プレイレポート
[プレイレポ]「呪術廻戦 ファントムパレード」は,歯応えのあるバトルを堪能しながら,TVアニメの追体験からオリジナルストーリーまで楽しめる
TVシリーズの物語を追体験できるだけでなく,「ファンパレ」オリジナルのキャラクターが登場するオリジナルストーリーも展開される。なおメインのゲームシステムは,さまざまな呪霊と戦っていくターン制のコマンドバトルRPGとなっている。
本稿では,メインストーリーやバトルシステム,キャラクターの育成要素など,先行プレイで体験できた部分のインプレッションを交え,プレイレポートをお伝えしよう。
※記事内のゲーム画面はすべて開発中のものです
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メインストーリーは全編新規録音のフルボイス
TVアニメを追体験する圧倒的なボリューム
「ファンパレ」の軸となる「メインクエスト」は,TVアニメの世界観・ストーリーを再現し追体験できる。TVアニメ1期の物語を,Live2Dによるキャラクターたちの掛け合いやスチルイラスト,場合によってはアニメーションの挿入など,本作ならではの演出で楽しめるのだ。しかも,セリフはすべて新規フルボイスで収録されており,TVアニメを振り返るとともに,同じシーン・セリフでも新鮮な体験ができる。
そして,本作最大の注目ポイントは,オリジナルストーリー「福岡分校編」だ。時系列としてはTVアニメの「京都姉妹校交流会編」と「起首雷同編」の間の物語となっており,竜胆サキ(CV:佐藤利奈),結木海斗(CV:西山宏太朗),奈木野健介(CV:小山力也)といった複数のオリジナルキャラクターも登場するため,気になる人も多いだろう。
この「福岡分校編」が楽しめるのはメインクエスト第7章からで,第6章「起首雷同編」をクリアするとプレイ可能となる。しかし残念ながら先行プレイの限られた時間ではそこまで到達できなかったので,リリース後までおあずけだ。
実際にプレイしてみると分かるのだが,本作はTVシリーズの流れがかなりていねいに描かれていた。アニメ相当のテキスト量に加え数々の強敵とのバトルも発生するため,第7章までの道のりは思っていたよりも険しい。オリジナルストーリーは楽しみだが,焦らずじっくり進めていくのが良さそうだ。
また,本作にはメインストーリーのほかにもキャラクターたちの日常が垣間見えるような「サイドストーリー」が用意されている。いろいろなキャラクターたちの掛け合いが見られるので,こちらもぜひ楽しみにしていてほしい。
「呪力」「必殺スキル」「廻想残滓」「連携必殺」など
強敵ほど戦略性が増していくターン制コマンドバトル
本作は“ターン制コマンドバトル”を採用しており,キャラクターが持つ固有の攻撃やバフ・デバフなどのコマンドスキルを選択して呪霊と戦っていく。バトルには最大4人のキャラクターカードを配置でき,サブやサポートなども含めると最大6人でチームを編成できる。
各キャラクターはそれぞれ固有のコマンドスキルを3つ,必殺スキルを1つ所持しており,1ターンごとに選択して戦うが,中には「呪力」を消費するスキルが存在する。呪力は上限までは毎ターン増加するが,消費に必要な呪力が足りない場合は,そのスキルは使用できないので注意が必要だ。
バトル中は,左側のキャラクターから1st,2nd,3rd,4thとなり,一部の特殊なコマンドスキルを除いては基本的に数字の小さい順(左から)に行動を行う。プレイした感覚では,後々編成の順番も攻略要素につながっていきそうにも感じられた。
必殺ゲージはコマンドスキルを使用したり敵から攻撃を受けたりすることで上昇し,ゲージが最大になると各キャラクター固有の「必殺スキル」が使用できる。必殺スキルは主に攻撃系が多く,キャラクターによって単体攻撃や複数攻撃などさまざまだが,中にはバフ・デバフ,回復といった必殺スキルを持つキャラクターも存在しそうだ。
また,同じターンに2人のキャラクターが必殺スキルを使用すると「連携必殺」が発動する。「連携必殺」は個々の必殺スキルの効果が上昇するだけでなく,使用した必殺スキルによって「連携必殺」後に異なる追加効果も発生するため,バトルを大きく有利にできる要素にもなっている。
