プレイレポート
バトロワ系クイズゲーム「Survival Quiz CITY」プレイレポート。知力とアクションの腕前が必要なサバイバルを楽しめる
“サバイバルクイズアクション”と銘打たれた本作は,単なるクイズゲームではなく,プレイヤー同士で生き残りを賭けた,バトルロイヤル形式のアクションゲームでもあるのだ。クイズに正解できれば,もちろん有利にはなるが,クイズの回答「以外」の部分で競うパートが非常に重要になってくる。
今回,発売前に本作をプレイする機会を得たので,そのプレイレポートをお送りしたい。
勝ち組・負け組,運命の分かれ道。あの手この手で生き残れ!
クイズゲームは雑学に詳しくないと楽しめないと思っている人は多いと思うが,本作の場合,まったくそんなことはない。本作におけるクイズの回答は,勝ち負けを左右するすべてではないからだ。
まず,ゲームルールは「賞金稼ぎ」と「サバイバル」があり,「賞金稼ぎ」は,最終ラウンド終了時に最もお金を持っている1人が優勝。「サバイバル」は,生き残った最後の1人が優勝となる。
1試合は,1〜3ラウンドと最終ラウンドの計4ラウンドからなっており,各ラウンド開始時のクイズでの勝敗で,参加者が「勝ち組」と「負け組」に分けられる。負け組は,クイズの答えを間違えたか,合っていたが回答が遅かった者たち。勝ち組は,クイズに正解した上位勢だ。
負け組になると,アクションコースを抜けてゴールを目指す必要がある。制限時間内にゴールする必要があり,「サバイバル」ルールだとゴールできなかったプレイヤーは失格となる。ラウンドが進むごとに,1人また1人と脱落していく。
操作はシンプルで,ジャンプ,ダッシュ,ほふく移動の3つ。ダッシュは継続して走るものではなく,瞬間的な加速。ダッシュを使用すると,スタミナゲージが少し減る。スタミナゲージは時間経過で自然回復するが,スタミナが完全に切れてしまうと,回復までに少し時間がかかる。スタミナが切れないラインを見極めつつ,こまめにダッシュを活用していく必要がある。
一方の勝ち組は,負け組たちがアクションをがんばっているところを攻撃し,邪魔をする役割だ。勝ち組にはいろいろな武器が用意されており,その攻撃を負け組に当てることでノックバックを発生させ,コースから落下させられる。負け組が「ほふく移動」をしているとノックバックしにくいが,ほふく移動にはスタミナを使う。負け組もずっとほふく移動を続けられないので,立ち上がるタイミングを狙うか,ほかのキャラを狙おう。
また,勝ち組・負け組ともに「コイン」を集めるのが重要になってくる。各ラウンドの合間には「買い物タイム」があり,集めたコインを使って,ショップで買い物ができる。ここで買ったアイテムによって,次のラウンドでの戦いを有利に運べるのだ。
負け組の場合は,アクションコース中にコインが配置されており,勝ち組は,負け組に攻撃をヒットさせることでコインが得られる。
さらに,負け組の上位3名は「最重要ターゲット」となり,「1st」「2nd」「3rd」のアイコンが表示されてしまう。勝ち組は,最重要ターゲットをコース外へ落とすと,ボーナスとして通常より多くコインが得られるため,非常に狙われやすい。負け組の場合は,これら3名への攻撃に巻き込まれないよう,距離をとっておいたほうがいいかもしれない。
ラウンドの合間の買い物タイムでは,「庶民のショップ」「高級なショップ」「伝説のショップ」という3つの店を訪れることができる。当然,上位のショップで売られているアイテムの方が強力だが,高級なショップに入るには,庶民のショップで売られている「高級な鍵」,伝説のショップに入るには,高級なショップで売られている「伝説の鍵」を買う必要がある。
高額なコインを放出してでも上位のショップに入るか,庶民のショップで大量にアイテムを買うか。はたまた,後の買い物タイムのために温存するのか。プレイヤーは選択を迫られるが,買い物タイムは1分間なので,じっくり考える余裕はない。
このように,クイズによって勝ち組になったり負け組になったりしつつ,最終ラウンドに向かうわけだが,「賞金稼ぎ」ルールだと,最終ラウンドが「下剋上クイズ」になる。このクイズでは,負け組がコース頂上にあるボタンを押すと,大逆転が発生し,勝ち組は全財産を失うのだ。
下剋上クイズはひたすら上へと登っていくタイプのコースだ。登るためにはスタミナを消費するため,途中にある足場で休憩が必要になってくる。しかも,勝ち組による攻撃で下に落とされることも少なくないので,下剋上は,そう簡単にはいかない。
知力,アクション,時の運。クイズで魅せる,バトロワの新たな形
今回のプレイでは,筆者は残念ながら一度も優勝はできなかったが,非常に濃密な時間を過ごせた。1ゲームが15〜20分程度なので気軽に挑めるうえ,勝っても負けても知識が増強される。ただゲームで遊ぶだけではなく,ついでに雑学も学べるのだ。独特の個性を放つキャラクターや世界観のおかげで,バトロワ形式ながら,まったく殺伐としない雰囲気も素晴らしい。
知力だけでは勝てないが,クイズで不正解を出し続けていると,確実に不利になっていくし,勝ち組・負け組ともに,自陣に優秀なプレイヤーがいるかどうかという「運」も大事になってくる。「決してクイズ一辺倒ではないクイズゲーム」という,新たな地平を切り拓いていると感じた。
また,オリジナルクイズを作成して,カスタムマッチで使用することもできる。自分の作ったクイズを公開して,ほかのプレイヤーに遊んでもらったり,ほかのプレイヤーが作ったクイズを自分の環境で遊ぶこともできる。非公開設定もあるので,内輪ネタをクイズにして,仲間内だけで盛り上がることも可能だ。
ニューヨークへ行きたいかどうかを熱く問われる,往年の名番組をはじめとして,昔は一般視聴者が参加できるクイズ番組が多かったものだ。本作は,アクションを交えた新時代のクイズバラエティー番組に参加しているかのような体験ができる斬新なタイトルだ。本稿を読んで少しでも気になったなら,ぜひ体験してみてほしい。
「Survival Quiz CITY」公式サイト
- 関連タイトル:
Survival Quiz CITY
- この記事のURL:
(C)BANDAI NAMCO Studios Inc.
Published by Phoenixx Inc.