連載
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第731回「なんとなくヤったゲイムが面白かったら,生きててよかったなと思う」
皆さんは,生きててよかったなと思う瞬間ってありますでしょうか? まあ要するに「幸せを感じる瞬間」ってやつなんですけどね,私にはいくつかありまして。
これって自分の置かれている状況で変化するものでもあると思うの。例えば,毎日が忙しい時期ならば家に帰って湯船に浸かれるだけで生きててよかったなと思えるし,アメリカの夜,ハンバーガー屋さんしか開いてない環境だと日本に帰ってきてからお茶漬けを食べられるだけで幸せを感じる。
あとアメリカで言うならば,ウォシュレットが滅多にないから日本に帰ってきてウォシュレットで用を足せる喜びもひとしお。このように,人によって,そして自分の周りの環境によって「何に幸せを感じるか」は変わってくるのですね。
今の私で言いますと,まずは家に帰ったらハク(私が飼ってる犬)がシッポ振って出迎えてくれると生きててよかったと思えるし,夜にハクの寝相がブスでもかわいいから頑張って生きなきゃなと思えるのです。これは半年前から犬を飼い始めたから,この幸せを噛みしめられるわけで,比較的最近のものなのですよ。
では,私が感じる幸せの中で長い間,変わらぬものはあるのか? と問われると「ある」と答えます。それが「思いがけず,いいもん見つけたった時」。簡単に言ってしまうと,最近思いがけず,いいゲイムを見つけてしまったのです。近年は情報化社会になって,手元のスマホを駆使すればたいていの情報は得られてしまうんですね。
で,私は長い間,この連載を持ってるもんで,常に新作のゲイム情報を探してしまうんですよ。スマホでもそうだし,人づてでもそうだし。だから「なんとなくヤったゲイムが面白かった」って経験はだいぶ減ってしまったのですね。その情報の網を潜り抜けて,今週ヤッたゲイムが面白かったのです。
その名も「溶鉄のマルフーシャ」(PS5 / Xbox Series X|S / Nintendo Switch / PS4 / Xbox One)。4月6日に配信が始まった,いわゆるインディーズゲイムです。少女を操って,迫りくる敵から壁を守り抜くというアクションシューティングゲイム。タワーディフェンスの要素もあるのかな。このゲイム,やたら面白かったのですよ。
1ステージは数十秒。全ステージクリアまでは小一時間。マルチエンディングなので,仲間にしたキャラクターだったり,ステージの成績だったりでエンディングが変わるわけですね。ゲイムテンポがよすぎて,何度もプレイしてしまうのですよ。
これは軽く遊ぶのにはちょうどいい,かといって深みもあったりする非常にいいゲイムだと感じました。ステージとステージの間でお金を使ってパワーアップする要素もあるんだけど,パワーアップの選択肢がたぶんランダムなので運の要素も必要だしね。
しっかりとパワーアップさせてないと敵の攻撃がしのげなかったり,なかなか欲しい武器が出なかったりする。ここら辺のバランスがちょうどいい。ストレスと達成感のバランスがちょうどいいと言い換えてもいいかな。ここまで気楽にサクサク進むゲイムも珍しいってくらい,ついつい遊んでしまう。
こんな面白いゲイムを,私はゲイムに対する類まれな嗅覚と言いますか,言っちゃえばゲイムの神に選ばれし者によるカンで引き当てたわけです。見つけてしまった。人生の幸せをまさに今,私は味わってるところなのですよ。
ところで,皆さんは生きてて自分に対してガッカリすることってありますでしょうか? 私はあります。それは「自分の力不足を思い知らされる瞬間」です。あの時,あれをああしとけばこの結果にならなかったのに……という現実に見舞われた時ですね。
それは,自分の能力が足りないってことではないんです。単純に自分の能力が足りず,いい結果が出なかったのであれば,それはもう諦めがつきます。例えば,駅まで500メートル離れた場所にいて,2分後に最終電車が出発する。このシチュエーションで終電に間に合わなかった場合は私の走力が足りないわけで,それってもうどうしようもないのですよ。ベストを尽くしたところで無理なもんは無理。
だけど,終電に乗ったと思ったら逆方向に走り始めた……とかだと,明らかに自分の選択ミスで注意力が不足していたわけです。これは「自分の力不足を思い知らされる瞬間」に該当します。
私,みんなが知らないのに面白いSwitch用ゲイム見つけたった! と思ってイキってプレイしてたんですよね。なんなら,この連載でどんな風に「自分しか気づいてないぜ」的な価値をつけて書いたろうかくらいまで夢想して。うん,恥ずかしいよね。
強いてよかったことがあるとすれば,原稿を書いている最中にふと思い立って「溶鉄のマルフーシャ」だけでなく,「溶鉄のマルフーシャ 感想」で検索かけたこと。今回の原稿の「人生の幸せをまさに今,味わってる〜」くらいのくだりでしょうか。危機回避の鼻だけは利いていたんでしょうな。原稿だけでなく恥をかくところだったというね。
ええ,今週は「生きててよかったな」と「自分にガッカリ」を,同一タイトルから突きつけられたっていうお話でした。書き始めた時はこんな気持ちになるはずじゃなかったんだけどなぁ……。でも,「溶鉄のマルフーシャ」は面白いので,ぜひ遊んでみてください。ではまた来週。
今週のハマりゲイム
PlayStation 5:「eFootball 2023」
Nintendo Switch:「溶鉄のマルフーシャ」「Winning Post 10」
iOS:「ロードモバイル」
iOS:「ウイニングイレブン カードコレクション」
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