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  • PLAION
  • Milestone
  • 発売日:2021/10/01
  • 価格:5830円(税込)
    Collectors Edition:7200円(税込)
    Ultimate Stunt Edition:9250円(税込)
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カジュアル系レースゲーム「Hot Wheels Unleashed」を先行プレイ。カッコイイ&可愛いミニカーがスピーディにコースを駆け抜ける
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印刷2021/07/12 12:00

プレイレポート

カジュアル系レースゲーム「Hot Wheels Unleashed」を先行プレイ。カッコイイ&可愛いミニカーがスピーディにコースを駆け抜ける

 2021年9月30日に発売予定であるレーシングゲーム「Hot Wheels Unleashed」PC / PS5 / PS4 / Xbox Series X / Xbox One / Nintendo Switch)。本作は,ダイキャストカー「Hot Wheels(ホットウィール)」が動きだし,学校や工事現場の片隅で激しくバトルを繰り広げるという内容で,誰もがすぐに楽しめるカジュアルなレースゲームになっている。今回,本作のβ版に相当するバージョンを先行でプレイできたので,プレイフィールなどをレポートしていこう。

画像集#001のサムネイル/カジュアル系レースゲーム「Hot Wheels Unleashed」を先行プレイ。カッコイイ&可愛いミニカーがスピーディにコースを駆け抜ける

 製品版にはマルチプレイやコースエディット,車体のカスタマイズといった要素が存在するが,今回プレイできたのは対CPUの1人プレイのみ。また,先行プレイのクライアントは言語が英語のみとなっていたため,スクリーンショットも英語になっている。Steamの紹介ページでは日本語サポートが表記されているので,製品版では使用できるはずだ。

画像集#002のサムネイル/カジュアル系レースゲーム「Hot Wheels Unleashed」を先行プレイ。カッコイイ&可愛いミニカーがスピーディにコースを駆け抜ける

 本作のテーマとなっている「Hot Wheels」は,1968年から世界中で展開されているダイキャストカーのシリーズだ。派手派手なカラーリングやデフォルメされたデザイン,そして疾走感溢れる「Hot Wheels」のロゴなど,一目見たら忘れられない特徴を持っている。日本でも1969年から販売されており,赤と黄色のロゴや派手な車体を見れば「ああ,あのアメリカンな感じのミニカーね」と思い出せる人も多いのではないだろうか。ちなみに2019年には「マリオカート」を再現した商品も発売されており,そうした面でもゲームとつながりがある。

画像集#003のサムネイル/カジュアル系レースゲーム「Hot Wheels Unleashed」を先行プレイ。カッコイイ&可愛いミニカーがスピーディにコースを駆け抜ける

 そんなHot Wheelsが動きだし,コースでスピードを競い合うのが本作だ。ポイントとなるのは,Hot Wheelsの質感やスケール感があくまで玩具として再現されている点。Hot Wheelsのペイントを施した実車が登場したり,ミニカーが実車並みに巨大化して人が乗り込んだりはせず,プラスチックや金属のボディ,良い意味でミニカーっぽい車輪を備えた実際のHot Wheelsが登場する。
 バスやゴミ収集車,F-1カーといった実車に近いものがあれば,恐竜や戦車,魚雷,パン焼き器にホットドッグといった奇抜なデザインもあって,眺めているだけでも面白い。先行プレイでは予め用意された28種を使用できたが,発売日には60種が加わって計88種になるというから楽しみだ。

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ゴミ収集車「Total Disposal」にはゴミ袋が入っているが,フォトリアルな袋ではなく,実際のミニカーで表現されているものと同じ模様になっている
画像集#014のサムネイル/カジュアル系レースゲーム「Hot Wheels Unleashed」を先行プレイ。カッコイイ&可愛いミニカーがスピーディにコースを駆け抜ける

 Hot Wheelsが走るのは,学校や工事現場の片隅に置かれたコース。大きさはあくまでミニカーのままなので,周囲に置かれたコピー機や椅子が巨大に見えたりするのが楽しい。特徴的なオレンジのコースは実際の商品そのままでありながら,その規模が現実離れしているのも面白いところだ。学校の教室にグルグルとコースをめぐらせたり,廊下をコースにしてしまったりと,現実ではなかなかできないような大規模サーキットで遊べてしまう。まさにファンの夢が現実になったかのようだ。
 そして,Hot Wheelsの挙動もいい意味でミニカーっぽい。高いところから落ちても壊れないし,コースアウトで勢いよくすっ飛んでいく様も,あくまで玩具的だ。
 このように,本作はファンタジーとリアリティのバランスが絶妙で,童心を持った大人の余裕あるユーモアが感じられる。50年を超える歴史を持ち,全世界の子どもやコレクターから愛されるHot Wheelsのゲームならではと言えるだろう。

教室に作られたコースをHot Wheelsが走る
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コースを外れてフラスコと衝突
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このコースでは,恐竜の口からレースが始まる
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クモがランダムに糸を吐き出すトラップ。引っかかるとしばらく動けなくなる
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 ゲームの操作はハンドル,アクセル,ブレーキ,そして「ブースト」だけと非常にシンプルだ。アクセルで加速,コーナーでは急ブレーキをかけてドリフトすることで効率よく曲がる。シンプルな操作とシステムでレースの駆け引きに集中できるのに加え,実車レースではあり得ないような高低差やループによって背景がダイナミックに変化するため,普段レースゲームをあまりプレイしない人でもすぐに楽しめるという印象だ。

