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スマホゲームのセルラン分析(2023年12月14日〜12月20日)。今週の1位は「呪術廻戦 ファントムパレード」。2023年の世界収益ランキングも
データ分析を専門に行うSensor Towerによると,2022年におけるスマートフォン向けゲームの国内収益は約2兆1422億円に達している(関連記事)。そんな世界有数のスマホゲーム大国となった日本で,いま最も売れているタイトルをはじめとした,さまざまなデータを毎週お届けするのが,本連載「スマホゲームのセルラン分析」である。
スマホゲームの国内収益ランキング
(2023年12月14日〜12月20日)
順位 | 前週 | タイトル | DL数の前週比 | 収益の前週比 |
---|---|---|---|---|
1 | 17 | 呪術廻戦 ファントムパレード | 25% | 515% |
2 | 7 | プロ野球スピリッツA | 5% | 58% |
3 | 3 | モンスターストライク | 76% | -17% |
4 | 2 | Fate/Grand Order | -18% | -55% |
5 | 63 | ドラゴンボールZ ドッカンバトル | 17% | 630% |
6 | 8 | ウマ娘 プリティーダービー | 37% | -6% |
7 | 22 | 原神 | 5% | 126% |
8 | 9 | 勝利の女神:NIKKE | -6% | -17% |
9 | 1 | eFootball 2024 | -5% | -67% |
10 | 6 | 荒野行動 | -13% | -42% |
11 | 27 | あんさんぶるスターズ!!Music | 22% | 117% |
12 | 13 | Pokémon GO | -2% | 3% |
13 | 15 | モンスターハンターNow | -31% | 15% |
14 | 61 | ヘブンバーンズレッド | 106% | 345% |
15 | 49 | 三國志 真戦 | 1% | 229% |
16 | 14 | ロイヤルマッチ | -13% | -12% |
17 | 18 | ドット勇者 | -2% | 16% |
18 | 16 | パズル&サバイバル | -3% | -10% |
19 | 11 | プロジェクトセカイ | -20% | -34% |
20 | 5 | パズル&ドラゴンズ | -11% | -63% |
21 | 57 | Pokémon Sleep | 15% | 193% |
22 | 12 | ロマンシング・サガ・リ・ユニバース | 32% | -37% |
23 | 4 | ドラゴンクエストウォーク | -14% | -71% |
24 | 41 | ブルーロック Project: World Champion | -8% | 65% |
25 | 40 | ディズニー ツイステッドワンダーランド | 4% | 56% |
26 | 21 | 信長の野望 覇道 | -34% | -12% |
27 | 146 | DUEL MASTERS PLAY’S | 2% | 543% |
28 | 24 | LINE ポコポコ | -52% | -12% |
29 | 35 | ドラゴンボール レジェンズ | -7% | 25% |
30 | 36 | にゃんこ大戦争 | 17% | 22% |
31 | 28 | ONE PIECE バウンティラッシュ | -6% | -8% |
32 | 29 | ガーデンスケイプ | 17% | -4% |
33 | 32 | Age of Origins | -22% | 6% |
34 | 20 | メメントモリ | -2% | -30% |
35 | 10 | 崩壊:スターレイル | 49% | -66% |
36 | 30 | KARIZ - カリツの伝説 - | -10% | -8% |
37 | 25 | 放置少女 | 1% | -27% |
38 | 34 | ホームスケイプ | 6% | -9% |
39 | 65 | パワフルプロ野球 栄冠ナイン クロスロード | 11% | 57% |
40 | 31 | ホワイトアウト・サバイバル | -22% | -18% |
41 | 19 | Call of Duty: Mobile | -6% | -45% |
42 | 33 | Toon Blast | -3% | -17% |
43 | 55 | ドラゴンクエストタクト | -38% | 28% |
44 | 79 | 三國志 覇道 | -4% | 98% |
45 | 87 | オーディン:ヴァルハラ・ライジング | 6% | 133% |
46 | 46 | 七つの大罪 光と闇の交戦 | -15% | 0% |
47 | 47 | LINE:ディズニー ツムツム | 7% | -3% |
48 | 23 | ブルーアーカイブ | -6% | -55% |
49 | 38 | FINAL FANTASY VII EVER CRISIS | 35% | -29% |
50 | 72 | ファイアーエムブレム ヒーローズ | 1% | 35% |
※データはSensor Towerから引用。データのない箇所は「-」と記載
※App StoreとGoogle Playが集計対象。PC/コンシューマ版のデータは含まれていない
