プレイレポート
[プレイレポ]「FFVII」の物語を網羅できるファン必見の新作アプリ「FINAL FANTASY VII EVER CRISIS」クローズドβをレポート
本作は「FINAL FANTASY VII」(以下,「FFVII」)のリメイク作品として,2021年に発表されたタイトルだ。原点となる「FFVII」だけでなく,「クライシス コア -FFVII-」(以下,「クライシス コア」)などのストーリーもアプリで遊べ,「コンピレーション・オブ・ファイナルファンタジーVII」の完全網羅が謳われている。
本稿では,そんな「FINAL FANTASY VII EVER CRISIS」のCBTの内容をお届けしていく。
「FINAL FANTASY VII EVER CRISIS」公式サイト
コマンドバトルの奥深さとアプリゲームならではの手軽さを両立した戦闘システム
本作のバトルシステムはアプリ独自のもので,「FFVII」「クライシス コア」,そしてオリジナルストーリーである「ファーストソルジャー」編の3つの物語を追体験できるのが特徴だ。ステージ攻略式でストーリーを進めていき,道中の会話内容や演出などはオリジナル版を彷彿とさせる。
ストーリーは最初からすべて実装されるわけではなく,章ごとに配信されていくようで,今回体験したCBT版では各作品の序盤を遊ぶことができた。
戦闘やカットシーンはリアル調のグラフィックスだが,ストーリーはデフォルメキャラで描かれているのも本作の特徴だろう。オリジナル版の雰囲気に近いデザインだが,キャラや背景は細かく描写されていて,ビジュアルクオリティは高い。
一部のストーリーではダンジョン内を探索することになり,原作再現されたエリアを自由に動き回れる。探索中はランダムエンカウントで敵が登場するほか,移動していると宝箱からアイテムなども入手できる。ガチャチケットや,おもにガチャに使うブルークリスタルなどをゲットできるので,隅々まで探索したい。
移動方法は移動したい場所をタップするか,バーチャルパッドで操作するかの2種類が用意されている。ハシゴの昇降などのアクションもタップするとすぐに動いてくれるため,操作性で不便に感じることはなかった。
続いてバトルシステムについて触れていこう。戦闘はアクティブタイムバトルシステムで,各キャラクターごとに5つのコマンドや,リミットブレイク(必殺技)などを駆使しながら戦っていく。パーティーは3人編成で,自分が操作しているキャラ以外は自動的に行動してくれる。
戦闘中は,時間経過で溜まっていくATBゲージを消費することで,アビリティ(コマンド)を発動できる。リアルタイムでバトルが進む中で,どのコマンドを選択するかがポイントだ。
使用するコマンドによって消費するATBゲージも変わるため,「回復できるように温存しよう」「ゲージを全部使って押し切ろう」といったその場の判断力が重要になるだろう。とはいえ,簡単な戦闘はそこまで難しく考えず,ひたすら攻撃してピンチになったら回復,といった戦法でも問題なかった。
敵には弱点属性が設定されていることが多く,相性の良いコマンドを使いながら戦うのがセオリーとなっている。詳細は後述するが,使用する5つのコマンドはある程度自由にカスタマイズできるので,強敵との戦闘では属性相性を考えた組み合わせにするといい。
ゲージが溜まると任意のタイミングで発動できるリミットブレイクも重要だ。パーティー全員のリミットブレイクを同時発動することも可能で,莫大なダメージを叩き出せる。リミットブレイクは攻撃だけでなく,たとえばエアリスなら味方の回復を行えるので,さまざまなピンチを切り抜ける切り札になるだろう。
ATBゲージを使ったコマンドの使用,リミットブレイクと合わせてバトルで重要なのがストリームフェイズだ。ストリームフェイズは,一定時間後に強力な攻撃をしてくる敵にダメージを与え,カウントを0にすることで敵を行動不能にできるシステムだ。
発動前に阻止できれば,しばらくこちらが一方的に攻撃できる時間になるので,戦闘を有利に進められる。ただ,確実に止めるには相性なども重要になるようで,とくに高難度コンテンツだと簡単には阻止できなかった。ストリームフェイズに向けてATBゲージを温存しておく,カウントを0にできないと思ったら防御に専念するといった駆け引きが生じるので,強敵との戦闘にはかなり手応えを感じられる。