「Sky Scraper」は高層ビルの工事現場に作られたコース。雲海へ飛び出すダイナミックなシーンも見られる
画像集#019のサムネイル/カジュアル系レースゲーム「Hot Wheels Unleashed」を先行プレイ。カッコイイ&可愛いミニカーがスピーディにコースを駆け抜ける

 コースレイアウトは,前述したHot Wheels用のトラックの上を走るところもあれば,床や地面を走るところもある。後者はコーンが置かれているだけなので,簡単にコース外に出ることが可能だ。このコース外も広いうえに作り込まれているので,レースそっちのけで探索するのも面白い。ただ,先行プレイで遊んだ範囲では,とくに隠し要素があったり,レースでショートカットができるといった場所はなかったので,勝利を目指すうえであえてコース外に出るメリットはなさそうだ。なお,コースにはボタン1押しで復帰できる。

トラックではコースアウトしないので,積極的に攻め込める
画像集#020のサムネイル/カジュアル系レースゲーム「Hot Wheels Unleashed」を先行プレイ。カッコイイ&可愛いミニカーがスピーディにコースを駆け抜ける

コースアウトしても周囲を走り回れる。結構広い
画像集#021のサムネイル/カジュアル系レースゲーム「Hot Wheels Unleashed」を先行プレイ。カッコイイ&可愛いミニカーがスピーディにコースを駆け抜ける

 Hot Wheelsたちは,見た目だけでなく能力も個性豊かだ。それぞれに「レアリティ」「スピード」「ブレーキングパワー」「アクセラレーション」「ハンドリング」「ブースト」といったパラメータがあり,高レアリティのものほど能力も高い。製品版ではスピードは出ないが操作しやすい「コモン」レアリティからスタートし,「レア」「レジェンダリー」,そして実際の商品でも希少性が高い「スーパートレジャーハント」といったHot Wheelsが手に入る。
 では,レアリティが低いHot Wheelsは勝てないかというと,そんなことはない。今回の先行プレイ版では,コースにある各種のフィールドとブーストを活用すれば,レアリティの差も簡単に覆すことができた。コースのあちこちに帯状のフィールドがあり,ここに入れば急加速したり,ブーストゲージが高速で回復したりする。コース取りをしっかりすれば,タイムがどんどん縮まっていくのが楽しい。

コース上のフィールドはさまざまな効果を持つ。画像のフィールド上ではHot Wheelsがスピードアップする
画像集#022のサムネイル/カジュアル系レースゲーム「Hot Wheels Unleashed」を先行プレイ。カッコイイ&可愛いミニカーがスピーディにコースを駆け抜ける

 「ブースト」は,任意でスピードを上昇させられるものだ。時間とともに増えていくブーストゲージを適切に使い,コーナーからの立ち上がりをスムーズにしたり,直線で追い込みをかけたりするのに利用できる。

 ブーストには2タイプのゲージが存在しており,その特性を理解するのも重要だ。
 1つは丸型のゲージで,時間経過でエネルギーが溜まり,ブーストボタンでゲージ1つ分を消費して一定時間加速できる。ゲージの“●”の数は車種によって異なり,先行プレイでは少ないもので2つ,多いものだと6つまで確認できた。ブースト中でも,空のゲージがあればそこにエネルギーが溜まっていくのが強みで,よほど連続してブーストを使わない限り息切れすることがない。一方,ブーストを発動させると,その1ゲージが尽きるまでは止められないため,へたに使うとスピードに乗ってそのままコースアウトしかねないので注意が必要だ。
 もう1つはスタンダードな棒状のゲージ。ブーストの最中はエネルギーが溜まらないため,丸型ゲージほどの連発は不可能だが,ブーストボタンを離すことで加速を止められるので,細かなコントロールが可能だ。

 文章で読むと少し複雑に見えるが,実際にプレイすればすぐに理解できるだろう。能力値とブーストゲージのタイプを意識することで,レースの組み立てがより奥深くなるというわけだ。

画面右下の丸型ゲージに注目。中央のゲージを消費してブーストしている最中だが,隣のゲージは蓄積が進んでいる
画像集#023のサムネイル/カジュアル系レースゲーム「Hot Wheels Unleashed」を先行プレイ。カッコイイ&可愛いミニカーがスピーディにコースを駆け抜ける

こちらはスタンダードな棒状ゲージ。出力を細かく制御できるが,ブースト中はゲージが溜まらない
画像集#024のサムネイル/カジュアル系レースゲーム「Hot Wheels Unleashed」を先行プレイ。カッコイイ&可愛いミニカーがスピーディにコースを駆け抜ける

 直感的で分かりやすい操作とシンプルなシステムで,スピーディなレースを気軽に楽しめる「Hot Wheels Unleashed」。あくまでミニカーとしてのスケール感と質感にこだわりつつ,ミニカーが自在に走り回るファンタジーを描くバランスが素敵で,幅広い年齢層が楽しめるゲームであると感じられた。
 製品版では多くのHot Wheelsとこれをカラーリングする機能,最大12人でのオンライン対戦と画面分割によるオフラインマルチプレイ,さまざまなお題をこなしてHot Wheelsを手に入れるキャリアモード,自由にコースを作れる機能などが実装されるという。Hot Wheelsやカジュアルなレースゲームが好きな人は,9月30日の発売日を楽しみに待とう。

レース後のリザルト画面。ドリフト距離がメートルではなく,ミニカーのサイズ表記で採用されるインチで計測されている。総ドリフト距離512インチ=約13メートルと,いかにもミニカーな距離感だ。こうした細かい心遣いも嬉しい。なお,日本語版での単位表記がどちらになるかは未定のようだ
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「Hot Wheels Unleashed」公式サイト

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