プレイレポート
DMM GAMESの新作「れじぇくろ! 〜レジェンド・クローバー〜」をプレイ。王道ファンタジー世界を舞台に硬派なターン制バトルが楽しめる意欲作
本作は,ジャンヌ・ダルクやクー・フーリン,ミカエルといった,歴史上の偉人や伝説上の英雄,神々や天使をモチーフとした美少女が登場するシミュレーションRPGだ。そんな本作のデモ版を試遊できたので,そのプレイレポートをお届けしよう。
「れじぇくろ! 〜レジェンド・クローバー〜」公式サイト
ごく普通の村の青年が英雄への道を歩む“王道”ファンタジー
物語の舞台となるのは,剣と魔法のファンタジー世界だ。あるとき,地上世界にアビスと呼ばれる邪悪な者たちが出現し,人々の生活を脅かすようになる。アビスは,“レジェンド”と呼ばれる存在によって,1000年もの昔に大地に封印されていたのだが,長き月日の経過によってその封印が弱まり,地上へと姿を現したのだ。地上世界には大きな国々があるものの,それらは各々の思惑を抱いており,アビスを倒すために団結する様子はなく世界はさらに混迷を極めていく。
物語は,そんな地上世界の片隅にある小さな村が,アビスの襲撃を受ける場面から始まる。村を守るべく立ち上がった一人の若者である主人公(プレイヤー)は,アビスとの戦いの中でリトリーという妖精に出会い,そこで,英雄ローランの血を引くという自分の生い立ちを知り,そして特別な力を手に入れる。
それは,月の神々により転生させられた存在で,かつてアビスを封印した英雄であるレジェンドたちを召喚する力。こうしてレジェンドを仲間にした主人公は,アビスの侵攻を止めるべく広大な世界へと旅立つことになるのだ。
ごく普通の村の青年が,ある出来事によってその運命が大きく変わり,英雄への道を歩み始める――まさに“王道”と言える展開で,ファンタジー作品好きなら熱いものがこみあげてくるのではないだろうか。
主人公一行の物語は,ナビ役となるリトリーと,冒頭から登場するレジェンドのジャンヌ・ダルクを中心に進んでいく。さまざまな土地でアビスたちとの死闘に挑み,英雄としてその名が知れ渡るようになると,国家間のさまざまな事情に巻き込まれ,世界の運命を左右する重責をも担うことに。片田舎の若者が旅立ち,英雄へと成長していくメインストーリーは,序盤こそ奇をてらわない真っ直ぐな展開だが,物語が進んで世界の成り立ちが語られ始めると,一筋縄ではいかない,本作ならではの物語になる。
ユニット編成やクラス相性,レジェンドの個性で戦い方が変わる“硬派”なターン制バトル
それらの物語は,「メインクエスト」をクリアしていくことで進展していく。広大なマップを進み,道や要所で待ち構えるアビスを撃退することで物語の続きが開放されるので,主人公とレジェンドたちを育て上げながら強敵たちとの戦いに挑もう。
ゲームの核となるバトルシステムは,マップに配置されたユニットに移動や攻撃の指示を出し,敵の全滅といったクリア条件の達成を目指すというターン制のシミュレーションバトルとなっている。出撃時に,マップと敵のレベル,勝利条件などが表示されるので,これをしっかり確認してパーティ編成を考えよう。
バトルで動かすユニットは,メインのキャラクター1体でも出撃できるが,基本はメインにサポート役を「リンク」させた2体1組,最大5ユニットのパーティでバトルに挑む。キャラクターはそれぞれ,攻撃や防御,バフ,デバフといったスキルや,タレントというキャラクター固有の能力があり,メインとサポートをどのような組み合わせにするかで戦い方も変化する。
また,キャラクターにはソルジャーやライダー,ランサーといったクラスが設定されており,“ソルジャーはランサーに強いがライダーに弱い”というような相性がある。出撃時の編成はもちろん,ユニットを動かすときも敵の情報をしっかり確認しよう。また,自ターンではユニットを好きな順番で動かすことが可能だ。バフ系のスキルを使った後で直接攻撃スキルを使うといった,“基本的だけど重要”な,無駄のない一手が勝利につながるのだ。
なお,戦略性が特徴のバトルではあるが,オート機能もしっかり搭載されている。育成素材を集めるために周回することも少なくないので,そういった場面でオート機能を活用するといい。メインストーリーを進めるときや強敵に挑むとき,オートだと回収してくれないマップ上の宝箱を集めるときなどは,シミュレーションバトルを思う存分楽しもう。
パーティメンバーとなるレジェンドたちは,基本的に「ガチャ」で仲間にしていく。初期段階で★1〜★3までのレアリティがあり,どのレアリティも最大★6まで「限界突破」することが可能だ。また,物語の本編が進行するメインクエストとは別に「キャラストーリー」が豊富に用意されているので,お気に入りのレジェンドのことをもっと深く知りたい人はこちらも進めるといいだろう。
強化ボードを開放して,お気に入りのキャラクターを自分好みに育て上げよう
一番のやり込み要素と言えるのがキャラクターの育成だ。お気に入りや戦力として育てたいレジェンドは,積極的にバトルに参加させたり,経験値を入手できるアイテム「経験のマテリアル」を使ったりしてレベルを上げることから始めよう。レベルが上がればパラメータが伸び,その分だけバトルでの活躍が期待できるようになる。
「強化ボード」を開放すれば,ステータスアップや新たなスキルの習得といった形でさらにレジェンドを強くできる。ボードの開放に必要な素材は特定のマップでしか手に入らないため,必要な素材を集めるのに少々手間が掛かるが,必要素材の入手場所はゲーム内で確認が可能だ。
また,強化ボード同様に専用の素材を集める必要があるが,メインキャラクターの「装備品」も強化できる。これらの素材集めをレベル上げの周回ついでに行えば,効率よく育成が進められるだろう。
キャラクターイラストやイベントシーン,バトル時のデフォルメキャラクターなど,ビジュアル面は洗練されている印象だ。メインヒロインのジャンヌ・ダルクを筆頭に,キャラクターボイスを含めてともかく可愛い子だらけ。筆者はどうしてもお気に入りの子を絞れずに何人も並行して育成し,なかなかのプレイ時間となってしまったのだが,後悔はないどころか,むしろ高い満足感すらある。やはり“可愛いは正義”だと,あらためて実感した。
ギリギリの戦力で,戦術を練りながら勝利を目指すのも良いが,じっくり,そしてしっかりパーティ全体を強化したうえで敵を蹴散らすという遊び方もオススメだ。じっくりと手塩に掛けて育てたキャラクターが強敵を相手に一騎当千の活躍をする姿も実に痛快で,新たなマップや強敵に挑む前にパーティをトコトン育て上げるというタイプのプレイヤーも満足できるだろう。
個性的でかわいい美少女たちを集めて育成するというDMM GAMESのブラウザゲーム“らしさ”に,原点回帰ともいうべき王道ファンタジーな世界観,美麗なビジュアル,骨太なターン制シミュレーションバトル。どれをとっても完成度はなかなかのもので,12月に迎えるDMM GAMESの10周年を飾るタイトルとしてもふさわしい作品だ。
「れじぇくろ! 〜レジェンド・クローバー〜」公式サイト
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