プレイレポート
Quest 2版「バイオハザード4」の新モード“ザ・マーセナリーズ”は,VR化によるゲームスピード向上がスコアアタックとの相性抜群!
オリジナル版「バイオハザード4」にも登場した「ザ・マーセナリーズ」だが,VR化によるゲームスピードの向上や,新たに追加された「チャレンジモード」はどんな変化をもたらしているのか。本稿では,Quest 2版「ザ・マーセナリーズ」のプレイレポートをお届けしよう。
※記事内のスクリーンショットは,リリース前のテスト版にて撮影したものです。実際のゲーム画面と異なる場合があります。
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おなじみの「ザ・マーセナリーズ」がQuest 2版にも登場!
まずは,「ザ・マーセナリーズ」について紹介しよう。本モードは,制限時間内に敵の群れをできるだけ多く倒し,ハイスコアを目指すスコアアタックモードだ。各マップには制限時間を延長するアイテムや,スコアにボーナスを加算するアイテムなどが隠されており,それらを取得しながらスコアを稼いでいくことになる。一定時間内に連続して敵を撃破するとコンボとなり,通常よりも多くスコアが稼げるため,いかにコンボを切らさずに立ち回るかが重要なポイントだ。
「ザ・マーセナリーズ」では,本編で操作した「レオン」だけでなく,作中でレオンを翻弄する謎の女性「エイダ」,強敵「クラウザー」といったキャラクターで遊べるのも大きな特徴だろう。シリーズファンにはおなじみの「ハンク」「ウェスカー」も本モード限定で登場する。
キャラクターたちはそれぞれ異なる装備を所持しているだけでなく,体術や必殺技など固有の技を持ち,まったく異なる立ち回りをすることができる。
「レオン」はハンドガンとショットガンを使う,スタンダードな使いやすいキャラクターとなっている。
「エイダ」も比較的スタンダードなキャラクターだ。装備はハンドガン,マシンピストル,スナイパーライフルの3つで,中〜遠距離を主軸に戦うことになる。
「クラウザー」はメイン武器として弓矢を使用する特殊なキャラクターだ。矢は威力が高いが,一発撃つごとに構えな直さなければならないため,連射力は低め。また,一定時間ごとに必殺技として,あらゆる敵を一撃で薙ぎ払う突進技も使える。この突進をどのタイミングで使うかが鍵になるだろう。
「ハンク」は本編に登場しないゲストキャラだ。装備がマシンピストルのみだが,ボス級の敵ですら一撃でとどめを刺せる「処刑」という強力な体術を使うことができる。ただしヘッドショットでひるむ相手にしか使えないので,処刑を使えない相手への対処が重要になってくる。
「ウェスカー」も本編には登場しないゲストキャラである。サイレンサー付きのハンドガンに加え,スナイパーライフル,マグナムといった強力な装備を持ち,敵を大きく吹き飛ばす体術「掌底」も使いこなす。状況に応じて,装備をうまく切り替えて戦いたい。
なお,最初から選べるのは「レオン」のみで,各ステージの成績によってキャラクターが開放されていくシステムになっている。
ステージは本編で訪れた場所を元にした「村」「古城」「孤島」「波止場」が用意されている。村はほぼ本編通りのマップなので,すぐに慣れるだろう。後半のマップは複雑な構造が増え,立ち回りが難しくなっていく。まずは制限時間延長とスコアボーナスのアイテムが,どこにあるのかを覚えるところからはじめよう。
VR化によりスコアアタックもスピーディに
本編のプレイレポート(関連記事)でお伝えしたように,Quest 2版バイオハザード4は,VR化により非常にスピーディなプレイスタイルで遊べる。ゲームパッドでプレイするオリジナル版と比較すると,もはや別のゲームと言っていい。
ゲームスピードの高速化は,スコアアタックモードとなる「ザ・マーセナリーズ」と非常に相性がいい。“移動”と“攻撃”を同時に行えることで,位置取りから目標の撃破までがとてもスムーズに行動できる。狙った相手を確実に倒していく必要がある本モードでは,より精度の高いプレイを実現できるのだ。
ただし,VR化により難度が上がってしまった点もある。それはスナイパーライフルでの銃撃だ。スナイパーライフルはその名の通り,スコープを覗いて狙撃する武器だが,VRでの狙撃はじっくり狙わなければ当てることが難しい。一刻を争うスコアアタックとなると,スナイパーライフルをまともに使いこなすのは容易ではないだろう。
なお,オリジナル版でスコープを覗かないと撃てなかった銃は覗かずに撃つこともできる。しかし,狙いを定めづらいため,すぐそばにいる敵以外にはあまり有効ではない。スナイパーライフルを使用する場合は,単純な操作の変化に慣れる以上にコツをつかむ必要があるだろう。
Quest 2版オリジナルの新モード「チャレンジモード」
Quest 2版の「ザ・マーセナリーズ」には,新要素「チャレンジモード」が追加されている。
本モードは,「ザ・マーセナリーズ」のキャラとマップを,それぞれ指定された状態でプレイするというものだ。それに加えて,さまざまな「ミッション」にも挑戦しなければならない。ミッションの内容は多種多様で,「シカゴタイプライター固定」「ロケットランチャー固定」といった簡単なものから,「ヘッドショット以外禁止」「1発食らうとゲームオーバー」のように難度が上がるものまで登場する。
このチャレンジモードがなかなかよくできている。ミッションが「ヘッドショット以外禁止」の場合,武器が「ハンドキャノン」(全ての敵が一撃で倒せる)になったり,「ナイフ固定」の場合は操作キャラクターがクラウザーになり,突進技のクールタイムが短くなったりして,単なる縛りプレイではなく,通常プレイとは異なる遊び方ができるのが面白い。
チャレンジは20種類用意されており,1つクリアするとスコアに応じたメダルを最大で5枚獲得できる。メダルの総獲得数に応じて,本編で使用できる追加要素がアンロックされていくというシステムだ。
追加要素には,オリジナル版にもあった「レオンのマフィア衣装&アシュリーの騎士衣装」や「シカゴタイプライター」をはじめ,画面がモノクロになる「クラシックホラーモード」,敵の頭が巨大化する「ビッグヘッドモード」など,Quest 2版特有のものも存在する。
ミッションの難度はかなりばらつきがあり,簡単なミッションはメダル4枚ぶんくらいのスコアは比較的達成しやすい。しかし,難しいミッションになるとスコアを稼ぐどころか,クリア自体ままならない。クリアできないと1枚のメダルももらえないので,追加要素の開放は骨が折れそうだ。
「ザ・マーセナリーズ」をプレイしたことで,VR化によるゲームスピードアップの恩恵を本編以上に実感した。じっくりと敵を迎え撃てる本編と違い,制限時間との戦いとなる新モードでは,いかに素早く,効率よく敵を倒すかを考えなければならない。攻撃や周囲の確認など,さまざまな点で自由度がアップしたQuest 2版は,「ザ・マーセナリーズ」との相性もばっちりと言える。
今回のアップデートはQuest 2版を所持していれば無料で適応される。本編とは異なる遊び方が追加されるので,本作を遊び尽くしたという人も,この機会に新たな戦いに挑んでみよう。
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バイオハザード4(Oculus Quest 2版)
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