありがとうございます。シンクロの配信,期待しています。
3月23日に配信決定! 「シン・クロニクル」最新版を先行体験。遊びやすく進化した,CBT以降の改善点もひとまとめ
セガが2022年3月23日に配信する,新作スマホ向けRPG「シン・クロニクル」の最新版プレイレポートをお届けする。CBTで集まったプレイヤーの意見を反映させ,より遊びやすく,よりドラマチックに進化した部分を見ていこう。
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