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「デリバリーお化け屋敷 絶叫救急車 Ver.零 〜zero〜」体験レポート。救急車の中で恐怖体験が繰り広げられる。12月18,19日に体験イベントも開催
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印刷2021/12/13 18:00

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「デリバリーお化け屋敷 絶叫救急車 Ver.零 〜zero〜」体験レポート。救急車の中で恐怖体験が繰り広げられる。12月18,19日に体験イベントも開催

 コーエーテクモゲームスのホラーゲーム「零」シリーズの20周年を記念し,「デリバリーお化け屋敷 絶叫救急車」とコラボレーションした移動型アトラクション「デリバリーお化け屋敷 絶叫救急車 Ver.零 〜zero〜」のメディア向け体験会が実施された。
 「デリバリーお化け屋敷 絶叫救急車」とは,ホラーコンテンツをプロデュースしている怖がらせ隊が主催する,救急車の形をした移動型のお化け屋敷とのことだ。取材当日はそれが「零」とコラボすること以外の情報は明かされず,都内某所の場所と日時だけが知らされていた。本稿ではその体験レポートをお届けしていきたい。

「デリバリーお化け屋敷 絶叫救急車 Ver.零 〜zero〜」の舞台となる救急車
画像集#001のサムネイル/「デリバリーお化け屋敷 絶叫救急車 Ver.零 〜zero〜」体験レポート。救急車の中で恐怖体験が繰り広げられる。12月18,19日に体験イベントも開催

 詳細を聞かされないまま向かった都内某所のガレージには,不気味な彩りの救急車が置かれていた。全体にサビが浮かび,所々に血の手形が付いている。車体には「黒澤総合病院」の名があり,これは「零 〜zero〜」の氷室邸の近くにある病院とのことだ。

車体には血で付けたような無数の手形が。「零 〜zero〜」で見られたスクリーンセーバーのイメージだろうか
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 現場には「零」シリーズのプロデューサー菊地啓介氏が現れ,その概要を説明してくれた。この救急車は40年前に患者を搬送中に事故を起こした車体で,それが今になってとある森の中で発見され,その手がかりとなる写真とカセットテープも一緒に見つかったというのだ。

「零」シリーズプロデューサー菊地啓介氏。手にしているのは,この体験時に使われる射影機だ
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下が事故車の中で見つかった写真とカセットテープ
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 参加者は「零」シリーズでもおなじみの「射影機」を持って救急車の中に入って体験をすることになるのだが,その内部には縄が吊され,足元には無数の日本人形が置いてあるという,見るだけでも恐ろしいシチュエーションが作られている。体験者は最大6人でこの車内に入り,射影機を手に,車内に設置されたヘッドホンを着用して,現場にあったというカセットテープの音源を聞きながら体験に挑むこととなる。

バックドアを開けると体験スペースが現れる。「零 〜zero〜」のシーンそのままの荒縄がぶら下がる
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足元や座席には無数の日本人形が置かれている。撮影のために車内の照明が点灯しているが,通常は真っ暗になる
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 ネタバレとなるため詳しくは触れないが,そこで展開される物語は「零」シリーズの世界観を取り入れたオリジナルのもので,ヘッドホンから聞こえる3D音響と水の飛沫,振動シートなどによって演出され,怖さを一層引き立たせてくれる。射影機はインスタントカメラで,使うチャンスは1度のみ。うまく使えばそこに恐ろしいものが写る……かもしれない。

体験者は射影機を持って座席に座り,体験時はバックドアが閉められる。なお実際の体験時は,ビニールスクリーンが設置される
画像集#007のサムネイル/「デリバリーお化け屋敷 絶叫救急車 Ver.零 〜zero〜」体験レポート。救急車の中で恐怖体験が繰り広げられる。12月18,19日に体験イベントも開催

 今回企画された「デリバリーお化け屋敷 絶叫救急車 Ver.零 〜zero〜」は,2021年12月18日と19日に,一般体験会の第1弾がよみうりランドにて実施されることが決定している。第2弾の日程は特設ページを確認しよう。現在は商業施設に派遣を行っているとのことで、依頼したい場合は怖がらせ隊の公式サイトを参照してほしい。

 今回の企画の経緯について菊地氏は,今年の「零」シリーズ20周年にあたり,それに関連する企画を模索していたときに,怖がらせ隊の代表である今出彩賀氏より「絶叫救急車」とコラボについて打診があったことがきっかけになったと語る。今出氏は,シリーズ4作目の「零 〜月蝕の仮面〜」に開発者として携わっていて,プライベートでも「零」シリーズへの強い愛を持っており,射影機を使うアイデアも今出氏によるものだそうだ。
 シナリオの製作は怖がらせ隊が行い,その監修を菊地氏とシリーズディレクターの柴田 誠氏が担当し,何度もリテイクを出して,「零」の世界観や演出にマッチさせたという。演出に使われているBGMやSEはシリーズのものを踏襲していて,ファンならばグッとくるポイントもあるので,ぜひ耳を澄ませて聞いてほしいとのことだ。

射影機に写ったものとは……!? それが何かは,体験して実際に確かめてみてほしい
画像集#008のサムネイル/「デリバリーお化け屋敷 絶叫救急車 Ver.零 〜zero〜」体験レポート。救急車の中で恐怖体験が繰り広げられる。12月18,19日に体験イベントも開催

 菊地氏は20周年を迎えた「零」シリーズについて,「ホラーコンテンツとして20年続く例はあまりない」ということを踏まえ,毎回ファンの反応を受け止めつつ,新作では常に新しい怖さを提供することを目指して開発を続け,それを喜んでくれるファンに支えられていると述べる。ついに20周年を迎えられ,とても感慨深いと話していた。

 今回の「デリバリーお化け屋敷 絶叫救急車 Ver.零 〜zero〜」も,ゲームと同様に,実際に体験することで怖さと楽しさの両方を味わえる。「『零』を知っている人はもちろん,知らない人にも試していただいて,射影機を手にその世界観に入ってみてほしい」と菊地氏は語った。

「デリバリーお化け屋敷 絶叫救急車 Ver.零 〜zero〜」一般体験会概要
■日程:12月18日(土),19日(日)
■会場:よみうりランド「HANA・BIYORI」立体駐車場 屋上
https://www.yomiuriland.com/hanabiyori/
■時間:11:00〜20:30(最終受付20:15)※整理券配布時間は10:00〜
■価格:1,500円 (特等席1,800円)
■企画概要:約40年前,黒澤総合病院の救急車が行方不明となった。現代になり,森の奥でボロボロに朽ちた1台の救急車が発見される。車内からは,救急搬送されていたであろう女性の写真と,古びたカセットテープが発見された。一体この救急車の中で何が起きたのか,カセットテープを聞いてご自身でお確かめください……。
■特設ページURL:https://kowagarasetai.com/delivery-obakeyashiki-zero/

怖がらせ隊 代表 今出彩賀氏より
 20年前の1作目から「零」シリーズの大ファンで,眠れなくなる程の恐怖,そして切ないストーリーに引き込まれていきました。零の制作に携わりたいが為にゲーム業界を目指した程です。それは「月蝕の仮面」で叶いましたが,お化け屋敷会社を立ち上げてからの夢は「零のお化け屋敷を作る事」。
 今その夢が叶いました。同じく零が大好きな方へ,また,まだ零を知らない方へ向けて,零の魅力を存っ分に伝えられるよう音声から小物まで心を込めて作ったので楽しんで下さい!

「零 〜濡鴉ノ巫女〜」公式サイト

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