そのほか,上級者向けの操作としてコマンドシフトのシステムも印象的だった。コマンドシフトは,アタックシフトだと攻撃寄り,ディフェンスシフトだと防御寄りのステータス変化やバフ効果を得られるというもの。戦闘中に画面右側のアイコンをタップすると,アタックシフト,ディフェンスシフトのどちらかにいつでも切り換えられる。
前述したストリームフェイズでは,とくにこのシフト切り換えが重要だ。ATBゲージを管理しつつシフトチェンジをするのは少々たいへんだが,オートモードもあるので最初は任せてしまっても問題ない。本作のオートモードは非常に優秀で,オート任せでもしっかりシフトの切り換えをしていた。操作に慣れていない序盤は,自分で戦うよりも安定感がありそうだったので,高難度コンテンツ以外は任せきりでも問題なさそうだ。
全体的にバトルは,コマンドを選択して戦う奥深さや手応えがありつつも,スマホアプリ向けに分かりやすく調整されており,遊びやすい印象を受けた。今回のテストプレイでは最後までクリアできなかった難しいコンテンツも用意されているため,ガッツリやり込みたい人でも満足できるだろう。
やり込みコンテンツも充実してじっくり遊べそうな予感
やり込みコンテンツについても,確認できた範囲で紹介していこう。本作は3人編成でパーティーを組むが,キャラクターは最初から所持していてガチャで入手する必要はない。
ストーリーで登場するプレイアブルキャラはいずれも使用・育成が可能な仕組みで,ガチャからは武器などが排出される。
戦闘中に使用するコマンド5種は,自分で自由にカスタマイズできる。使えるコマンドは武器2種,マテリア3つの編成で決定するため,戦う相手に応じてコマンドを細かく調整していくのが編成の醍醐味になりそうだ。火力の高い敵相手なら全員にケアルのマテリアをセットしておくなど,工夫次第で難敵も突破できて達成感を味わえる。
マテリアは合成して製作することもできるが,こちらはかなりのやり込み要素になりそうな印象。合成時には最大4つのサブステータスがランダムで選出されるため,最高のマテリアを追求しだすと合成沼にハマってしまいそうだ。
また,今回は入手まで至らなかったが,スタンプシートを貯めていくことで,衣装が手に入る。クラウドのカッコイイ服をはじめ,各キャラにコスチュームが用意されているので,配信後は新コスチュームの登場にも期待したい。
ストーリー以外の日常的にプレイするコンテンツとしては,育成や高難度ダンジョン,マルチプレイなどが用意されている。マルチプレイはルームを作成,あるいはランダムマッチングでボスに挑む形式で,ひとり1キャラを操作して3人で挑む。出撃前には使用キャラを切り換えられるため,状況に応じて回復キャラを選択してもよさそうだ。
基本的な戦いかたはソロのときと変わらず,オートモードも使用可能。「レイズします!」など簡単な定型文チャットも用意されているため,ランダムマッチングでもある程度連携は取れるだろう。
マルチプレイの報酬としてはメダルが手に入り,ガチャチケットや★5武器確定ガチャチケット,各キャラ専用の育成素材などと交換できる。いずれも強くなるには欠かせないラインナップなので,ストーリー攻略後は育成をしつつ,マルチプレイを周回するサイクルになりそうだ。
そのほかにも,下層に行くほど敵が強くなる“バトルタワー”など,やり込み要素は非常に充実している。ストーリーを読むためにのんびり遊ぶもよし,マルチ要素をはじめガッツリやり込むもよしな作品に仕上がっているので,シリーズファンはもちろん,まだ「FFVII」をプレイしたことがない人もぜひ触れてみてほしい。
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(C)SQUARE ENIX Powered by Applibot, Inc.
CHARACTER DESIGN: TETSUYA NOMURA / CHARACTER ILLUSTRATION: LISA FUJISE
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