今週の国内収益ランキング1位は「呪術廻戦 ファントムパレード」(iOS / Android)だ。前週比で収益を515%伸ばしている。
ゲーム内では「劇場版 呪術廻戦 0」を題材としたイベントの後編が12月15日にスタートし,乙骨憂太がピックアップガチャに登場。続いて夏油 傑も12月18日に実装され,この日に今週の最高日間収益を記録した。
「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」(iOS / Android)は「アツさを解き放て!冬のDOKKANキャンペーン」を12月14日に開始し,SSRの出現確率が2倍になる「聖龍祭」などを実施中だ。前週比630%の増収で,63位から5位まで順位を上げた。
12月18日に4周年を迎えた「DUEL MASTERS PLAY’S」(iOS / Android)は,さまざまな記念施策(外部リンク)を展開した。12月14日発売の新カードパック「LEGEND OF PLAY'S 2024」や新構築済みデッキ「熱き覇闘のドラゴン魂」などが,前週比543%の増収につながった。
また,「ヘブンバーンズレッド」(iOS / Android)はメインストーリー断章II「死にゆく季節でぼくらは」を12月15日に実装し,スーツ姿の國見タマと逢川めぐみがピックアップガチャに登場した。前週比で345%の増収を達成し,14位にランクインしている。
2023年の世界収益ランキング
(2023年1月1日〜2023年12月20日)
今回は,全世界のApp StoreとGoogle Playにおける2023年の収益ランキングを紹介しよう。なお,集計期間は12月20日までとなっている。
順位 | 前年 | タイトル | DL数の前年比 | 収益の前年比 |
---|---|---|---|---|
1 | 1 | 王者荣耀 | 31% | 0% |
2 | 2 | PUBG MOBILE | 5% | -15% |
3 | 4 | キャンディークラッシュ | -7% | 4% |
4 | 3 | 原神 | -9% | -27% |
5 | 5 | Roblox | 23% | 5% |
6 | 21 | ロイヤルマッチ | 253% | 96% |
7 | 6 | コインマスター | 37% | 2% |
8 | - | 崩壊:スターレイル(2023年4月〜) | - | - |
9 | 18 | ガーデンスケイプ | 76% | 45% |
10 | 7 | Pokémon GO | -7% | -10% |
11 | - | MONOPOLY GO!(2023年4月〜) | - | - |
12 | 14 | ホームスケイプ | -33% | -6% |
13 | 12 | モンスターストライク | -21% | -14% |
14 | 10 | Fate/Grand Order | -2% | -15% |
15 | 8 | 三國志 真戦 | -41% | -31% |
16 | 13 | クラッシュ・オブ・クラン | -19% | -16% |
17 | 22 | Call of Duty: Mobile | -2% | 2% |
18 | 9 | ウマ娘 プリティーダービー | -45% | -36% |
19 | 29 | タウンシップ | -14% | -15% |
20 | - | 逆水寒(2023年6月〜) | - | - |
21 | 24 | フィッシュダム | -19% | -1% |
22 | 27 | リーグ・オブ・レジェンド:ワイルドリフト | -23% | 7% |
23 | 82 | 勝利の女神:NIKKE(2022年11月〜) | -20% | 159% |
24 | 26 | リネージュM | -24% | -3% |
25 | 23 | エボニー - 王の帰還 | -20% | -16% |
世界市場も,日本市場と同じく2年連続の減収傾向となった。
新作タイトルは,日本でも好調な「崩壊:スターレイル」「勝利の女神:NIKKE」のほか,欧米を中心に人気の高い「MONOPOLY GO!」と,中国でヒットした「逆水寒」がランクインしている。
日本発のタイトルは「モンスターストライク」「Fate/Grand Order」「ウマ娘 プリティーダービー」がTop25に入っているが,どれも昨年と比べて順位を落としており,とくにウマ娘 プリティーダービーはTop25のタイトルで最もスコアが悪く,前年比で-36%を記録した。
好調なタイトルとしては,前年比96%の増収で6位となった「ロイヤルマッチ」と,前年比45%の増収で9位となった「ガーデンスケイプ」が挙げられる。どちらも,同じ絵柄を3つ並べて消していく,マッチ3パズルというジャンルのゲームで,収益だけでなくDL数も大きく伸ばしている。
とくにロイヤルマッチは,広告でよく見るという人も多いだろう。
また,ガーデンスケイプを配信するPlayrixも広告戦略で知られており,同社からは「ホームスケイプ」「タウンシップ」「フィッシュダム」もTop25にランクインしている。
最近のスマホゲーム市場では,シンプルな操作性と広告の組み合わせが,高収益のカギとなっていそうだ。
なお,年末年始を挟むので,次回の更新は2024年1月11日を予定している。良いお年を!
Sensor Tower 日本語公式サイト
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