プレイレポート
「戦国無双5」,光秀編のインプレッションをお届け。イラストが動いているかのような墨絵風グラフィックスで,爽快なアクションが楽しめる
コーエーテクモゲームスの人気アクション「無双」シリーズの中でも,戦国時代を舞台に,武将たちが一騎当千の活躍を見せるのが「戦国無双」だ。久しぶりのナンバリング新作となる「戦国無双5」では,時間を戦国時代初期まで巻き戻し,一新されたキャラクターデザインによる新たな戦国時代が描かれる。この辺りのコンセプトについては,プロデューサーの鯉沼久史氏にインタビューしているので,ぜひチェックしてほしい。
4月23日の生放送では,ゲームが「信長編」「光秀編」からなっており,織田信長と明智光秀,それぞれの視点から戦国時代が描かれることが明かされた。今回4Gamerがプレイしたのは,光秀編の「月山富田城(がっさんとだじょう)の戦い」となる。
光秀編スタート時の光秀は,美濃の大名・斎藤道三の家臣だ。光秀編では斎藤家の内幕が見られ,光秀は道三の息子・義龍に振り回されつつも,自分の信じた義を貫いていく。これまでのシリーズよりも生真面目さや不器用さ,苦労人としての側面が強調されているようだ。
「月山富田城の戦い」では,光秀は出雲の大名・尼子義久に協力し,義久の家臣・山中鹿介とともに,出雲を守るための戦いに赴く。
本作で目を惹くのが,筆のテイストを取り入れたグラフィックスだ。キャラクターの描線や刀の軌跡が筆で描かれたようになっており,これまでのシリーズとはひと味違った,イラストが動いているかのような画面が楽しめる。「月山富田城の戦い」は晴れた屋外でのマップで戦うのだが,建物や地形の明るく淡い色合いと,クッキリした筆風の表現がアクセントとなって美しい。
筆のテイストによって,本作は「無双」シリーズの中でもより和の雰囲気が際立っている印象を受ける。とくに,「無双奥義」使用時の,ドアップになった光秀や鹿介が見得を切り,墨絵のような軌跡を引きながら刀を振り回す迫力ある演出は必見だ。
一新されたキャラクターデザインにも注目。光秀が正統派の着物を着ているかと思えば,鹿介の兜がサンバイザー風のフォルムになっていて,新参戦の武将もかなりキャラが立っている。
アクションゲームとしての楽しさは「戦国無双」シリーズの伝統を受け継いだ安心できるものだ。大きな攻撃判定で高速突進するシリーズおなじみの「神速攻撃」を使い,無数の敵兵を押し返していくのはやはり気持ちがいい。コンボ数5桁,撃破人数4桁も夢ではなく,まさに一騎当千の戦いぶりだ。
光秀のアクションも,刀を鞘に収めた後に強力な攻撃を放つ「居合」が用意されており,前述した墨絵風グラフィックスと相まって非常にカッコイイ。
今回プレイできたのは1ステージだけだが,大きく変化した「戦国無双」ならではのビジュアルや,生真面目な苦労人としての光秀の姿,いつも通り楽しい一騎当千のアクションは,もっと遊びたいと思えるものだった。光秀の物語がどのように信長と交わっていくのか,早く先が見たいものだ。
「戦国無双5」公式サイト
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(C)コーエーテクモゲームス All rights reserved.
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