バトルでは,編成するキャラクター1人ごとに1つ「廻想残滓」を設定できる。これは,設定すると個々の「廻想残滓」が持つステータスの補正を受けられるため,バトルでは大きなサポートとなる。また「廻想残滓」の中には「廻想スキル」を持つものもあり,バトル中に使用するとダメージアップやHP回復,バフ・デバフなど「廻想残滓」ごとに決まった効果を発揮してくれる。
そして強敵とのバトルでは,敵に「ブレイクゲージ」が現れる。これはダメージを与えていくことで減少し,0にすると次のターンで敵を行動不能にさせ,攻撃の大きなチャンスになる。強敵とのバトルを有利に進めるためには必須の要素だ。
一方で,敵もプレイヤー側と同様に「必殺スキル」を持っており,ターン経過で敵ごとに決まった必殺カウントが増加していく。カウントが最大になった次のターンで強力な必殺スキルを発動してくる。弱い敵ならどうということはないが,強敵になるとそうもいかないので,必殺カウントにも注意が必要だろう。
全体的にバトルのテンポはよく,オートモードや倍速設定などもしっかり備わっているのでプレイしやすかった。ただ,コマンドバトルの都合上,強敵とのバトルではややバトル時間が長くなりがちになっており,敵の強さも含め,難度は少し高めに感じられた。
しかし,キャラクターの特徴やスキル,「廻想残滓」の能力や敵との相性(属性による有利不利関係)などを育成も含めて少しずつ理解してくると,バトルはかなり奥深い。ボスクラスの強敵と対峙すると,編成から行動順,使用するスキルや設定する「廻想残滓」などを考えて,やりごたえあるバトルが存分に楽しめそうだ。
初心者にも分かりやすい育成要素
地道な強化が7章「福岡分校編」に進む近道に
おそらく多くの人が,オリジナルストーリーの「福岡分校編」が気になっていると思われる。しかし,先述したとおり道のりは結構長く,たどり着くまでには強敵たちとのバトルにも勝利していかなければならない。そこで重要になるのは,やはりキャラクターの育成だ。
本作の育成要素は,カードごとに「キャラクターレベル」と「スキルレベル」,ステータスの上昇が可能な「GRADE強化」や「覚醒」といったものも存在する。また,キャラクターごとに設定されているキャラランクを上げていくと,対象のキャラクターのカードすべてのパラメータをアップさせることも可能だ。
ほかにも,サポートとして使用する「廻想残滓」のレベルアップも可能だ。こちらもレベルを上げることで「廻想残滓」ごとに設定されているステータスの補正値がアップしていく。また,「廻想残滓」のレベル上限も開放できる。専用アイテムを使用すると最大5段階までレベル上限の開放ができ,上限開放によって「廻想残滓スキル」が1つ増えたり,強化されたりといった恩恵も受けられる。
育成要素は,複雑すぎずなじみのあるシステムで,本作で初めてこういったゲームをプレイする人にとっても,比較的分かりやすい印象だ。育成の方針についてはゲームをプレイしながら大いに悩むことになるだろうが,育成の方法や操作は簡単なので,そちらで困ることはないと思う。
本作はいわゆるスタミナシステム(本作ではAPと呼称)を採用しており,プレイヤーランクが上昇することでAPの上限が増加し,キャラクターの各種パラメータボーナスも獲得できる。そのため,プレイサイクルとしては,メインクエストを軸に行き詰まったら各種強化クエストやアイテム収集コンテンツで育成アイテムなどを収集。そしてキャラクターを育成して再びメインクエストへ行ったり,各種バトルコンテンツへ挑んだりという流れになるだろう。
実際先行プレイ時もそういった流れでプレイできており,バトルだけでなくゲーム自体のテンポも良く,少々熱中してしまいあっという間に時間が過ぎていた。とにかく「呪術廻戦」愛が強く感じられるので,リリースを楽しみにしていてほしい。
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